メナどうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。今回は絶縁抵抗計(メガー)比較です。検電器やクランプメーターは持っていても、絶縁抵抗計だけ手元にないという電工の方は意外と多いので、測定電圧のレンジと価格帯を軸に厳選しました。
絶縁抵抗計は、配線や機器の絶縁が劣化していないかを電圧をかけて確認する、感電・漏電事故を未然に防ぐための必須計器です。住宅用の低圧配線(100V/200V)を測るだけなら500V対応機で十分ですが、動力設備(400V級)まで扱うなら1000V対応機を選ぶ必要があり、対応電圧を確認せずに選ぶと現場で「レンジが足りない」という事態になりかねません。
結論から言うと、まず1台標準的なものが欲しいならHIOKI IR4051-11、アナログ表示でシンプルに使いたいなら共立電気計器KEW3432、1000V対応をコスパ良く揃えたいなら三和電気計器MG1000、点検記録をアプリで管理したいなら共立電気計器KEW3552BTがおすすめです。理由は後述しますが、対応電圧レンジと付加機能から選ぶことが重要です。
この記事では測定電圧レンジ・測定範囲・価格の3軸で4製品を比較し、規格(定格試験電圧・測定レンジ)は全てメーカー公式仕様で裏取りした上で、正直にお伝えします。
結論:目的別おすすめ早見表
先に結論です。「まず1台標準機が欲しい」ならHIOKI IR4051-11、「アナログ表示でシンプルに使いたい」なら共立電気計器KEW3432、「1000V対応をコスパ良く揃えたい」なら三和電気計器MG1000、「点検記録をアプリで管理したい」なら共立電気計器KEW3552BTを選べば間違いありません。定格試験電圧・測定範囲の数値は全て2026年8月8日時点でメーカー公式仕様を確認済みですが、購入前に商品ページで最新仕様をご確認ください。
| 製品 | 定格試験電圧 | 測定範囲 | 価格(税別目安) | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| HIOKI IR4051-11 | 50/125/250/500/1000V(5レンジ) | 100MΩ〜4000MΩ | ¥37,000(税別) | まず1台標準機が欲しい人 |
| 共立電気計器 KEW3432 | 125/250/500V(3レンジ) | 0.1〜200MΩ | ¥36,000(税別) | アナログ表示でシンプルに使いたい人 |
| 三和電気計器 MG1000 | 250/500/1000V(3レンジ) | 〜4000MΩ | ¥36,000(税別) | 1000V対応をコスパ良く揃えたい人 |
| 共立電気計器 KEW3552BT | 50/100/125/250/500/1000V(6レンジ) | 0.1〜4000MΩ | ¥51,000(税別) | 点検記録をアプリで管理したい人 |
絶縁抵抗計(メガー)おすすめ4選
HIOKI IR4051-11





迷ったらまずこのIR4051-11を勧めます。50V〜1000Vの5レンジをこれ1台でカバーしてて、スイッチ付きのリードにLEDライトまで付いてるので、分電盤の奥みたいな暗い現場でも端子が見やすいんですよね。
HIOKI IR4051-11は、DC50V/125V/250V/500V/1000Vの5レンジに対応したデジタル絶縁抵抗計です。公式仕様(2026年8月8日確認、https://www.hioki.com/jp-ja/products/insulation-testers/5-range/id_1267823)によると測定範囲は50V時100MΩ〜1000V時4000MΩ、JIS C1302:2025に準拠し安全規格はCAT III 600V。スイッチ付きリード(L9788-11)には高輝度LEDワークライトが内蔵され、暗所での端子確認がしやすくなっています。


正直に言うと、IR4051-11はBluetooth等のワイヤレス機能を持たないため、測定値をスマホに自動記録したい場合は後述のKEW3552BTのような通信対応モデルを検討したほうが効率的です。あくまで単体での測定精度・操作性に振った標準機という位置づけです。
住宅用の低圧配線(100V/200V)から動力設備(400V級)まで幅広くカバーしたい、まず1台信頼できるメーカー品を揃えたいという方に向いています。


共立電気計器 KEW3432





デジタル表示より針の動きで感覚的に判断したい人には、僕はこのKEW3432を勧めます。LEDが緑(高抵抗)・赤(低抵抗)で光って判定してくれるので、数値を読み取る手間なくパッと良否が分かるのが現場向きだと感じます。
共立電気計器KEW3432は、125V/250V/500Vの3レンジに対応したアナログ絶縁抵抗計です。公式仕様(2026年8月8日確認、https://www.kew-ltd.co.jp/products/detail/00236/)によると測定範囲は実効値0.1〜100MΩ・最大表示200MΩ、電圧測定はAC/DC0〜600Vに対応します。測定後の自動放電機能とLED色判定(緑=高抵抗・赤=低抵抗)を搭載し、Bluetooth経由でスマホへのデータ転送にも対応しています。


ここは正直に書きますが、KEW3432は最大500Vまでの対応のため、1000V級の高圧設備を測定する用途には使えません。動力設備や1000V対応が必要な場合は、前述のIR4051-11や後述のMG1000・KEW3552BTのような1000Vレンジ搭載モデルを選ぶ必要があります。
住宅・一般低圧配線(125V〜500V)の点検が中心で、アナログ表示の視認性を重視する方、コストを抑えつつ共立電気計器の信頼性を求める方に向いています。


三和電気計器 MG1000





1000Vまで測れるのに価格はKEW3432と同じ36,000円台、というコスパの良さで僕はMG1000を選ぶことがあります。通電中の回路にうっかり当てても自動検知して警告してくれるので、安全面でも安心感があります。
三和電気計器MG1000は、1000V/500V/250Vの3レンジに対応したデジタル絶縁抵抗計です。公式仕様(2026年8月8日確認、https://www.sanwa-meter.co.jp/japan/products/insulation-grounding/mg1000.html)によると測定範囲は全レンジ共通で最大4000MΩ、分解能0.001MΩ、安全規格はIEC61010 CAT III 600V。IP54の防塵防滴性能と、通電中の回路に誤って当てた際の自動検知機能を備えています。


正直なところ、MG1000はHIOKIやKyoritsuの上位機と比べるとBluetooth等の付加機能はありません。測定値をアプリで記録・管理したい方は後述のKEW3552BTを検討したほうが満足度は高いはずです。
1000V級の動力設備まで測定範囲を広げたいが予算は抑えたい、という方に最もバランスが良い選択肢です。


共立電気計器 KEW3552BT





点検記録をレポート化する仕事が多いなら、僕はこのKEW3552BTをおすすめします。Bluetoothで測定値をスマホに飛ばせるので、現場でメモを取りながら測るという手間から解放されるのが大きいですね。
共立電気計器KEW3552BTは、50V/100V/125V/250V/500V/1000Vの6レンジに対応したBluetooth通信搭載のデジタル絶縁抵抗計です。公式仕様(2026年8月8日確認、https://www.kew-ltd.co.jp/products/detail/01125/)によると測定範囲は1000V時で0.100〜1000MΩ/501〜4000MΩ、JIS C1302:2018認証・IEC61010 CAT III 600V/CAT IV 300V対応。専用アプリ「KEW Smart Advanced」で測定記録の管理ができるほか、絶縁劣化診断に使うDAR/PI値も算出できます。


正直に言うと、KEW3552BTは本記事の中で最も高価格帯(51,000円)です。単発の点検でDAR/PI診断やアプリ連携までは不要という方には、価格差に見合う恩恵を感じにくい可能性があります。まずは前述のIR4051-11やMG1000で使用感を確かめるのも一つの手です。
点検記録をデジタルで管理したい方、絶縁劣化の進行度合いまで診断したいプロの方には、価格に見合う満足度が得られるはずです。


絶縁抵抗計専用アクセサリー|あると便利な併用計器
絶縁抵抗計だけでなく、測定前後の安全確認に使う機器を揃えておくと現場作業がより安全になります。ここでは本記事のモデルを問わず併用したい2種類を紹介します。
検電器(測定前の通電確認用)
絶縁抵抗計で測定する前には、対象回路が通電していないことを検電器で必ず確認します。通電中の回路に絶縁抵抗計を当てると誤測定や機器故障の原因になるため、セットでの携行をおすすめします。詳しくは後述のHIOKI検電器・テスター記事もご覧ください。
接地抵抗計(アーステスター)
絶縁抵抗計が配線・機器内部の絶縁劣化を確認するのに対し、接地抵抗計はアース(接地)が正しく機能しているかを確認する、電工にとってもう一つの必須計器です。詳しくは後述の接地抵抗計比較記事で解説しています。
選び方・注意点
絶縁抵抗計を選ぶ際にまず確認すべきは、測定対象の定格電圧に対応したレンジがあるかです。住宅用の低圧配線(100V/200V)なら500V対応機で足りますが、動力設備(400V級三相)まで扱うなら1000V対応機が必須です。誤って低いレンジの機種を選ぶと、必要な測定ができず現場で買い直すことになりかねません。
測定範囲(MΩ)の表記にも注意が必要です。同じ「1000V対応」でも、機種によって最大表示MΩ数や実効測定範囲の下限が異なります。精密な絶縁劣化診断(DAR/PI値)まで必要かどうかで、標準機と上位機のどちらを選ぶべきかが変わってきます。
本記事で掲載した定格試験電圧・測定範囲の数値は、2026年8月8日時点でHIOKI(hioki.com)・共立電気計器(kew-ltd.co.jp)・三和電気計器(sanwa-meter.co.jp)の各公式製品ページで確認したものです。定格電圧・測定レンジを誤って認識すると測定ミスや感電リスクに直結するため、購入・使用前には必ずメーカー公式の取扱説明書・仕様書で最新情報をご確認ください。



絶縁抵抗計は「何Vまで測りたいか」で選ぶモデルが変わります。対応電圧レンジを確認してから、価格と付加機能を比べるとシンプルに選べますよ。
まとめ
絶縁抵抗計4製品を、定格試験電圧・測定範囲・価格の3軸で比較しました。まず1台標準機ならHIOKI IR4051-11、アナログ表示ならKEW3432、1000V対応をコスパ良く揃えるならMG1000、点検記録をアプリで管理したいならKEW3552BTが候補になります。
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