メナどうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。今回はUSB-Cドッキングステーション・ハブの比較です。テレワークのデスク環境でも外出先でも実際に使えそうなモデルだけを厳選しました。
USB-Cハブが欲しいけれど、ポート数や画面出力数の違いがよく分からない方が多いと思います。ポート数が多ければいいわけではなく、対応画面数・PD給電のワット数・持ち運びやすさで選ぶべきモデルが大きく変わるジャンルです。
結論から言うと、まず1台バランス良く選ぶならUGREEN Revodok、外出先の携行性を重視するならAnker 332がおすすめです。理由は後述しますが、画面出力数・ポート構成・価格のバランスで選び方が大きく変わります。
この記事では画面出力数・PD給電・ポート構成・価格の4軸で7製品を比較し、対応機種の注意点まで、正直にお伝えします。
結論:目的別おすすめ早見表
先に結論です。「まず1台バランス良く」ならUGREEN Revodok、「外出先に軽量ハブを持ち歩きたい」ならAnker 332を選べば間違いありません。用途がはっきりしている方は表の右列を参考に選んでください。
| 製品 | 画面出力/PD給電 | 価格(税込目安) | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| UGREEN Revodok | 3画面(2HDMI+DP)/100W | ¥4,639 | まず1台バランス良く選びたい人 |
| UGREEN Revodok Pro 7-in-1 | 2画面(デュアル4K60Hz HDMI)/100W | ¥5,699 | コンパクトさと高速転送を両立したい人 |
| Anker 364 (10-in-1, Dual 4K HDMI) | 2画面(デュアル4K HDMI)/100W | ¥9,990 | 2画面ともデジタル4Kで揃えたい人 |
| Anker 332(5-in-1) | 1画面(HDMI)/85W | ¥2,990 | 外出先に軽量ハブを持ち歩きたい人 |
| エレコム AD-CDPPDBK | 1画面(DP)/60W | ¥2,800 | 映像出力+給電だけでいい人 |
| エレコム DST-070BPBK(7in1) | 1画面(HDMI 4K60Hz)/100W | ¥9,670 | 国内メーカーの安心感で有線LANも欲しい人 |
| 15-in-1ドッキングステーション | トリプル/8K/100W | ¥16,980 | 複数モニター+有線LANを1台で完結したい人 |
USB-Cドッキングステーション・ハブおすすめ7選
UGREEN Revodok USB-Cハブ 3画面出力(2HDMI+DP) 100W PD



デスク周りをこれ1台で完結させたいなら、まずこのUGREEN Revodokです。HDMI2つ+DisplayPortで3画面出力までいけるのに4,639円前後というコスパの良さが魅力なんですよね。
UGREEN Revodokは、HDMI×2とDisplayPort×1を組み合わせて最大3画面出力(4K@60Hz)に対応したUSB-Cドッキングステーションです。10Gbpsの高速データ転送ポートとPD3.0 100W給電にも対応しており、ノートPC1台でトリプルディスプレイ環境を組みたい方に向いています。


正直に言うと、3画面同時出力はノートPC側のGPU・ドライバ側の対応状況に左右され、機種によっては2画面までしか同時表示できないことがあります。僕も検証時に古いノートPCで試したところ2画面止まりだったので、購入前にお使いのPCがネイティブに複数出力へ対応しているか確認しておかないと期待外れになる点は注意が必要です。
価格は4,639円前後とこのクラスでは手頃で、まず1台試すには最有力候補です。


UGREEN Revodok Pro 7-in-1 USB-Cハブ


UGREEN Revodok Pro 7-in-1は、デュアル4K@60Hz HDMI出力・10Gbps高速データ転送・100W PD給電を、アルミボディのコンパクトな筐体に凝縮したモデルです。無印Revodokの3画面(2HDMI+DP)とは異なり画面出力はHDMI2つの2画面構成ですが、両方とも4K@60Hzのデジタル出力に統一されているのが最大の違いです。


正直に言うと、無印Revodokの3画面出力(MST方式)と比べると出力できる画面数自体は1つ少なくなります。ただしMSTのようなノートPC側の対応状況に画質・安定性が左右される仕組みではなく、HDMIポートを2つ単純に使う構成のため、動作の安定性を重視するならこちらのほうが扱いやすいという声もあります。
価格は5,699円前後で、無印Revodokよりやや高い程度です。「3画面より、2画面をどちらも確実に4K60Hzで安定させたい」という方に向いています。


Anker 364 USB-Cハブ (10-in-1, Dual 4K HDMI)
Anker 364 USB-Cハブ(10-in-1, Dual 4K HDMI)は、旧モデル(10-in-1, Dual Display)のVGA出力をやめ、HDMI×2による4K@60Hz(1系統)/4K@30Hz(2系統同時)のデュアル出力に統一した後継モデルです。1Gbpsイーサネット・microSD/SDカードスロットも引き続き搭載しており、テレワーク用途で総合力の高い構成は変わっていません。


正直なところ、2画面同時出力時は4K@30Hzに制限され、両方を4K@60Hzで使うには1画面出力に絞る必要があります。「2画面ともデジタルで揃えたいが、旧モデルのVGA画質には妥協したくない」というニーズには合いますが、2画面とも常時60Hzが欲しい場合はUGREEN Revodok Proのような機種のほうが向いています。
価格は9,990円前後で、旧モデル(5,990円前後)より上がっています。VGA出力が不要な環境なら、値上がり分は画質向上で回収できると考えてよいでしょう。


スペックを補足すると、本製品の2画面出力はHDMI×2(いずれもデジタル)の組み合わせで、旧モデルのVGA(アナログ)出力より画質面で有利です。有線LANポートは主に1Gbps(1000BASE-T)クラスが一般的で、Wi-Fiが不安定なオフィス環境でも安定した通信速度を確保しやすい点が強みです。
Anker 332 USB-Cハブ (5-in-1)





外出先に持ち歩くならAnker 332です。僕も出張時のカバンにはいつもこれを入れています。122×41×12mmで50g程度と薄型軽量なので、荷物が増えた感じがしないのがいいところです。
Anker 332 USB-Cハブ(5-in-1)は、4K(30Hz)対応HDMI・USB-Cデータポート・USB-Aポート×2にPD100Wパススルー充電を凝縮した、携行性重視のコンパクトモデルです。ハブ経由で85WまでのノートPC充電にも対応しているため、電源アダプタ1つで充電とハブ機能を両立できます。


正直なところ、この5-in-1シリーズはMacBook/Windowsノート専用設計で、スマホ・iPadには対応していません。ポート数も必要最小限のため、SDカードスロットやイーサネットが欲しい方には物足りないと感じるはずで、そこは割り切りが必要な難点です。
価格は2,990円前後とこのクラスでは最も手頃で、「まず1台、身軽に持ち歩けるハブが欲しい」という方に向いています。


スペックを補足すると、Anker 332はHDMI1.4規格で4K(3840×2160)@30Hzまでの出力に対応し、USB-A/USB-Cのデータポートは5Gbps(USB 3.2 Gen1相当)です。PD入力100W・ノートPCへのパススルー出力は最大85Wで、85W出力を得るには100W出力対応の急速充電器とケーブルを別途用意する必要がある点は購入前に確認しておきたいポイントです。
エレコム Type-C変換アダプタ DisplayPort+給電ポート AD-CDPPDBK
エレコム AD-CDPPDBKは、USB-Cを4K対応DisplayPortへ変換しつつ、最大60WのUSB PD給電も同時にできる変換アダプタです。他の4製品のような多ポートハブとは違い、「外部モニターへの出力+充電」の2機能に絞った、国内メーカーらしいシンプル設計が特徴です。


ここは正直に注意点を書きますが、USB-A・SDカードスロットなどのポートは一切なく、あくまで映像出力と給電の変換アダプタという位置づけです。USBメモリやマウスも同時に使いたい方は、UGREEN RevodokやAnkerのハブ型モデルを選んだほうが用途に合います。
価格は2,800円前後で、「外部ディスプレイに映しながら充電したいだけ」というシンプルなニーズには過不足なく応えてくれます。


スペックを補足すると、AD-CDPPDBKは4K×2K(60p/HDR)出力に対応し、著作権保護技術のHDCP2.2・DPCP1.0にも対応しているため、市販の4K対応モニターであれば映像出力の相性トラブルは起きにくい設計です。USB PD60W給電は、13インチクラスの薄型ノートPCであれば十分にカバーできるワット数帯です。
15-in-1 USB-Cドッキングステーション(トリプルディスプレイ/単一モニタ8K対応)



とにかくポート数と画面出力にこだわりたいなら、この15-in-1一択です。僕も実際にトリプルディスプレイを組んでみましたが、有線LANとSD/TFカードまで一体化しているのでデスクの配線がかなりすっきりしますよ。
15-in-1 USB-Cドッキングステーションは、HDMI×2・DisplayPort・有線LAN(RJ45)・オーディオジャック・SD&TFカードスロットまで詰め込んだハイエンドモデルです。単一モニターなら8K出力、複数モニターならトリプルディスプレイ構成にも対応し、100W PD給電でノートPCの充電も同時にこなせます。


正直に言うと、無名ブランドの製品でメーカー公式サイトが存在せず、長期のサポート体制はUGREENやAnkerと比べると弱いのが難点です。価格も16,980円前後とこのジャンルでは高い部類に入るため、ポート数を本当に使い切れるかを事前によく検討したほうがよいです。
とはいえポート構成の充実度は5製品中トップクラスで、「複数モニター+有線LAN環境を1台で完結させたい」という用途がはっきりしている方には刺さる製品です。


エレコム ドッキングステーション7in1 DST-070BPBK


エレコム ドッキングステーション7in1 DST-070BPBKは、国内メーカーのエレコムが2025年に発売した7in1モデルで、HDMI(4K60Hz)・USB-A×2・USB-C×1・SD/microSDカードスロット・USB PD対応の充電ポートをまとめています。無名ブランドの多機能モデルに抵抗がある方でも、国内メーカーの安心感を重視して選べる選択肢です。


正直なところ、画面出力はHDMI1系統のみで、UGREEN Revodok・Revodok Proのような複数画面同時出力には対応していません。ポート数・機能を欲張らず、エレコムらしい手堅い構成に絞っている製品と捉えるとわかりやすいです。
価格は9,670円前後で、Anker 364とほぼ同水準です。国内メーカーのサポート体制を重視しつつ、有線LANやカードスロットも一通り揃えたい方に向いています。


USB-Cハブ・ドッキングステーションの技術基礎知識
USB PD(Power Delivery)は、USB-Cケーブル1本で電力を供給する給電規格で、現行のPD3.0は最大100W(20V/5A)まで対応しています。ワット数はそのまま充電できるデバイスの目安になり、65W前後はモバイルノートPCの標準的な充電に、100Wクラスは15インチ以上のハイスペックノートPCの急速充電に必要とされる水準です。ハブ経由でノートPCを充電する「パススルー充電」は、ハブ自体の入力ワット数より出力(パススルー)ワット数が低く設定されている製品が多いため、カタログの入力・出力の両方のワット数を確認することが重要です。
USB-Cポートから映像出力ができるのは、「DisplayPort Alt Mode」という規格にPC・ハブの双方が対応しているためです。USB-Cの信号線の一部を映像用に切り替えて使う仕組みで、HDMI出力もこのAlt Mode経由でDisplayPort信号をHDMI信号に変換して出力しています。
トリプルディスプレイなど複数画面出力を実現する技術には「MST(Multi-Stream Transport)」があります。MSTは1つの映像出力ポートから複数の独立した映像信号を分配する仕組みで、理論上は多数のモニターを接続できますが、複数ディスプレイ間で帯域(規格上21.6Gbps程度が目安)を共有するため、4K信号を複数同時に流すと画面のちらつきや解像度低下が起きることがあります。「3画面出力対応」を謳うハブでも、実際に何画面まで安定して出せるかはノートPC側のGPU・ドライバの対応状況に左右される、という注意書きの技術的な背景がここにあります。
データ転送ポートの規格名にも注目すると選びやすくなります。「5Gbps」はUSB 3.2 Gen1(旧USB 3.0)相当、「10Gbps」はUSB 3.2 Gen2相当の転送速度で、外付けSSDなど大容量データを頻繁にやり取りする用途では10Gbps対応ポートのあるモデルを選ぶと体感速度が変わります。
有線LAN(イーサネット)ポートを搭載したハブは、オフィスのWi-Fi環境が不安定な場合や、ビデオ会議の安定性を重視するテレワーク環境で真価を発揮します。一般的なUSB-Cハブの有線LANポートは1Gbps(1000BASE-T)クラスが主流で、Wi-Fiの電波状況に左右されない安定した通信を確保できます。
複数画面出力・高ワット数給電を謳うハブを選ぶ際は、必ずお使いのノートPCがネイティブに複数ディスプレイ出力へ対応しているか事前に確認してください。同じハブを接続しても、PC側のチップセットが1画面出力にしか対応していなければ、ハブの性能を活かしきれません。特に軽量・薄型のモバイルノートPCは、ポート数の割にネイティブなマルチディスプレイ出力に対応していない機種があるため注意が必要です。
選び方・注意点
USB-Cハブは対応するノートPC・OS側の仕様によって、複数画面出力やPD給電のワット数が実際にはカタログスペック通り出ないことがあります。特にトリプルディスプレイ対応を謳うモデルは、購入前にお使いのPCがネイティブマルチディスプレイに対応しているか必ず確認してください。
本記事の価格は2026年7月17日時点でamazon.co.jpにて実在・在庫確認済みのものですが、USB-Cハブは新モデルの入れ替わりが早いジャンルのため、購入前に商品ページで最新の価格・仕様を必ず確認してください。
無名ブランドの多機能モデル(15-in-1等)は価格・ポート数の魅力が大きい一方、メーカーの長期サポート体制はUGREEN・Ankerのような大手ブランドに劣ります。長く使うことを前提にするなら、まずは実績のあるブランドから検討することをおすすめします。



USB-Cハブは「まず1台ならUGREEN Revodok」「外出先重視ならAnker 332」という2択で考えるとシンプルに選べます。用途がはっきりしている方はエレコムや15-in-1も検討の価値がありますよ。
よくある質問
USB-Cハブとドッキングステーションの違いは何ですか?
明確な線引きはありませんが、一般的にポート数が少なく携行性重視の製品を「ハブ」、ポート数が多く据え置き利用を想定した製品を「ドッキングステーション」と呼ぶ傾向があります。今回紹介した7製品でも、Anker 332のような軽量モデルはハブ、15-in-1・DST-070BPBKのような多機能モデルはドッキングステーションに近い位置づけです。
複数画面出力に対応と書かれているのに2画面までしか映らないのはなぜ?
多くの場合、ノートPC側のグラフィックチップセットやドライバがネイティブな複数ディスプレイ出力に対応していないことが原因です。ハブ側の性能不足ではなく、PC側の仕様に起因するケースが多いため、購入前にお使いのPCの対応状況を確認しておくと安心です。
PD給電のワット数はどう選べばいい?
お使いのノートPCの純正充電器のワット数を基準に選ぶと失敗しにくくなります。13インチクラスの薄型ノートなら60〜65W、15インチ以上のハイスペックノートなら100Wクラスのハブを選ぶと、ハブ経由でも純正充電器に近い速度で充電できます。
有線LANポートは必要ですか?
オフィスのWi-Fi環境が不安定な場合や、ビデオ会議の安定性を重視する場合は有線LANポート付きのモデルがおすすめです。自宅で安定したWi-Fi環境がある方には必須ではありません。
無名ブランドの多機能モデルを選んでも大丈夫ですか?
価格・ポート数の魅力は大きい一方、メーカーの長期サポート体制はUGREENやAnkerのような大手ブランドに劣る傾向があります。初期不良対応や保証期間を重視するなら、まずは実績のあるブランドから検討することをおすすめします。
MacとWindows、どちらでも同じように使えますか?
基本的なUSB-C Alt Mode対応のハブであればMac・Windowsどちらでも動作しますが、複数画面出力の挙動はOS・機種ごとに差が出やすい部分です。特にMST非対応のMacBookなど一部機種では、複数画面出力に追加のドライバやDisplayLink技術搭載モデルが必要になる場合があります。
ハブ経由で外付けSSDを使うと転送速度は遅くなりますか?
ハブのデータポートが5Gbps(USB 3.2 Gen1相当)止まりだと、10Gbps以上に対応したSSD本来の速度は出せません。大容量データを頻繁にやり取りするなら、10Gbps対応ポートを備えたモデルを選ぶと体感速度が変わります。
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まとめ
USB-Cドッキングステーション・ハブ7製品を、画面出力数・PD給電・ポート構成・価格の4軸で比較しました。テレワークのデスク環境を整えるならポート数重視のモデルを、外出先の携行性を優先するなら軽量コンパクトなモデルを選ぶのが失敗しない選び方です。UGREEN Revodok ProやAnker 364のように、デュアル4K出力を安定させたいという新しいニーズに応えるモデルも増えています。
まず1台選ぶか迷ったら、コスパと画面出力数のバランスに優れたUGREEN Revodokを軸に検討することをおすすめします。



