
どっちを買うか迷っているあなたへ
どうも、メナです。
2026年の2〜3月、ほぼ同時期にペンインパクトの新型が2機種出ましたよね。マキタのTD023Dと、HiKOKIのWH3DA。
「マキタが10年ぶりにモデルチェンジした」「HiKOKIが業界初のジョイスティックスイッチを出した」って話はSNSや工具サイトでも話題になってたんで、気になってた方も多いと思うんです。
で、実際のところ「どっちを選べばいいんだ」という話。今回はその2機種を、スペック・操作性・使いどころ・価格まで全部まとめて比較してみます。現場での使い方をイメージしながら読んでもらえると、自分の答えが出るはずです。
メナこの記事はこんな人に向けて書きました:「TD023DとWH3DAで迷ってる」「TD022Dからの買い替えを検討中」「ペンインパクトをこれから初めて買う」——そのどれかに当てはまる方はぜひ最後まで読んでみてください。
マキタ TD023D — 10年ぶりのモデルチェンジで何が変わったか


TD023D 基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 電圧 | 7.2V |
| 最大締付トルク | 25N・m |
| 重量(本体+バッテリー) | 約0.57kg |
| 全長 | 229mm |
| バッテリー型番 | BL0715(7.2V / 1.5Ah) |
| 本体のみ(TD023DZ)希望小売価格 | 15,200円(税別) |
| セット品(TD023DSHX)希望小売価格 | 27,700円(税別) |
| カラー展開 | 全5色(ブルー・ブラック・オリーブ+限定2色) |
※価格は2026年4月時点のマキタ公式希望小売価格。市場実勢価格は変動します。
TD022Dから何が変わったか
TD023Dはマキタのペンインパクト、TD022Dの後継モデルです。TD022Dが発売されたのが2016年——つまり約10年ぶりのモデルチェンジというわけです。
ただ、「10年ぶり」と聞くと「スペックが大幅アップした」と思いがちなんですが、実は最大トルク・回転数・打撃数はTD022Dと完全に同じなんですよね。マキタがあえてそこを変えなかったのは、「変える必要がない」という設計上の自信だと思うんですが、正直なところ購入者の反応は「え、スペック据え置きか」と少し拍子抜けした人もいたようです。
では何が変わったか。主なポイントはこの3つです。
- ワンタッチビット装着:押し込むだけでビットが固定される構造に一新。グローブを付けた状態でもビット交換が断然ラクになりました
- テーパースリーブ:ビットホルダー部がテーパー形状になり、手で掴んで回しやすくなった。地味にでかい改善です
- 左右両面2WAYスイッチ:正逆転スイッチが左右どちらからでも操作できる設計に。右利き・左利き両対応になりました
カラーバリエーションも増えて、従来のブルー・ブラックに加えてオリーブ、さらに期間限定のオーセンティックパープルとオーセンティックレッドの全5色展開。コレ、女性や「現場映えを気にする職人さん」にはわりと刺さるポイントかもしれません。
メナ目線で使うと
ワンタッチビット装着の恩恵は、実際に手袋をしたまま作業したことがある人なら即わかると思います。TD022Dのビット交換は、厚手のグローブだと「ちゃんと入ったか?」と確認作業が発生することがあったんですが、TD023Dはそのストレスがなくなりました。これは現場で積み重なると地味にデカいんです。
左右両面スイッチについては、「僕は右利きだから関係ない」と思う方もいると思いますが、狭所での作業姿勢が変わる場面——天井裏や盤の裏側など——では親指の届き方が変わるので、想定以上に助かる場面があります。
バッテリーはBL0715(7.2V/1.5Ah)で、従来のTD022Dと互換性あり。既存ユーザーがTD023Dに乗り換えても、バッテリーをそのまま流用できる点はありがたいですね。
HiKOKI WH3DA — ジョイスティックスイッチとスローモードの新世代機


WH3DA 基本スペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 電圧 | 3.6V(T-PWRバッテリー) |
| 最大締付トルク | 25N・m |
| 重量(バッテリー装着時) | 約0.58kg |
| 無負荷回転数 | 0〜2,700min⁻¹ |
| バッテリー型番 | BCL350T(3.6V / 5.0Ah) |
| 本体のみ(WH3DA(NN))希望小売価格 | 13,400円(税別) |
| セット品(WH3DA(2JS))希望小売価格 | 25,000円(税別) |
| スローモード | 3段階搭載 |
※価格は2026年4月時点の工機ホールディングス公式希望小売価格。市場実勢価格は変動します。
ジョイスティックスイッチって何が違うの
WH3DAのいちばんの特徴は「ジョイスティックスイッチ」です。従来のペンインパクトは、トリガーを「引く量」で回転数をコントロールするトリガー式でした。WH3DAはそのトリガーが「ジョイスティック(前後に倒すレバー)」に替わっています。
倒す角度で回転数を微調整できるのが特徴で、「少し倒す→低速」「深く倒す→高速」というコントロールが直感的にできます。実際に使った方の声では「最初は慣れが必要だが、慣れると繊細なコントロールができる」という評価が多い印象です。



【豆知識】WH3DAのバッテリーは「T-PWR」という新世代の3.6Vバッテリー(BCL350T)です。電圧は3.6Vですが容量が5.0Ahと大きく、エネルギー容量の計算(3.6V × 5.0Ah = 18Wh)で見ると、TD023DのBL0715(7.2V × 1.5Ah = 10.8Wh)の約1.7倍になります。「3.6Vで大丈夫?」と思っても、バッテリー内部でT-PWRが電圧を補正しているので心配いりません。
3段階スローモードの実力
WH3DAに搭載された3段階スローモードは、低速・低トルクで回転を制御する機能です。端子台の細径ねじや、精密部品のネジ締めなど「強く締めすぎると壊れる」場面でのミス防止に効果があります。
電気工事の分電盤内作業を例にとると、M3〜M4クラスの小ねじを大量に締める作業があります。こういう場面でスローモードを使うと「あ、ちょっと締めすぎた」という感覚を防ぎやすいんですよね。現場作業で疲れてきた時ほど、この安心感のありがたさが分かると思います。
メナ目線で使うと
ジョイスティックスイッチは「慣れるまでに少し時間がかかる」という声が多いようです。トリガーに慣れた手にはやや違和感があるのも事実。ただ、工具の構造上ペンインパクトは親指と人差し指でホールドして使う持ち方が多いので、ジョイスティックのほうがその持ち方にフィットするという考え方もできます。
バッテリーがBCL350Tという専用品なので、既存のHiKOKIユーザーでも別系統のバッテリーとは共用できません。これはWH3DAを選ぶ際に把握しておくべきポイントです。
TD023DTD023D vs WH3DA 徹底比較表


| 比較項目 | マキタ TD023D | HiKOKI WH3DA |
|---|---|---|
| 電圧 | 7.2V | 3.6V(T-PWR) |
| 最大締付トルク | 25N・m | 25N・m |
| 重量 | 0.57kg | 0.58kg |
| 操作スイッチ | トリガー式(引き量コントロール) | ジョイスティック式(倒し角コントロール) |
| スローモード | なし | 3段階あり |
| ビット着脱 | ワンタッチ装着 | 標準 |
| 左利き対応 | 左右両面スイッチ | 標準 |
| バッテリー容量 | 7.2V / 1.5Ah(10.8Wh) | 3.6V / 5.0Ah(18Wh) |
| 本体のみ価格(税別) | 15,200円 | 13,400円 |
| セット品価格(税別) | 27,700円 | 25,000円 |
| カラー展開 | 5色 | 1色(黒) |
| バッテリー互換 | 7.2Vシリーズ互換あり | T-PW Rシリーズ専用 |
トルクと重量はほぼ互角。差が出るのは「操作方法」「スローモードの有無」「ビット着脱の快適さ」「バッテリー容量」という4点です。
職種別おすすめ — どちらを選ぶべきか
電気工事士向け:WH3DAのほうが合う場面が多い
分電盤内の端子台ねじ、コンセント・スイッチ類の取付ねじ、照明器具の固定ねじ——電気工事の現場はM3〜M5クラスの細径ねじを扱う機会が非常に多い職種です。
こういう用途に対して、WH3DAのスローモード3段階は効果的なんですよね。公式スペックでは同じ25N・mでも、スローモードを使うと締めすぎを防ぎながら安定したトルクで仕上げられる。特に「慣れてきて作業が雑になってきたな」という疲れた時間帯に、その効果を感じます。
ジョイスティックスイッチへの慣れさえ乗り越えれば、電気工事士にはWH3DAのほうが向いている場面が多いと思います。
設備屋向け:用途次第でどちらも選べる
設備系(空調・給排水・ガス配管)の現場では、ペンインパクトは主に「手が届きにくい狭所での補助工具」として使われることが多いです。トルクや打撃より「軽さ・取り回しのよさ」が求められます。
0.57kgのTD023Dも0.58kgのWH3DAもほぼ同じ重量ですが、ビット交換頻度が高い現場ではTD023Dのワンタッチ装着が積み重ねてみると地味に便利です。精密ねじの多い設備ならWH3DAのスローモードが生きてくる場面もあります。
設備屋さんで「すでにマキタバッテリーを多数持っている」という方は、バッテリー互換を考えてTD023Dを選ぶのが現実的なラインです。
軽作業DIYer向け:TD023Dのほうが入りやすい
ペンインパクトを「家のちょっとした棚づくり・DIYでたまに使う」という方には、TD023Dのほうが入りやすいと思います。
理由はシンプルで、トリガー式のほうが「インパクトドライバ」として使い慣れた操作感に近いからです。ジョイスティック式は職人さんでも最初は戸惑う方がいるくらいなので、たまにしか使わないDIY用途だと操作に慣れる前に「なんか使いにくいな」で終わる可能性があります。
カラーバリエーションが5色から選べるのも、DIYerにとっては「工具をインテリアの一部として考える」視点でちょっとうれしいポイントです。



【ポイント】バッテリー互換は購入判断に直結します。すでにマキタの7.2VバッテリーBL0715を持っているなら、TD023DはZモデル(本体のみ)を選べばコストが抑えられます。HiKOKIのT-PWRバッテリーを使う機器をほかに持っていない場合は、WH3DAはセット品から入るのが現実的です。
【補足】TD022Dから買い替える価値はあるか?
「今TD022Dを使っている。TD023Dに買い替えるべきか?」という疑問、多くの方が持つと思うんで正直に書きます。
結論から言うと、TD022Dが現役で動いているなら、急いで買い替える必要はないと思います。
スペック(トルク・回転数)は全く同じ。TD023Dで変わった点は「ビット着脱の快適さ」「左右両面スイッチ」「カラバリ」の3点です。これらの改善を「現場での毎日の作業で差を感じるか」というと、TD022Dで困っていない方にとっては「あれば便利だが、なくても仕事は回る」レベルかもしれません。
一方で、こういう状況なら買い替えを検討する価値があります:
- TD022Dのビット着脱が「寒い日の厚手グローブ時に毎回ストレス」になっている
- 左利きで、正逆転スイッチの操作が今のモデルでやりにくい
- バッテリーが劣化してきたので、どうせ費用がかかるなら本体ごと新調したい
逆に「TD022Dに不満がない・バッテリーも元気」な方には、買い替えよりも故障や劣化のタイミングで乗り換えを検討するほうがコスト面でも自然です。



【注意】TD023DはTD022Dとバッテリー互換ありです(BL0715共用)。乗り換え後も既存バッテリーをそのまま使えます。新しくセット品を買うと余分なバッテリーが増えてしまうので、すでにBL0715を持っている方は本体のみ(TD023DZ)を選ぶのがおすすめです。
よくある質問(Q&A)
Q. TD023DとWH3DAのトルクは同じ25N・mですが、実際の締め付けパワーに差はありますか?
公式スペック上の最大締付トルクはどちらも25N・mで同じです。実際の使用感については、WH3DAのジョイスティックスイッチ+スローモードによって「コントロール性」に差が出ます。パワーの上限値は同等ですが、繊細なトルク管理のしやすさではWH3DAが有利です。
Q. ペンインパクトはメイン機として使えますか?
最大トルク25N・mは、M5以下の小ねじ・木ねじが中心の用途であれば十分なパワーです。ただし、太いコーチボルトや高トルクが必要な金属ねじには力不足になることがあります。メインの18Vインパクトと組み合わせて「狭所・細ねじ専用のサブ機」として運用するのが現場での定番の使い方です。
Q. WH3DAのジョイスティックスイッチに慣れるにはどれくらいかかりますか?
ユーザーのレビューを見ると、「1〜2日の実作業で感覚をつかめた」という声が多いようです。トリガー式に何年も慣れた方は最初だけ戸惑いを感じることがありますが、操作の方向性自体はシンプルなので、慣れれば快適に使えるとの評価が多数です。
まとめ — どちらを選ぶか迷ったらこう決める
TD023DとWH3DA、2026年春に登場したペンインパクトの新鋭2機種を比較してきました。
まとめると、選び方はシンプルです:
- 細径ねじを大量に扱う・繊細なトルクコントロールが欲しい → WH3DA
- グローブ作業でビット交換が多い・左利き・カラバリ重視 → TD023D
- すでにマキタ7.2Vバッテリーを持っている → TD023D(ZモデルでOK)
- ペンインパクトをはじめて買う・トリガー式に慣れている → TD023D
どちらも最大トルク25N・m・重量0.57〜0.58kgという、ペンインパクトとしての基本性能は同等です。あとは「操作方法の好み」と「スローモードの有無」をどう評価するか、自分の使いどころに合わせて選んでもらえればと思います。
購入前に「自分の現場でどんなねじを締めることが多いか」をイメージしてから選ぶと、後悔が少ないですよ。
