メナどうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。今回は、1人や2人では動かせない重い物を、少人数で動かすための道具を8機種に絞って比べました。
動かす相手は、タンスや冷蔵庫のような大型家具から、金庫、作業台、工作機械までさまざまです。持ち上げる道具と、転がす道具は別物で、荷重が大きくなるほど価格も一気に上がります。そこでこの記事は、「家具〜300kg(数千円帯)」「てこ・爪で浮かす(1万円台)」「機械・金庫(業務・機械移設向け、4万円〜)」の3つの段に分けて並べました。
機種の数値の出典は、販売ページの記載だけです。メーカー運営の仕様ページは、今回あらためて確認しましたが、到達できなかったものと製品情報がなかったものばかりで、公式の値を取れた機種はありません。そのため、数値には【販売元表記】(KIKAIYA・三方良しのようにブランドが自社ショップで書いている値)か【販売ページ】(第三者の店舗ページの値)を付け、書かれていない項目は「販売ページに記載なし」と空欄のままにしています。許容荷重のような安全に関わる値も、販売ページの表記として載せており、メーカーの保証値とは書いていません。
選ぶ順番は、動かす物の重さ、物の下に入れる隙間の高さ、床の材質の3つです。上位の機械移設向けは、DIYで家具を動かす人には過剰な買い物になるので、読み飛ばして構いません。
結論:荷重×価格の3段で選ぶ早見表
価格帯は2026年10月28日時点で各モールに出ていた表示の幅です(変動します)。荷重は、すべて販売ページに書かれた表記で、組あたりか1台あたりかが機種で異なります。
| 段 | 動かす物 | 候補 | 荷重の表記 | 本体高さ(隙間) | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| 家具〜300kg | タンス・冷蔵庫・ソファ | 山善 KGC-C6 | 台車4個で300kg | 台車2.5cm | 2,000円台 |
| 家具〜300kg | 同上(360度に動かしたい) | アーネスト A-77348 | 台車4台で300kg | 台車約2.5cm | 6,000〜7,000円台 |
| てこ・爪で浮かす | 機械・重い棚の端を浮かす | KIKAIYA RLE-3T | 耐荷重3t(常用1.5t) | 持ち上げ最大95mm | 1万円台 |
| てこ・爪で浮かす | 機械・設備の下に爪を入れる | KIKAIYA MJ-500 | 1台500kg(2台組) | 最低爪高さ9mm | 1万円台 |
| 機械・金庫(業務・機械移設向け) | 機械を転がす | 三方良し マシンローラー4t転向4台組 | 対応荷重4t、最大重量6t | 110mm(サイズ表記より) | 4万円前後 |
| 機械・金庫(業務・機械移設向け) | 機械を転がす(ブランド品) | ダイキ DUW-2P | 使用荷重2t(1台) | 67mm | 1台5万円台 |
| 機械・金庫(業務・機械移設向け) | 機械を転がす(ブランド品) | マサダ MUW-2S | 能力2t(1台) | 80mm(本体高さかローラー長か、販売ページで読み切れない) | 1台7万円前後 |
| 機械・金庫(業務・機械移設向け) | 金庫・設備を浮かせて運ぶ | KIKAIYA HMD-1 | 最大積載1,600kg(2台合計) | 最低地上高6mm | 9万円台 |



隙間の高さは、機械の下に入るかどうかを決める数字です。DUW-2Pの67mmと、HMD-1の6mmは、同じ「転がす・浮かす」でも役割が違います。
職種別の選び分け
設備・機械保全の人は、機械の移設が主な作業になります。端を浮かせるMJ-500やRLE-3Tと、転がすマシンローラー(三方良し・ダイキ・マサダ)の組合せ、または浮かせたまま運べるHMD-1が候補です。金庫や設備機器の移動はHMD-1の販売元のページに用途として書かれています。
大工・内装の人は、重い建材の置き換えや作業台の移動が相手です。数百kg程度の家具や台の移動ならKGC-C6やA-77348、端を浮かせて位置を変えたいならRLE-3Tが候補になります。
車・バイクの整備を趣味にする人や本格DIYの人は、ガレージの棚や工作機械の移動が中心です。家具段のKGC-C6・A-77348か、爪ジャッキのMJ-500を、動かす物の重さに合わせて選びます。車の下に入る作業は、この記事の対象外です。電工の主作業には、この記事の道具を使う場面があまりないため、取り上げていません。
動かす前に測る2つ:荷重と隙間
1つ目は、動かす物の重さです。道具の荷重表記は、4個で300kg、2台合計1,600kgのように、「何台使ったときの数字か」が機種で違います。DUW-2PやMUW-2Sの2tは、販売ページでは1台の使用荷重・能力の表記です。複数台に荷重を分けて使う場合は、1台あたりの荷重が表記に収まるかを確認します。必要な台数や、台数分の価格は販売ページに書かれていないので、購入前に販売元へ確認が要ります。
2つ目は、物の下に入れる隙間の高さです。KGC-C6とA-77348の台車は2.5cmほど、DUW-2Pは67mm、MJ-500の爪は最低9mm、HMD-1は最低地上高6mmです。隙間が足りない物は、先にてこや爪ジャッキで端を浮かせてから、ローラーを差し込みます。MUW-2Sの販売ページにも「爪付ジャッキと併せてご利用ください」と書かれています。
なお、厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」では、重量物の取扱いについて、動力装置や台車・補助機器の使用で人力の負担を軽くすることを原則としています。人力で扱う場合は、満18歳以上の男性で体重のおおむね40%以下に努め、それを超える場合は身長差の少ない2人以上で、各人に重量が均一にかかるよう努めるとされています。道具の荷重とは別に、人の側の限界があるという前提で選んでください。
持ち上げが主役のチェーンブロックやジャッキはリフト・ジャッキ・チェーンブロックの比較記事で扱っています。この記事の「浮かす」は、水平に動かすために端を数センチ浮かせる範囲です。台車に積んで押す運搬は作業用台車10選の記事が向いています。
家具〜300kg|数千円帯で動かす2機種
引越しや模様替え、ガレージの棚の移動など、家庭と小さな作業場で動かす段です。どちらも、持ち上げ棒で家具の端を浮かせ、四隅に薄い台車を入れて滑らせる方式で、荷重表記は台車4個で300kgです。業務用の機械は、この段では動かせません。
山善 軽がるキャリー KGC-C6


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 荷重 | 台車は4個使用時300kg、持ち上げ棒は最大持ち上げ能力150kg【販売ページ】 |
| 台車の高さ | 台車 幅7×奥行10×高さ2.5cm【販売ページ】 |
| セット | 持ち上げ棒1本、台車4個【販売ページ】 |
| 床の注意 | 傷つきやすい白木の床材や柔らかい床には使用しない【販売ページ】 |



2,000円台で、家具の四隅に差し込む台車と持ち上げ棒がそろいます。まず1セット試したい家具移動向けです。
山善 KGC-C6は、持ち上げ棒で家具を浮かせ、台車を四隅に置いて動かす家具移動用のセットです。販売ページには「持ち上げ棒最大持ち上げ能力:150kg」「台車最大使用荷重:300kg(4個使用時)」と書かれ、テコの原理で約5分の1の力で持ち上げられるという説明もあります。


台車の高さは2.5cmで、家具の下に差し込む台車としては薄い部類です。ただし、背の高い家具や設置場所によっては台車がうまくセットできないことがあり、販売ページは「二人以上で行うことをお勧めします」と書いています。2人で動かす前提で考えてください。
床については、一般の床材(畳、フローリング)用としたうえで、傷つきやすい白木の床材や柔らかい床では台車のローラー痕が残ったり、台車が沈んで外れたりするおそれがあるとして使用しないよう書かれています。荷重が300kgを超える物は対象外なので、重いタンスや冷蔵庫は中身を出して軽くしてから使う、というのが現実的な使い方です。
アーネスト 楽ちんパワフルキャリー360 A-77348


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 荷重 | 台車は4台使用時300kg、持ち上げ棒は最大持ち上げ能力150kg【販売ページ】 |
| 台車の高さ | 台車 幅12×奥行12×高さ約2.5cm(1台あたり)。前後左右360度に動く【販売ページ】 |
| セット | 持ち上げ棒1本、360台車4台【販売ページ】 |
| 床の注意 | 畳での使用はおすすめしない(別店舗の販売ページの表記)【販売ページ】 |



台車が360度向きを変えられるタイプです。置く向きをそろえずに済む分、狭い部屋での模様替えに向きます。
アーネスト A-77348は、台車が前後左右360度に動くタイプの家具移動セットです。販売ページには「台車を設置するときに4台の向きを合わせる必要無し」とあり、耐荷重は「300kg(4台使用時)」、持ち上げ棒の最大持ち上げ能力は150kgと書かれています。


台車の高さは約2.5cmで、KGC-C6と同じ薄さです。台車1台の大きさは幅12×奥行12cmなので、KGC-C6より接地面が広く、販売ページは「ローラーの高さは変わらず約2.5cmの薄さ」と説明しています。価格は6,000〜7,000円台で、KGC-C6の2〜3倍です。曲がり角の多い部屋で家具を動かす人が、差額を払う価値のある選び方になります。
注意点は、床への跡です。別店舗の販売ページには「あとが付く為、畳でのご使用はおすすめしておりません」と書かれています。畳の部屋で使う予定の人は、KGC-C6の販売ページの注意書き(白木・柔らかい床は不可)と合わせて確認してください。


てこと爪で浮かす|1万円台の2機種
次の段は、重い物の端を数センチ浮かせて、下にローラーや台車を入れるための道具です。荷重の表記は数百kgから3tまでと大きくなり、価格は1万円台に上がります。機械・設備の移動に慣れた職人向けの段で、DIYで家具を動かす人は、前の段で足ります。
KIKAIYA ローラーバー3トン RLE-3T


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 荷重 | 耐荷重3トン(常用荷重1.5トン)【販売元表記】 |
| 持ち上げ量 | 最大95mm【販売元表記】 |
| 最低の爪高さ | 数値の記載なし。「厚みの薄い爪」とのみ記載【販売元表記】 |
| 重量・長さ | 本体6.8kg、バー全長1,385mm(支点から)【販売元表記】 |



底にローラーが付いたバール状の道具です。耐荷重は3tでも、販売元が常用荷重1.5tで使うよう書いています。
KIKAIYA RLE-3Tは、てこの原理で重い物の端を浮かせる、底部にローラーの付いたバール状の道具です。販売元のページには「耐荷重 3トン(常用荷重1.5トン)」「常用荷重1.5トン程度でお使い下さい」と書かれています。数字だけ見ると3tですが、安全側の目安は1.5tです。


底部のローラーはベアリング4個入りで、「バールよりずらし作業がしやすく、床面も傷つけにくい」と書かれています。持ち上げ量は最大95mmで、浮かせた物の下にローラーを差し込む使い方になります。爪の厚みは「僅かな隙間に差し込んで使用できる」とあるだけで、数値が書かれていないため、隙間が極端に狭い物は購入前に販売元へ確認してください。
本体は6.8kg、バー全長は1,385mmと大柄なので、取り回せる広さのある場所が前提です。機械の端を数センチ浮かせたい設備保全の人や、重い棚・作業台を移動したい本格DIYの人向けの1本で、価格は1万円台です。
KIKAIYA 爪ジャッキ 2台セット 500kg×2台 MJ-500
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 荷重 | 能力500kg/1台(2台セット)【販売元表記】 |
| 持ち上げ量 | ジャッキ上昇ストローク40mm【販売元表記】 |
| 最低の爪高さ | 9mm【販売元表記】 |
| 重量・長さ | 本体2.8kg/1台【販売元表記】 |



最低爪高さ9mmの2台セットで、機械や重い家具の端に爪を差し込めます。荷重の表記は1台あたり500kgです。
KIKAIYA MJ-500は、テコを利用した爪ジャッキの2台セットです。販売元のページには「能力 500kg/1台」「最低爪高さは9mm」「ジャッキ上昇ストローク40mm」と書かれ、爪の根元にはすべり止め(スパイク)が付いています。


油圧を使っておらず、販売元は「油漏れの心配がありません」と書いています。車輪はφ140×幅29mmのベアリング入りナイロン車輪(ウレタン巻き)で、床にやさしいという説明です。一番上まで上げた状態を保持でき、その状態で移動もできる構造だと書かれています。
注意点は、車用のジャッキではないことです。車の下に潜る前のジャッキとリジッドラックはガレージジャッキとリジッドラックの記事で扱っており、この爪ジャッキは設備や家具の端を浮かせるための道具として選びます。能力は1台あたり500kgの表記です。2台で使う場合も、各台にかかる荷重が500kgを超えないことが前提で、各台の負担は物の重心の位置で変わるため、重い物ほど余裕を見てください。
機械・金庫を動かす|業務・機械移設向けの4機種
ここからは、工場内のレイアウト変更や機械の搬入据え付けなど、機械移設・設備保全の職人向けの段です。荷重の表記は2〜4t、価格は4万円〜9万円台になり、DIYで家具を動かす人が買う価格帯ではありません。重い機械を持っていない人は、前の2段で足ります。
荷重は1台の表記なので、複数台で支える前提で使います。4台で支える場合、DUW-2Pは1台5万円台なので、4台そろえると20万円を超える試算です(販売ページに必要台数の記載はないため、あくまで例です)。必要な台数や、ハンドルが付くかを、購入前に確認してください。
三方良し マシンローラー 4t転向タイプ組合わせ4台セット(ハンドル2本付)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用荷重 | 対応荷重4t、最大重量6t【販売元表記】 |
| 高さ・サイズ | 約330×220×110mm【販売元表記】 |
| 質量 | 約13.5kg(1台かセット全体かの記載なし)【販売元表記】 |
| ハンドル | 付属(2本)【販売元表記】 |



4台とハンドルがそろって4万円前後の組合わせセットです。ただし輸入品で、保証範囲に注意が必要です。
三方良し マシンローラーは、転向タイプ2台と直行タイプ2台にハンドル2本が付く4台組のセットです。販売元のページには「対応荷重:4t,最大重量6t」「サイズ(約):330mm×220mm×110mm」と書かれ、用途として工場内のレイアウト変更、大型機械の搬入据え付け、搬出作業が挙げられています。


販売ページには「日本国内公的機関耐重試験済み」とも書かれていますが、これは販売元の表記で、試験機関や成績書は販売ページに記載がありません。事実として受け取らず、荷重の余裕を見て使ってください。
注意点は、輸入品である点です。「輸入商品につき、商品に細かい傷・錆び等がある場合がございますが補償の対象外」と書かれ、保証期間は6か月です。保証対象外の例として、オーバーロードによる変形・ゆがみ、使用による車輪の摩耗、水・塩分に起因する故障が挙げられています。ブランド品が1台5万円台からなのに対し、4台組で4万円前後なので、ブランド品を用意するほどではない機械移設の人が検討する選択肢になります。
ダイキ スピードローラー低床型ウレタン車輪2ton DUW-2P


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用荷重 | 使用荷重2t(1台)【販売ページ】 |
| 高さ・サイズ | 高さ67mm(幅195×全長250mm)【販売ページ】 |
| 質量 | 7kg【販売ページ】 |
| ハンドル | 適合ハンドルD-1000は別売【販売ページ】 |



高さ67mmの低床型で、三方良しの110mmより低い数字です。ブランド品ですが、価格は1台単位です。
ダイキ DUW-2Pは、低床型でウレタン車輪のスピードローラーです。販売ページには「使用荷重(t):2」「高さ(mm):67」「質量:7kg」と書かれ、自在回転テーブルが付いていて「移動中での方向転換が容易」という説明です。


ウレタンローラーについては「床面を傷めず」と書かれ、軸受は特殊ベアリングで「完全無給油」とされています。車輪の摩耗や交換時期は、販売ページに記載がありません。使用前に、ローラーの割れや摩耗を目視で確認しておくのが無難です。
操作ハンドル(D-1000)は別売と書かれています。ハンドルを付けずに使うかどうかは、荷重と動かす距離で決まるので、販売ページの記載だけでは判断できません。1台5万円台のため、複数台そろえる場合は一式の予算を先に出してください。設備の移設を仕事にする人向けで、DIYの人が買う価格ではありません。
マサダ マサダローラー 2トン MUW-2S
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用荷重 | 能力2トン(1台)【販売ページ】 |
| 高さ・サイズ | 高さ80mm(本体高さかローラー長かは読み切れない)、ローラー寸法φ60×L80mm【販売ページ】 |
| 質量 | 総質量11kg【販売ページ】 |
| ハンドル | 販売ページに記載なし |



爪付ジャッキと併せて使う前提のローラーで、運搬物の傾きやローラーの状態が確認しやすいと書かれています。
マサダ MUW-2Sは、スチールボディにウレタンローラーを備えた、工作機械や重量物の移動向けのローラーです。販売ページには「能力:2トン」「総質量:11kg」と書かれ、「爪付ジャッキと併せてご利用ください」「運搬物の傾き・ローラーの状態が確認し易いです」という説明があります。


高さは、別の販売ページに80mmとあります。同じ機種でローラー寸法がφ60×L80mmとも書かれており、80mmが本体の高さか、ローラーの長さかは販売ページの記載だけでは読み切れません。機械の下に入れる隙間は、購入前に販売元で確認してください。
価格は1台7万円前後で、8機種の中でもHMD-1に次ぐ高さです。納期は「メーカーからの直送」「受注生産となる場合がございます」と書かれ、大型商品のため車上渡しが原則です。受け取りに人員またはリフトが要ります。法人限定や個人宅不可という表記は、確認した楽天・Yahoo!の販売ページには見当たりませんでしたが、直送で受注生産の場合もあるため、注文前に納期と届け先を販売店へ確認してください。設備を持つ会社の保全担当が、ブランド品を指定して購入する場面で選ぶ機種です。
油圧で浮かして台車ごと動かす|業務・機械移設向けの1機種
最後は、ローラーを差し込まずに、物を浮かせたまま台車ごと移動できる油圧式です。浮かせる作業と運ぶ作業が1台で済む分、価格は9万円台と、8機種で最も高くなります。
KIKAIYA リフティングローラー 油圧式 800kg×2個セット HMD-1
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 荷重 | 最大積載荷重1,600kg(2台合計)【販売元表記】 |
| 持ち上げ量・隙間 | 最低地上高6mm、床から約250mmの高さまで上昇【販売元表記】 |
| 質量 | 2台合計85.6kg(1台42.8kg)【販売元表記】 |
| 付属・固定 | ラッシングベルトで台車と重量物を固定して使う【販売元表記】 |



最低地上高6mmから、約250mmまで油圧で上げられます。金庫や設備機器の移動向けで、価格は9万円台です。
KIKAIYA HMD-1は、油圧で物を浮かせ、そのまま台車として動かせるリフティングローラーの2台セットです。販売元のページには「最大積載荷重 1600kg(2台合計)」「最低地上高が6mm」「床から約250mmの高さまで上昇」と書かれ、「金庫や大型家具、設備機器など様々なものを移動できる」という説明です。


注意書きが具体的なのが特徴です。販売元のページには、安定した作業のために付属のラッシングベルトで台車と重量物を締めて固定すること、荷物は上下の荷支え部にしっかり当たるよう地面に対して垂直にセットすること、バルブを緩めすぎるとスチールボールが飛び出る可能性があることが書かれています。固定と垂直は、転倒を避けるための記載として読めます。
1台42.8kg、梱包は約92kgの大型便です。個人宅に届くとはいえ、受け取りと室内への搬入で人手が要ります。ハンドルのみ、購入後に組み立てが必要と書かれています。金庫や設備機器を日常的に動かす保全担当者・設備業者向けで、年に数回しか動かさない人は、MJ-500のような爪ジャッキとの価格差を比べて決めてください。
アクセサリー|ダイキ DUW-2P用の別売ハンドル
DUW-2Pの販売ページには、操作ハンドル(D-1000)は別売と書かれています。ハンドルが要るかどうかは動かし方次第ですが、ローラーの向きを変えながら押す場面では、手元に長い持ち手があるかどうかで作業のしやすさが変わります。ここでは、販売ページに適合として名前が出ているD-1000を取り上げます。マサダ MUW-2Sへの適合は、販売ページに記載がありませんでした。
ダイキ スピードローラー旋回用操作ハンドル D-1000
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 適合 | DUW-2Pの適合ハンドルとして記載【販売ページ】 |
| 寸法 | 1042×290×115mm(商品名の表記)【販売ページ】 |
| 販売単位 | 1本(1点)【販売ページ】 |
ダイキ D-1000は、スピードローラーの向きを変えるための旋回用操作ハンドルです。DUW-2Pの販売ページに「適合ハンドル:D-1000」「操作ハンドル(D-1000)は別売」と書かれており、DUW-2Pを選んだ場合は一緒に検討する付属品になります。


寸法は、販売ページの商品名に1042×290×115mmと書かれています。購入前に、ローラーに取り付けた状態の全長と、運搬する車両や通路の幅に収まるかを確認してください。価格は8,000円台で、ローラー1台の価格に上乗せされます。
よくある失敗と、使う前の確認
1つ目は、荷重表記の台数の読み違いです。KGC-C6とA-77348は「4個(4台)使用時300kg」、HMD-1は「2台合計1,600kg」、DUW-2PとMUW-2Sは1台の表記です。数字が大きく見えても、何台で支えた数字かを確認しないと、1台あたりの荷重が足りなくなります。
2つ目は、床です。KGC-C6の販売ページは、傷つきやすい白木の床材や柔らかい床では使わないよう書き、A-77348の別店舗の販売ページは畳での使用をおすすめしないと書いています。ウレタン車輪のローラーも、床に跡が付かないことは各ページが保証しているわけではありません。販売ページには、建物側の床の耐荷重の記載もないので、機械や金庫を上階や古い建物で動かす場合は、建物の管理者や施工業者に確認してください。
3つ目は、荷重を超える使い方です。三方良しの販売ページは、オーバーロードによる変形・ゆがみを保証対象外としています。RLE-3Tは耐荷重3tでも、販売元は常用荷重1.5t程度での使用を書いています。重量物の取扱い全体では、前に触れたとおり、台車や補助機器を使い、人力で扱う分は人の限界の範囲に収め、超える場合は2人以上で、という考え方が基本です。
作業の手順そのものは、機種ごとの取扱説明書と販売元の注意書きに従ってください。この記事は、機種選びのための整理であり、作業手順の解説ではありません。
よくある質問
Q. 家具を少人数で動かしたいなら、どれ?
A. 山善 KGC-C6かアーネスト A-77348です。1人での作業を前提にできる道具は、この記事の8機種にはありません。KGC-C6の販売ページは、背の高い家具では2人以上での作業を勧めています。どちらも荷重表記は台車4個で300kgで、持ち上げ棒の最大持ち上げ能力は150kgです。
Q. 金庫や機械を動かすなら、どれ?
A. 隙間が数mmしかなく、浮かせて動かしたいなら、KIKAIYA HMD-1(最低地上高6mm、最大積載1,600kg・2台合計)です。端を浮かせて、下にローラーを入れる使い方なら、MJ-500とマシンローラーの組合わせが候補です。いずれも荷重表記は販売ページの値なので、動かす物の重さに余裕を持たせてください。
Q. ダイキ・マサダのブランド品と、三方良しの4台組の違いは?
A. 販売ページの表記では、三方良しは4台とハンドル2本が付く4t・4台組で4万円前後、ダイキとマサダは2tの1台売りです。三方良しは輸入品で、保証期間は6か月、傷・錆びは補償対象外と書かれています。耐重試験済みという表記は販売元の自称で、試験機関や成績書の記載はありません。
Q. 床に傷が付かないか心配です。
A. 床の材質で変わります。山善 KGC-C6の販売ページは、白木の床材や柔らかい床には使用しないよう書いています。ウレタンローラーのDUW-2PやMUW-2Sには「床面を傷めず」「傷を付けにくい車輪」といった説明がありますが、跡が付かないことの保証までは書かれていません。
まとめ
家具を動かすなら、数千円帯の山善 KGC-C6かアーネスト A-77348、機械の端を数センチ浮かせるならKIKAIYA RLE-3TかMJ-500、機械移設ならマシンローラー(三方良し・ダイキ・マサダ)、金庫や設備を浮かせたまま運ぶならKIKAIYA HMD-1が候補です。選ぶ順番は、動かす物の重さ、隙間の高さ、床の材質です。
上位の機械・金庫向けは、DIYの人が買う価格ではありません。販売ページの値は、メーカー公式の保証値ではない点と、荷重が何台あたりの数字かを、購入前に確認してください。



































