メナ僕はこのサイトで電気工事や資格ネタを書いているんですが、最近ニュースで「データセンター(DC)の電力需要増で電力系統がひっ迫」という話をよく見かけるようになりました。実はこの流れ、電験(電気主任技術者)を持ってる人の価値をじわじわ押し上げています。今日はその中身を整理します。
なぜ今、電験(電気主任技術者)の価値が急騰しているのか
資源エネルギー庁の資料によると、データセンターの新増設による最大需要電力は2025年度の47万kWから2034年度には616万kWへ拡大する見通しで、半導体工場の新増設分と合わせると2034年度で715万kWに達する見込みです。
一部地域では供給可能量を超える系統接続の申込みが集中し、接続検討に時間がかかる状況が発生。2026年1月5日以降の申込みからは新しい接続ルールの適用も始まっています。「系統に電気を通す」という電気主任技術者の本業そのものが、いま社会的にボトルネックになりつつあるわけです。
一方で経済産業省の資料では、電気主任技術者の高齢化が進んでおり、2030年度には第2種電気主任技術者で約1,000人、第3種電気主任技術者で約800人の不足が見込まれています。「系統の重要度は上がる、担い手は減る」という構図が、電験の資格価値を押し上げています。



僕も最初は「系統の話は電力会社の中だけの話」だと思ってたんですが、DC建設ラッシュで受変電設備の新設・増強案件がどんどん増えてる今、電験の出番は電力会社の外にもかなり広がってる印象です。
電験三種 — まずはここから、資格取得の入り口
第三種電気主任技術者(電験三種)は、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物を対象に保安の監督ができる国家資格です。DC建設・改修に伴う受変電設備の増強案件でも、電気主任技術者の選任は法令上必須。電験三種はそのスタートラインになります。理論・電力・機械・法規の4科目に分かれ、科目合格制度があるので働きながらでも計画的に取得しやすいのが特徴です。
電験三種の定番教材




フルカラーの教科書&問題集で、4科目の中でもまず「理論」から着手するのが定番の進め方です。


独学でも挫折しにくい構成で、電験入門の定番シリーズです。
電験二種 — 系統時代に評価が上がる「一段上」の資格
第二種電気主任技術者(電験二種)は、電圧17万ボルト未満の設備まで保安の監督範囲が広がる資格です。大規模なDCや変電所クラスの受変電設備は、電験二種以上の選任が必要になるケースも多く、系統接続案件が増えるほど二種以上の有資格者への需要が強まります。一次試験は科目合格制度があり、電験三種取得後のステップアップ先として選ぶ人が多い資格です。



三種と二種では扱える設備の規模がかなり変わります。系統がらみの大型案件に関わりたいなら、二種まで視野に入れておいて損はないというのが僕の実感です。
電験二種一次試験の過去問対策定番




電気書院の「過去問マスタ」シリーズは、法規の直近15年分を体系的に収録した定番の対策本です。
法令は改正が入るため、必ず最新年度版を使うのが鉄則です。
DC時代の電験活用と合わせて読みたい
「DC建設ラッシュで電気の資格がどう効くか」をまとめた記事もあわせてどうぞ。電験三種・第二種電気工事士・電気工事施工管理技士を横断で紹介しています。DC建設ラッシュで資格が武器になる!電気系資格3選|待遇はどう変わるか



電験だけでなく電気工事士や施工管理技士も含めて、DC・系統がらみの仕事はどんどん間口が広がってる印象です。今のキャリアに近いところから見てもらえたらと思います。
この分野で働く・転職するには
資格を取っただけでは仕事は変わりません。DC・系統関連の設備工事や保安管理に関わる会社へ実際に転職するのが近道になるケースも多いです。
施工管理へのキャリアチェンジを具体的に考え始めた方向けの「電気工事士から施工管理へ|現場経験を活かす転職の考え方」という記事も用意しています(現在下書き段階、公開準備が整い次第リンクを追加します)。



資格は取って終わりじゃなく、そこからどう現場や転職につなげるかが本当は大事だと僕は思っています。まずは今のキャリアに近いところから見てもらえたら嬉しいです。
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まとめ:系統時代に効く電験のキャリア
データセンター建設ラッシュによる系統接続の逼迫は、電気主任技術者(電験)の価値を確実に押し上げています。「必ず年収が上がる」といった断定はできませんが、担い手不足が進む分野で選べる仕事の幅が広がるのは間違いありません。まずは電験三種から、計画的に取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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