メナ「非常用電源とかBCPって、結局うちの現場に関係あるんだろうか」——そう思っているあなたに、この記事はちょうどよいと思います。どうも、電気工事士のメナ(@menachite)です。
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BCP(事業継続計画)や非常用電源というと、大企業の防災担当が考えるものというイメージがあるかもしれません。でも実際には、停電で工具が使えない、現場の仮設電源が落ちる、施主の設備が止まる——という形で、電気工事・施工管理・設備の現場にも直接関わってくる話です。この記事では、専門の防災コンサルとしてではなく、現場のプロ目線で「非常用電源・BCPをどう考えるか」を整理してみます。
非常用電源・BCPって何?「仕事を止めない仕組み」として見る
BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)は、災害や停電などの緊急事態が起きても、事業を止めない・早く復旧させるための計画です。非常用電源(発電機やポータブル電源、UPSなど)は、そのBCPを支える具体的な「道具」の一つですね。大企業の話に聞こえますが、考え方自体は工務店や個人事業でも応用できます。「電気が止まったら、うちの仕事はどこまで続けられるか」を一度整理しておく、というのがBCPの出発点です。
もう少し体系的に押さえておきたい人には、BCPの基本的な考え方を整理した入門書が読みやすいですよ。


なぜ現場のプロにとって他人事じゃないのか
停電はいつ起きるか分からない



僕の地元でも台風のたびに数時間の停電はありますが、17日間というのは想像すると背筋が伸びますね。
記憶に新しいところでは、2019年の台風15号で千葉県を中心に最大約93万戸が停電し、完全復旧まで約17日間かかったという記録が経済産業省から公表されています。暴風による配電設備の損傷が主な原因でした。これだけ長期の停電になると、現場の電動工具はもちろん、施主側の設備・冷蔵設備・情報機器なども止まり続けることになります。「うちの地域は大丈夫」と思っていても、災害はいつどこで起きるか分からないというのが実際のところですね。
停電がなぜ起きるのか、電力インフラの仕組みそのものを知っておくと、非常用電源をどこまで備えるべきかの判断もしやすくなります。
現場が止まると誰が困るのか
停電で現場が止まると、困るのは僕らだけではありません。工期が遅れれば元請けや施主にも影響しますし、電気工事中の設備が中途半端な状態で止まってしまうこともあります。「非常用電源を持っておく」というのは、単なる自衛策ではなく、取引先への信用にも関わる備えだと考えると、優先度が上がってくるはずです。
非常用電源の選び方を現場目線で整理する
発電機とポータブル電源、何が違うのか



僕は現場用にエンジン発電機、事務所の備えにポータブル電源と使い分けています。用途で分けるのが結局一番シンプルですよ。
ざっくり言うと、エンジン発電機は長時間・大出力向き(電動工具を複数同時に使う現場作業向き)、ポータブル電源(バッテリー式)は静音・室内使用可・メンテナンスフリーが強みです。現場での用途によって向き不向きがあるので、「とりあえず1台」より「何のために備えるか」から逆算して選ぶのがおすすめですよ。具体的な機種選びは、当サイトの比較記事もあわせて参考にしてください。
BCPは大企業だけの話じゃない



正直、僕自身も「BCP」という言葉を意識し始めたのは最近です。でも紙一枚書き出すだけなら、今日からでも始められますよ。
中小の工務店や個人事業主にとって、大企業のような分厚いBCP文書を作る必要は必ずしもありません。ただ、「停電が起きたら何時間・何日、今の体制で仕事を続けられるか」「非常用電源をどこまで備えれば許容できるか」を一度紙に書き出してみるだけでも、考え方としてのBCPは始められます。非常用電源はその備えを具体化する第一歩ですね。
この分野で働く・稼ぐには
非常用電源・BCPの分野は、データセンターのような大規模施設の受変電・非常用発電設備とも地続きの領域です。当サイトでは「電力インフラ×現場」というテーマでシリーズ展開しており、データセンター建設の現場や、そこで求められる電気工事士の役割についても解説しています。今の現場経験を新しい市場でどう活かせるか、あわせて読んでみてください。
まとめ



非常用電源もBCPも、身構えすぎず「今の仕事をどう止めないか」の延長で考えるくらいがちょうどいいと思いますよ。
非常用電源・BCPは、防災の専門家だけの話ではなく、現場を止めないための実務的な備えです。まずは「電気が止まったら今の仕事はどこまで続けられるか」を考えるところから始めてみましょう。
出典
・2019年台風15号による千葉県の大規模停電(最大約93万戸、完全復旧まで約17日間): 経済産業省 令和元年台風第15号による被害・対応状況について(2019年9月公表資料)
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