自宅で失敗しないLANポート増設DIY!配線の基礎と必須工具4選

サンワサプライ LANケーブルテスター LAN-TST6
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メナ

どうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。LANポート増設DIYって何を揃えればいいのか地味に迷いやすいんですよね。今回は必要な工具4点を、電気工事士資格の要否まで含めてまとめました。

結論としては、①LANケーブルの結線を確認する「LANケーブルテスター」、②ケーブル側のプラグを作る「かしめ工具」、③壁側のLANコンセントを作る「パンチダウンツール」、④壁に埋め込む「情報モジュラジャック」の4点を揃えれば、LANポート増設DIYの一通りの作業がこなせます。ケーブル1本を自作したいだけなら①②の2点を選べば間違いありません。

当サイトでは以前、自宅のLANポート増設に挑戦して失敗しまくった体験談(下記リンク参照)を公開しています。あちらは「実際にやってみたら何が起きたか」を追体験できる読み物、こちらの記事は「これから挑戦する人が最初に揃えるべき工具」を整理した手順書・買い物ガイドという役割分担です。まず全体像をこの記事で把握してから、体験談の方で実際の作業の雰囲気をつかむ順番がおすすめです。

作業に入る前に必ず知っておきたいのが、電気工事士資格の要否と壁内配線のリスクです。本記事の後半で公的情報をもとに正確に解説していますので、工具を揃える前に必ず目を通してください。

目次

結論:LANポート増設DIYに必要な工具4点早見表

LANポートを1系統増設するだけなら、ケーブルの両端にプラグを作る「かしめ工具」と確認用の「テスター」があれば十分です。壁にLANコンセントを埋め込む本格的な増設までやる場合は、「パンチダウンツール」と「情報モジュラジャック」も追加で必要になります。

工具特徴価格(参考)こんな人におすすめ
LAN-TST6(LANケーブルテスター)RJ-45/RJ-11対応・親子分離型¥3,080結線ミス・断線を確認したい人
LAN-TL22(かしめ工具)貫通型・ラチェット付・PoE対応¥13,200ケーブル自作・延長をする人
IWISSパンチダウンツール3本セットBIX/110/KRONE 3規格対応¥2,780LANコンセントをDIYで結線する人
NR3180CW(情報モジュラジャック)CAT6A対応・埋込型¥3,014壁にLANポートを新設したい人

LANポート増設DIYに必要な工具4選

サンワサプライ LANケーブルテスター LAN-TST6

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自作したケーブルやコンセント側の結線を「見た目」で判断するのは危険なので、このテスターで導通・結線ミスを必ずチェックしてから使い始めるのがおすすめです。

サンワサプライ LAN-TST6は、LANケーブルの導通・断線・結線ミスをチェックできる親機・子機分離型のケーブルテスターです。RJ-45コネクタを使うUTP/STPケーブルに加えて、RJ-11のモジュラーケーブルにも対応しています。

サンワサプライ LANケーブルテスター LAN-TST6

子機(リモートユニット)は本体から取り外せるため、すでに壁の中や天井裏に敷設したケーブルの両端をそれぞれ差し込んでチェックすることもできます。LEDライトも内蔵しているので、天井裏や物陰など暗い場所での確認作業でも扱いやすい製品です。

LANポートをDIYで増設・自作する場合、コネクタの圧着やパンチダウンの結線ミスは見た目だけでは気付きにくく、後から通信が不安定になる原因になりがちです。作業の最後に必ずこのテスターで導通確認する習慣をつけることをおすすめします。

サンワサプライ LANケーブルテスター LAN-TST6

サンワサプライ かしめ工具(RJ-45・貫通型・ラチェット付) LAN-TL22

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貫通型は芯線を挿し込んだ状態のままかしめられるので、初めての自作コネクタ作業でも芯線の順番がズレにくく、失敗が少ないのがありがたいポイントです。

サンワサプライ LAN-TL22は、貫通型RJ-45コネクタ専用のかしめ工具(圧着工具)です。貫通型コネクタは芯線を奥まで通した状態でかしめると同時に余分な芯線をカットできる構造になっており、通常型のコネクタよりも初心者が扱いやすいのが特徴です。

サンワサプライ かしめ工具(RJ-45・貫通型・ラチェット付) LAN-TL22

ラチェット機構を搭載しているため、力任せに握らなくても一定の圧着力を安定してかけられます。UTP・STPケーブルだけでなくPoE(電力供給機能付き)ケーブルにも対応し、単線・より線のどちらの芯線構造でも使用できます。

価格帯は数千円〜1万円台と幅がありますが、LAN-TL22はラチェット付きで芯線カッターも内蔵した上位モデルです。LANケーブルの自作・延長・増設を今後も継続して行う予定があるなら、最初からこのクラスの工具を選んでおくと失敗が減ります。

サンワサプライ かしめ工具(RJ-45・貫通型・ラチェット付) LAN-TL22

IWISS パンチダウンツール3本セット(BIX/110/KRONE)+簡易パンチダウン2本

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LANコンセント(モジュラージャック)の結線規格は製品によってBIX/110/KRONEと分かれているので、最初から3規格セットを持っておくと工具の買い直しが要らず安心です。

IWISSのパンチダウンツールセットは、LANコンセント(情報モジュラジャック)の背面にある結線端子へケーブルの芯線を押し込んで接続する「パンチダウン(圧接)」作業専用の工具です。BIX・110・KRONEという3つの主要な結線規格すべてに対応する本格工具3本と、簡易タイプ2本がセットになっています。

IWISS パンチダウンツール3本セット(BIX/110/KRONE)+簡易パンチダウン2本

LANコンセントの結線規格はメーカー・製品によって異なるため、手持ちのモジュラージャックがどの規格に対応しているか事前に確認しておく必要があります。今回セットで3規格をカバーしておけば、規格違いで工具が使えないというトラブルを避けられます。

かしめ工具(圧着工具)がケーブル側の「プラグ」を作る工具であるのに対し、パンチダウンツールは壁側の「LANコンセント」を作る工具という役割分担になります。LANポート増設DIYでは、この2種類の工具をどちらも使う場面が出てくる点を押さえておきましょう。

IWISS パンチダウンツール3本セット(BIX/110/KRONE)+簡易パンチダウン2本

パナソニック 情報モジュラジャック(CAT6A・埋込型) NR3180CW

メナ

CAT6A対応なので、将来10GBASE-Tの高速LANに引っ越したくなった時もこのモジュラージャックをそのまま使い続けられるのは長い目で見て安心材料になります。

パナソニック NR3180CWは、壁の配線プレートに埋め込んで使う情報モジュラジャック(LANコンセント)です。CAT6A規格に対応しており、既存の住宅用配線器具(コスモシリーズ等)のプレートに組み込んで設置できます。

パナソニック 情報モジュラジャック(CAT6A・埋込型) NR3180CW

サイズは幅44×奥行38.7×高さ22.7mmで、一般的な埋込型配線器具の規格に準拠しています。カラーはセラミックホワイトで、既存の電源コンセントプレートと並べて設置しても違和感の少ない仕上がりになります。

CAT6Aは10GBASE-T(10Gbps)通信に対応する規格のため、現時点で使用する回線速度がそれほど速くなくても、将来的な回線の高速化を見据えて選んでおくと配線のやり直しを避けられます。設置作業では後述のパンチダウンツールを使って背面の端子にケーブルを結線します。

パナソニック 情報モジュラジャック(CAT6A・埋込型) NR3180CW

LANポート増設DIYであると便利なアクセサリー

紹介した4点の工具本体に加えて、次の2つを用意しておくと作業がスムーズになります。

壁裏センサー(スタッドファインダー)

壁にLANコンセントを新設する際、壁の中の下地や既存の電源ケーブルの位置を事前に把握できると、穴あけ作業の安全性が大きく上がります。後述する壁内配線の注意点とも関わる部分なので、壁への穴あけを伴う増設をする場合は用意しておきたいアイテムです。


自作用LANケーブル(単線・ばら売り)

完成品のLANケーブルではなく、必要な長さに切り出して使う単線タイプのケーブルをロールで用意しておくと、壁内や天井裏の配線距離に合わせて無駄なく使えます。かしめ工具でプラグを作る前提の商品なので、対応コネクタの規格(CAT6/CAT6A等)を揃えて購入してください。

★最重要:LAN配線に電気工事士資格は必要?

LANケーブル・LANコンセントの配線は「弱電流電線」と呼ばれる区分に入り、電気工事士法上の電気工事(電気工事士資格が必要な作業)には原則として該当しません。電気工事士法が規制するのは「電気工作物」への工事で、電圧30V未満で、かつ30V以上の電源設備と電気的に接続されていない弱電流の設備・配線はそもそも電気工作物の対象外とされているためです。LANケーブルは通信信号を流すだけで、家庭用の100V・200V電源とは別系統のため、この対象外の範囲に含まれます。

この整理は、電気工事の専門業者が運営するDIY向け解説記事や、通信工事の専門サイトでも共通して説明されている内容です。実際、電気工事士の資格がなくてもLANケーブルの自作(かしめ工具でのプラグ作成)やLANコンセントへのパンチダウン結線を行うこと自体は一般的に可能とされています。

ただし「強電」に触れる作業は資格が必須

注意したいのは、LANコンセントのプレートが電源コンセントと一体型になっている製品を使う場合です。この場合、LAN側の結線作業は資格不要でも、電源コンセント側(強電・100V)の配線に触れる作業は電気工事士資格が必須です。「LAN配線だから資格不要」という理解のまま電源コンセント側までそのまま触ってしまうと、無資格での電気工事(違法行為)になるだけでなく、感電・火災のリスクも生じます。プレートを外した際に電源用のケーブルが見えたら、そこから先は電気工事士に依頼してください。

また、公衆の電気通信回線(NTT等のキャリア回線)への接続工事には別途「工事担任者」という資格が必要になる場合がありますが、これは自宅内で完結するLANポート増設(宅内配線の自作)には基本的に関係ありません。工事担任者が必要になるのは、キャリアの回線設備側に手を加えるようなケースに限られます。

壁内配線・天井裏配線の注意点

LANケーブルを壁の中や天井裏に通す作業自体に資格は要りませんが、石膏ボードの壁に穴を開けたり、点検口から天井裏に手を入れたりする際は、既存の電源ケーブル(強電)を傷つけないよう十分注意する必要があります。壁内には照明やコンセント用の電源ケーブルが這っていることが多く、誤って傷つけると感電や漏電火災の原因になります。

作業前に壁裏センサー(スタッドファインダー)で下地や配線の位置をおおまかに確認し、壁に穴を開ける際は少しずつ様子を見ながら進めるのが安全です。既存の配線図がなく構造に自信が持てない場合や、電源配線への接触が避けられなさそうな場合は、無理をせず電気工事店に相談することをおすすめします。

LANポート増設DIYの大まかな流れ

①ケーブルを自作してLANポートを1系統増やす場合

市販のLANケーブルを必要な長さに切り出し、かしめ工具でRJ-45プラグを圧着します。両端の結線が終わったら、必ずLANケーブルテスターで導通・結線ミスを確認してから使い始めましょう。この方法なら壁への穴あけが不要なので、最も手軽に始められます。

②壁にLANコンセントを新設する場合

天井裏や壁内にケーブルを通し、壁側には情報モジュラジャックを埋込型のプレートに取り付けます。ケーブルの芯線はパンチダウンツールでモジュラジャックの背面端子に結線し、最後にテスターで導通確認をして完了です。壁への穴あけを伴うため、前述の壁内配線の注意点を必ず確認してから作業してください。

あわせて揃えたい電気工事・配線まわりの記事

LANポート増設の延長で、配管を使った本格的な配線工事や、配線を整理するラベリングに興味が出てきた方向けに、関連記事もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. LANポートの増設DIYに電気工事士の資格は必要ですか?

A. LANケーブル・LANコンセントの配線自体(弱電流電線)は電気工事士法の対象外のため資格は不要です。ただし、電源コンセントと一体型のプレートで強電(100V)側に触れる作業は電気工事士資格が必須です。詳しくは本記事の「電気工事士資格は必要?」の章を参照してください。

Q. かしめ工具とパンチダウンツール、どちらが必要ですか?

A. 用途が異なります。かしめ工具はケーブル側のRJ-45プラグを作る工具、パンチダウンツールは壁のLANコンセート(情報モジュラジャック)の結線端子にケーブルを圧接する工具です。ケーブルを1本自作するだけならかしめ工具のみで足りますが、壁にLANコンセントを新設する場合は両方必要になります。

Q. LANコンセントの結線規格(BIX/110/KRONE)はどう見分ければいいですか?

A. 購入する情報モジュラジャックの製品仕様や取扱説明書に記載があります。規格が分からない場合は、複数規格に対応したパンチダウンツールセットを用意しておくと工具の買い直しを避けられます。

メナ

LANポート増設DIYは正しい知識と工具さえ揃えれば、業者に頼むより大幅に費用を抑えられます。ただし強電に関わる部分だけは無理せず専門業者に任せてください。

まとめ

LANポート・LANコンセント増設DIYに必要な工具として、LANケーブルテスター(LAN-TST6)・かしめ工具(LAN-TL22)・パンチダウンツール(IWISSセット)・情報モジュラジャック(NR3180CW)の4点を紹介しました。LAN配線自体は電気工事士資格が不要な範囲がほとんどですが、電源コンセント一体型プレートの強電部分や壁内の既存電源ケーブルには十分注意し、不安があれば無理せず電気工事士に相談してください。

実際に自宅でLANポート増設に挑戦した時の失敗談・体験記も公開しているので、作業のイメージをつかみたい方はあわせてご覧ください。

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