第二種電気工事士の技能試験を受けようと工具を調べ始めると、必ずHOZAN(ホーザン)という名前に行き着きます。
僕も技能試験の準備をするとき、真っ先に購入したのがHOZANのDK-28でした。「試験に必要な工具が全部入っていて、しかも使いやすい」——この一点で選んだのですが、実際に使ってみると工具一本一本のクオリティの高さに驚きました。
この記事では、HOZAN(ホーザン)の主要ラインナップ9製品を電気工事士の視点で徹底解説します。工具セット・VVFストリッパー・圧着工具・その他試験工具とカテゴリ別に紹介するので、「どれを選べばいいか迷っている」という方の悩みを解消できるはずです。
HOZAN(ホーザン)ってどんなメーカー?
大阪発・電気工事士向け工具の定番メーカー
HOZAN(ホーザン)は1946年創業の大阪発の工具メーカーです。正式社名は「ホーザン株式会社」で、創業当初から電気工事・電子工業向けの専門工具を製造してきました。
特に電気工事士試験対応工具の分野では圧倒的な実績を持ちます。「ホーザンなら試験に受かる」と言われるほど、受験者の間では信頼が厚いブランドです。現場の職人からも「迷ったらホーザン」という評価を受けています。
本社は大阪府大阪市。製品の品質管理にこだわり、電気工事士技能試験の公式推奨工具として長年にわたって採用されています。国産メーカーとしての細やかなサポート体制も、長く愛される理由のひとつです。
技能試験工具セットで圧倒的シェア
電気工事士技能試験の受験者の間では、工具選びはほぼ「HOZANのDK-28かどうか」という話になります。それほど技能試験市場におけるHOZANのシェアは圧倒的です。
理由は明快です。試験に必要な工具が全部揃っているうえ、VVFストリッパー(P-958)という試験の要となる工具がDK-28に含まれていること。このP-958が「計測・剥き・切断・U曲げ」を一本でこなせる設計になっており、試験の時間短縮に直結します。
試験シーズン(6月・7月の技能試験前後)には毎年DK-28が売り切れになります。Amazon・楽天とも在庫切れが続くほどの人気ぶりです。準備は早めに始めることをおすすめします。
HOZAN工具の選び方
HOZANの工具を選ぶポイントは大きく3つです。
- 目的で選ぶ: 技能試験対策ならDK-28一択。現場作業なら圧着工具(P-77/P-738)やVVFストリッパー(P-958)を個別購入
- レベルで選ぶ: 初受験者はDK-28(フルセット)。ある程度工具を持っている人はDK-18(VVFストリッパー付きベーシックセット)で追加するものを絞る
- 試験合格を最優先する: HOZANの工具は試験の採点基準に合わせて設計されています。「安いから」「持ってるから」という理由で代替品を使うと時間をロスしやすい
初めて電気工事士試験を受ける方であれば、DK-28を購入してハンドブックを読み込むのが最短ルートです。
電気工事士 技能試験工具セット
DK-28(フルセット)— 技能試験の定番中の定番


メナDK-28、これ一択です。試験シーズンになるとどこも売り切れるので、申し込んだらすぐ買ってください。P-958の使い方さえ覚えれば試験の半分は勝ったも同然です。
DK-28は、電気工事士技能試験の基本工具セット+P-958 VVFストリッパーがセットになった、最も売れているHOZANの工具セットです。
セット内容は:+2号ドライバー・−5.5mmドライバー・ペンチ(P-43-175)・ウォーターポンプ・圧着ペンチ(P-738)・VVFストリッパー(P-958)・電工ナイフ・布尺。試験で使う工具がほぼ全部入っています。
特に重要なのがP-958 VVFストリッパーです。「計測・剥き・切断・U曲げ」の4つの作業が一本でこなせる設計になっており、この工具があるかないかで試験の作業スピードが大きく変わります。P-958なしでは技能試験に勝てないと言い切っても過言ではないほど、試験の必需品です。
購入特典として「技能試験対策ハンドブック」が付属し、13問の候補問題の配線図・完成図・使用器具名が全問フルカラーで収録されています。HOZANの公式YouTubeチャンネルでも対策動画を無料公開しており、初受験でも安心して準備できます。
DK-18(ベーシックセット)— すでに工具がある人向け




DK-18は、DK-28から圧着ペンチを除いたベーシックセットです。電気工事士や現場経験がある人で、すでに圧着工具を持っている場合はこちらで十分です。
セット内容は:+2号ドライバー・−5.5mmドライバー・ペンチ・ウォーターポンプ・VVFストリッパー(P-958)・電工ナイフ・布尺。P-958が含まれているので、試験の核心はしっかりカバーできます。
価格はDK-28より手頃です。「ドライバーとペンチは持っているが、P-958だけ欲しい」という場合はP-958単品購入も選択肢ですが、セットのほうが価格効率は良いケースが多いです。
合格マルチツール DK-200 — 試験時間を削り出す一本




DK-200は「合格マルチツール」という名前のとおり、7種類の作業をこなす多機能ツールです。手のひらサイズのコンパクトな設計で、工具ケースやデスク上のスペースを取りません。
主な機能:コネクター着脱・電線取り出し・ゴムブッシング穿孔用のブレード、スクリューレスコンジットボックスコネクターのねじ切り用小レンチ、ロックナット取り付けと絶縁ブッシング締め付け用大レンチ。
DK-28とセット購入する人が多く、試験時間の短縮を目的に追加購入するパターンが主流です。価格は600円前後とリーズナブルなので、試験直前の「もう少し時間を短縮したい」という時期に購入する人も多いです。
VVFストリッパー(P-958/P-960)
P-958(最も売れているモデル)— 試験の必須工具







P-958は電気工事士試験の必需品です。試験会場で周りを見渡すと、半数以上の人がP-958を使っています。それだけ信頼されている工具です。使い始めは慣れが必要ですが、練習を重ねれば剥き作業が圧倒的に速くなります。
P-958は「計測・剥き・切断・U曲げ」の4作業を一本でこなせるVVFストリッパーです。対応サイズはVVF/EM-EEFケーブルで、1.6mmΦ×3芯・2.0mmΦ×3芯の一括ストリップが可能。スプリング式のストリップ機構で絶縁被覆を傷つけにくい設計になっています。
重量は210g。工具としては重めですが、それだけ剛性が高く、長期間使用しても精度が落ちにくいです。エコ電線(EM-EEF)にも対応しており、試験で出題されるすべての電線タイプに使えます。
DK-28に同梱されているのもこのP-958です。単品でも購入できるので、DK-18を持っている人の追加購入や、2本目の予備として購入する人もいます。
P-960(ワイヤーストリッパー)— より線対応の精密ストリッパー




P-960はミリサイズ線対応のワイヤーストリッパーです。より線・単線の両方に対応しており、0.65mm・0.8mm・1.0mm・1.6mm・2.0mmの単線と、0.3mm・0.5mm・0.75mm・1.25mm・2.0mmのより線の絶縁皮膜を剥くことができます。
全長163mm・重量80gとコンパクトで、細かい作業に向いています。ホーザン独自の平面研磨仕上げで切れ味がよく、ストッパー付きで確実に皮膜を剥くことができます。現場での配線作業やより線の端末処理に重宝する一本です。
VVF専用のP-958に対し、P-960はより線を含む幅広い電線に対応しているため、現場経験者が持っておくと便利です。試験用途ではP-958を優先し、現場用途でP-960を追加するという使い分けがおすすめです。
圧着工具(P-77/P-738)
P-77(リングスリーブ用 大型圧着工具)




P-77はリングスリーブ用の圧着工具で、「小・中・大」の全サイズに対応した大型の圧着ペンチです。電気工事士技能試験対応品で、JIS規格準拠のダイスを搭載しています。
現場で大サイズのリングスリーブを多用する電気工事士向けのモデルです。大型サイズ対応のため全長・重量ともにP-738より大きく、ある程度の腕力が必要ですが、それだけ対応できる電線サイズが広いです。がっちりした作りで、現場の過酷な使用環境にも耐えられます。
P-738(圧着ペンチ)— 試験での定番コンパクトモデル







P-738はDK-28にも入っているモデルです。「小・中」対応で、第二種技能試験の範囲はこれでほぼカバーできます。コンパクトで女性でも使いやすいと評判です。圧着後に成形確認機構(ラチェット)が働くので、完全に圧着できていないと工具が外れない——この安全設計が試験での安心感に直結します。
P-738は「小(1.6×2を含む)・中」サイズのリングスリーブに対応した圧着工具です。JIS C9711適合品で、成形確認機構(ラチェット)を搭載しています。全長202mm・重量290gとコンパクトな設計で、DK-28にも同梱されているモデルです。
第二種電気工事士技能試験で使用するリングスリーブは「小」が最も多く、「中」もしばしば出題されます。この2サイズに対応しているP-738があれば、試験の圧着作業は全問対応できます。小型ながらしっかりした圧着ができ、女性でも扱いやすい握力で作業できます。
その他試験・現場工具(P-926/Z-683)
合格クリップ P-926 — 誤接続を防ぐ試験の必携アイテム




P-926は「合格クリップ」という名前のとおり、技能試験の合格率を上げるためのアシストツールです。複数本の電線をまとめてリングスリーブに通す前に、クリップで仮固定することで誤接続を防ぎます。
10個入りで、試験中に複数の接続箇所で繰り返し使えます。「電線をまとめながら圧着する」という作業は意外と難しく、試験でのタイムロスや誤配線の原因になりやすいです。P-926を使うと電線の端末が揃った状態で圧着できるため、作業精度と速度が上がります。
価格は数百円と安く、DK-28の追加アイテムとして購入する受験者が多いです。HOZANの「合格シリーズ」の一員で、DK-200や合格ゲージ(P-925)と組み合わせて使うと効果が高まります。
電工ナイフ Z-683 — 試験対応の定番電工ナイフ


Z-683は第二種電気工事士試験に対応した電工ナイフです。KIP・VVF・VVR・エコ電線(EM)への対応を明示しており、試験で出題されるすべての電線タイプに使えます。
カーボン鋼製の刃は切れ味がよく、外装被覆のカットに必要な力が少なくて済みます。天然木のハンドルは手に馴染みやすく、長時間の作業でも疲れにくい設計です。刃は研ぎ直して繰り返し使える点も現場作業者に好まれる理由です。
DK-28・DK-18にも電工ナイフは含まれていますが、刃の切れ味や使い心地にこだわる人はZ-683を単品で購入する場合もあります。特に現場でKIP電線(架橋ポリエチレン絶縁電線)を多用する電気工事士には重宝します。
まとめ
HOZAN(ホーザン)の工具ラインナップをカテゴリ別に解説しました。改めてポイントをまとめます。
- DK-28: 第二種電気工事士技能試験を受けるなら最初の一択。P-958付きのフルセット
- DK-18: すでに圧着工具を持っている人向けのベーシックセット
- DK-200: 試験時間を縮める多機能マルチツール(DK-28との併用推奨)
- P-958: VVFストリッパーの定番。これなしでは試験に勝てない
- P-960: より線対応の精密ストリッパー(現場作業者向け)
- P-77: 大サイズ対応の圧着工具(現場で大リングスリーブを多用する人向け)
- P-738: 試験の圧着作業をカバーするコンパクトな圧着ペンチ(DK-28同梱品)
- P-926: 合格クリップ。誤配線防止と作業スピードアップに貢献
- Z-683: 試験対応の電工ナイフ。現場でも長く使えるカーボン鋼製
HOZANの工具は「試験に受かるために設計されている」という点が他社と大きく違います。工具選びで迷う時間を減らし、練習に集中できる環境を作るのがHOZAN工具の最大のメリットです。第二種電気工事士試験を目指すなら、DK-28を中心に必要なものを揃えていきましょう。
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