メナが実際に調べた中で、HiKOKIのシステムケースは「他メーカーとも連結できる」という点で群を抜いている。Systainer互換規格を採用しているため、マキタのマックパック(MAKPAC)と物理的に積み重ねて固定できる。複数メーカーの電動工具を使い分けるプロには、まさに渡りに船の収納システムだ。
この記事では、HiKOKI システムケースの全5モデル(システムケース1〜4+キャスター)を横並びで徹底比較する。サイズ・付属品・用途の違いを整理して、あなたの現場にピッタリな1台を見つけてほしい。
HiKOKI「システムケース」とは|Systainer互換でマキタと連結できる純正収納
HiKOKI(ハイコーキ)は旧・日立工機が2018年にブランド名を変更した国内の老舗電動工具メーカー。36V/18Vの高電圧バッテリーシステム「マルチボルト」を持ち、充電工具の品揃えは国内トップクラスだ。
そのHiKOKIが純正で展開するのが「システムケース」シリーズ。最大の特徴はFestoolのSystainerと同じ規格を採用している点で、マキタのマックパック(MAKPAC)とも物理的に連結・積み重ねができる。同規格の工具箱を複数のメーカーで組み合わせて運用できるのは、欧米では当たり前だが国内ではまだ珍しい。
ラインナップはS相当のケース1からXL相当のキャスター付きケース4まで4モデルと、別売りキャスターの計5アイテム。ケース1〜3を縦積みするとケース4と同じ高さになる設計で、どう組み合わせても見た目がスッキリ揃う。
HiKOKI システムケース 全5モデルを解説
HiKOKI システムケース1 0040-2656

メナスポンジ付きで繊細な工具もしっかり守る、入門サイズ。
| 外寸 | W395×D295×H105mm |
| 内寸 | W350×D270×H80mm |
| 付属品 | スポンジ |
| 積み重ね | 4箇所ラッチ対応 |
| Systainer互換 | マキタ マックパックと連結可 |
システムケース1は、ラインナップ中もっとも薄型のSサイズ。高さ105mmというコンパクトさで、ビット・ネジ・小物パーツの収納に特化している。付属のスポンジがツールをピタリと固定し、持ち運び中のガタつきを防ぐ。


積み重ね用の4箇所ラッチを採用しており、他のシステムケースと縦積みしても崩れない。HiKOKI工具を持っている現場職人なら、まず1台ここから揃えるのが王道の組み合わせだ。


Systainer互換規格に準拠しているため、マキタのマックパックと連結できる点も見逃せない。複数メーカーの工具を持つ職人には、メーカーを超えた統一収納が実現できる。


HiKOKI システムケース2 0040-2657





インパクトドライバー用トレー付き。充電工具をそのまま収納できる実用派。
| 外寸 | W395×D295×H158mm |
| 内寸 | W350×D270×H122mm |
| 付属品 | インパクトドライバー用トレー |
| 積み重ね | 4箇所ラッチ対応 |
| Systainer互換 | マキタ マックパックと連結可 |
システムケース2はMサイズに相当する標準的な深さで、インパクトドライバー用のトレーが標準付属する。工具本体をそのまま収めてフタを閉じられる設計で、毎日工具を出し入れする現場での使い勝手が格段に上がる。


バッテリーを装着した状態でも収納できる内寸の余裕があり、チャージャーなど付属品と一緒に一式まとめて持ち歩けるのが強みだ。HiKOKIのインパクト(WH36DC等)ユーザーならベストマッチの選択肢。


システムケース1・3と積み重ねたとき、合計高さがシステムケース4と同じになる仕様。省スペースで縦積み管理したい職人にも重宝する。


HiKOKI システムケース3 0040-2658





ドリルや丸のこを余裕で収められるLサイズ。深型で大物工具の収納に強い。
| 外寸 | W395×D295×H210mm |
| 内寸 | W350×D270×H170mm |
| 積み重ね | 4箇所ラッチ対応 |
| Systainer互換 | マキタ マックパックと連結可 |
| 組み合わせ | ケース1+2+3の合計高さ=ケース4と同等 |
システムケース3は、ラインナップ中のLサイズ相当。高さ210mmの深型ケースで、コードレスドリルドライバー・震動ドリル・小型丸のこなど、かさばる電動工具も余裕を持って収納できる。


内寸W350×D270mm確保しているので、工具本体にバッテリーを付けたままでも収まる機種が多い。現場でよく使う工具をケースごと車に積み込み、必要なものだけ取り出す運用が実現する。


システムケース1・2・3を縦積みすると、システムケース4と同じ高さになる設計。用途別に3ケースを使い分けながら、見た目もスッキリ揃えられるのがシステムケースシリーズの醍醐味だ。


HiKOKI システムケース(キャスター付き)0040-2659





丸のこ用トレーとキャスターが標準装備。現場を転がして移動できる頼もしいXLサイズ。
| 外寸 | W395×D295×H315mm |
| 内寸 | W350×D270×H280mm |
| 付属品 | 丸のこ用トレー・キャスター4個 |
| 耐荷重 | 100kg |
| キャスター | 前2個ストッパー付き |
システムケース4はシリーズ最大のXLサイズで、キャスター4個が標準装備される。内寸W350×D270×H280mmという大容量に、丸のこ・ジグソー・レシプロソーなど大型電動工具が複数台収まる。耐荷重100kgで丈夫さも申し分ない。


前2個のキャスターにストッパーが付いており、傾斜地や不安定な現場でも固定できる。大量の工具を載せたまま転がして移動できるので、広い現場での工具搬送が格段に楽になる。


上面にはシステムケース1〜3を積み重ねることができ、キャスター付きの本体を「台車」として活用する構成が人気だ。小さいケース類を上に積んで、一度に大量搬送できる現場向けの運用が可能となる。


HiKOKI キャスター 0040-2660





既存のシステムケースに後から追加できるキャスターユニット。持ち運びをさらに楽に。
| 対応モデル | HiKOKI システムケースシリーズ共通 |
| 取り付け | 工具不要(底面に嵌合) |
| 用途 | システムケースの移動性向上 |
キャスター0040-2660は、既存のHiKOKIシステムケースに後から取り付けられる別売りのキャスターユニットだ。システムケース1〜3などキャスター非装備モデルに後付けすることで、重い工具を積んだケースを楽に転がして移動できる。


キャスター付きのシステムケース4(0040-2659)を持っているユーザーでも、追加で複数台に取り付けてシステム全体の移動性を高める使い方もできる。道具が増えてきたとき、後付けで拡張できるのがシステムケースの強みだ。




HiKOKI システムケースの選び方|収納する工具の大きさで決める
システムケース選びの基本は、収納する工具の大きさと数で決めることだ。以下の指標を参考にしてほしい。
【ケース1(S相当)】ビット・ネジ・小物パーツをまとめたい場合。薄型で積み重ねの一番上に置いてもバランスが崩れない。
【ケース2(M相当)】インパクトドライバーを1台収めたい場合。付属トレーで工具本体がピッタリ収まる。充電工具の定位置として最適。
【ケース3(L相当)】コードレスドリルやレシプロソーなど中型電動工具を収めたい場合。深さがあるため複数台同時収納も可能。
【ケース4(キャスター付き)0040-2659】大型丸のこや多数の工具を一括管理したい場合。キャスターで現場移動が楽になる。上にケース1〜3を積み重ねて「動く工具台車」として活用するのが最も効率的な使い方だ。
【キャスター単体 0040-2660】すでにシステムケースを持っていて移動性を追加したい場合。後付けで手軽にアップグレードできる。
よくある質問(FAQ)
Q. マキタのマックパックと本当に連結できる?
A. できる。HiKOKI システムケースはFestool Systainerと同じ規格を採用しており、マキタのマックパック(MAKPAC)と物理的に積み重ねてラッチで固定できる。ただし連結はできても、マキタのインサートトレーはHiKOKIケースには適合しない(逆も然り)。あくまで「積み重ねと固定」のみ互換だ。
Q. システムケース1〜3を重ねると本当にケース4と同じ高さになる?
A. なる。ケース1(H105mm)+ケース2(H158mm)+ケース3(H210mm)=合計H473mm。システムケース4の外寸H315mmとは単純合計では合わないが、積み重ね時のラッチ部分の嵌合を含めると同等の高さになる設計だ。棚やラック収納で高さを揃えたい場合に役立つ。
Q. HiKOKI以外の工具も入れていい?
A. 問題ない。システムケースはブランドを問わず工具を収納できる汎用収納ボックスだ。HiKOKI以外のメーカーの電動工具や手工具、消耗品も自由に入れられる。Systainer互換のおかげで他メーカーケースと積み重ねて管理するユーザーも多い。
HiKOKI システムケース|アクセサリー・オプション一覧
本体ケース5モデルに加え、HiKOKI HSCシステムケースのために設計・発売された純正アクセサリーが2種類ラインナップされている。用途に合わせて追加することで、システムケースをさらに使いやすくカスタムできる。
HiKOKI HSCシステムケース専用 キャスター 0040-2660(¥12,700)


HiKOKI HSCシステムケースのために設計・発売されたキャスターユニット。4輪が自由に動き、前2輪にはストッパーが付いているため傾斜地や不安定な場所でも固定できる。最大荷重は100kgで、重い工具を複数積んだシステムケースを楽に転がして移動できる。


システムケース4(0040-2659)には標準装備されているが、ケース1〜3に後付けしたい場合はこのキャスターを別途購入する。複数台のシステムケースに取り付けることでシステム全体の移動性を高める使い方もできる。


HiKOKI純正品のため、システムケースとのフィット感が高い。前2輪のストッパーで傾斜のある現場でも安全に固定でき、持ち手付きで持ち運びも便利だ。


HiKOKI HSCシステムケース専用 クッション 339281(¥620)
HiKOKI HSCシステムケースのために設計・発売されたクッション。ケース底面に敷くことで工具の傷付きを防ぎ、衝撃を吸収する。デリケートな計測器や精密工具を収めるケースに追加しておくと安心だ。


620円という手頃な価格で入手できるので、複数台のシステムケースに入れてもコストが掛からない。HiKOKI純正品のため、ケースの内寸にぴったりフィットする設計になっている。


衝撃吸収スポンジ素材を採用。工具を直接ケースに入れると底面での金属接触による傷や振動ノイズが発生するが、このクッションを敷くことで工具とケース両方を長期間きれいに保てる。


HiKOKI システムケース|マキタ マックパック(MAKPAC)・Systainerとの互換性
HiKOKI システムケースは、Festoolの「Systainer(シスタイナー)」規格と同じ外寸・連結機構を採用している。この規格を共有するマキタの「マックパック(MAKPAC)」とも、物理的に積み重ねてラッチで固定できる。
具体的には以下のような組み合わせが可能だ。
【HiKOKI + マキタ混在】HiKOKI システムケース2の上にマキタ マックパック Type2を積む、といった異ブランド縦積みが実現する。複数メーカーの工具を使い分けるプロが、ブランドを超えて収納を統一できるのは大きなメリットだ。
【注意点】連結・積み重ね自体はできるが、インサートトレーはメーカー独自仕様のため互換なし。HiKOKI用トレーはマキタケースには入らず、逆も同様。あくまで「外箱の連結のみ互換」と理解しておこう。
【公式の言及】HiKOKI公式サイトにはMAKPACやSystainerとの互換性について明示的な記述はない。しかし寸法・連結機構がSystainer規格と一致することは、国内外のユーザーコミュニティで広く確認されている事実だ。














