メナです。Festool(フェスツール)「Systainer(システナー)」は木工プレミアム層が最終的に辿り着く工具収納システムです。ドイツ製の堅牢な樹脂ケースをT-LOCワンタッチで積み重ね、現場に工具を丸ごと運べる設計が支持される理由です。この記事では、旧世代「T-LOC」と現行「SYS3」の違い・全5モデルのスペック・選び方を大工目線で解説します。
メナFestoolの工具を初めて買ったとき「ケースが本体と同じくらい良くできてる」と感じました。Systainerを並べ始めてから、現場への工具の持ち込みが一変しました。積み重ねて車に積んで、到着したらそのまま広げるだけです。
Festool「Systainer」とは——T-LOCとSYS3、2世代の違いを知る
Systainerはドイツ・Tanos社が開発し、Festoolがデフォルト採用している工具収納システムケースです。T-LOCフロントラッチをひねるだけで開閉と段積みロックを同時に操作できる設計で、素手でも手袋をしていても確実に操作できます。
現在は第3世代「SYS3(Systainer3)」が現行モデルです。旧世代のT-LOC(SYS 1〜5シリーズ)とSYS3は完全互換で積み重ね可能です。SYS3は素材改良で重量が約15%軽量化されており、外観はライトグレーのボディで識別できます。
日本国内では主にSYS3 Mシリーズ(W396×D296mm・高さ違い)が流通しています。ヨーロッパで流通するSYS3 L(MIDIサイズ・大フットプリント)やSYS3 XXL(MAXIサイズ)は日本の一般流通では取り扱いが限定的です。日本市場ではMシリーズ(137mm〜337mm高)の中から選ぶのが現実的です。



T-LOCとSYS3のどちらを選ぶかより、「今持っているFestool工具のケースに追加する」視点が重要です。工具付属のケースと混在して使えるので、世代を気にしすぎる必要はありません。
Festool Systainer 全5モデル解説——T-LOCからSYS3まで大工目線で徹底比較
1. Festool Systainer T-LOC SYS 3 TL 497565
| メーカー | Festool(フェスツール) |
| 型番 | 497565 |
| 種別 | Systainer T-LOC SYS 3 TL(旧世代T-LOC) |
| 外寸(幅×奥×高) | W396×D296×H210mm |
| 重量 | 1.8kg(空状態) |
| 特長 | T-LOCワンタッチ開閉・SYS3との互換性あり |
| 参考価格 | ¥8,000〜9,000円 |
497565はFestool旧世代(T-LOC)のスタンダードモデルです。高さ210mmの深型で、電動工具の付属品・刃物類・消耗材をまとめて収納できる容量があります。現行Systainer3(SYS3 M)と互換性があり、新旧世代を混在してスタッキングできます。Festoolの現場工具を持っている職人が最初に手にするケースとして長く使われてきたモデルです。


T-LOCとはFestoolが採用するワンタッチ開閉機構の名称です。フロントラッチを90度ひねるだけで開閉とスタッキングロックを同時に操作できます。「複数台を積み重ねた状態で最上部のラッチを外せば全段がバラける」という特性があるため、段積みシステムの解体が素早くできます。


木工職人やルーターを使うDIYプレミアム層にとって、Festoolの工具本体に付属してくることが多いのがこのSYS 3 TLサイズです。工具のケースとして使い始め、追加でケースを買い足してスタッキングシステムを構築していくのが一般的な導入の流れです。


2. Festool Systainer3 SYS3 M 137 204841


| メーカー | Festool(フェスツール) |
| 型番 | 204841 |
| 種別 | Systainer3 SYS3 M 137(現行第3世代) |
| 外寸(幅×奥×高) | W396×D296×H137mm |
| 重量 | 1.3kg(空状態) |
| 特長 | 第3世代・軽量化15%・T-LOC互換 |
| 日本価格目安 | ¥19,800 |
204841はFestool Systainer第3世代(SYS3)のコンパクトモデルです。高さ137mmという浅型で、刃物セット・サンドペーパー・アクセサリー類を収める薄型ケースとして機能します。SYS3は従来T-LOC世代から樹脂素材の改良により重量が約15%軽量化されており、同じ収納量でも持ち運びの負担が減っています。


第3世代の特徴はライトグレーのボディカラーと蓋面の「SYS3」刻印です。T-LOC世代(ダークグレー)と外観で識別できます。スタッキング機構はT-LOC互換なので、旧世代のSYS 3 TLや工具付属のケースと混在して積み重ねが可能です。


木工作業でよく使うルータービット・チゼル・サンドペーパーのストック管理に適しています。高さ137mmはペンシル・マーカー・小物パーツを立てて収納できる深さがあり、Festool工具のアクセサリーを整理するデイリーユースのケースとして重宝します。


3. Festool Systainer3 SYS3 M 187 204842


| メーカー | Festool(フェスツール) |
| 型番 | 204842 |
| 種別 | Systainer3 SYS3 M 187(現行第3世代) |
| 外寸(幅×奥×高) | W396×D296×H187mm |
| 重量 | 1.5kg(空状態) |
| 特長 | 標準深さ・最も汎用性が高いモデル |
| 日本価格目安 | ¥21,200 |
204842はFestool SYS3シリーズで最も標準的な深さ(H187mm)のモデルです。電動工具の付属品フルセット・小型ルーター・サンダーの補助パーツなどが余裕を持って収まるサイズ感で、「まず1台だけSYS3を試したい」という場合に最初に選ぶべきモデルです。


高さ187mmはハンドルーター用ガイドやジグソーブレードを立てて収められる深さです。木工の現場で頻繁に使う消耗品を補充在庫ごとまとめて入れておき、使い切ったらすぐ補充できる「スペアパーツボックス」として機能させる使い方が職人の間で定番です。


SYS3 M 137と組み合わせた2段スタッキングは、合計H324mmとなりコンパクトに2種類の収納をまとめられます。Festool工具を複数台持ち始めた木工職人が、アクセサリー管理を本格化するタイミングで追加するモデルとして最適です。


4. Festool Systainer T-LOC SYS-COMBI 3 200118
| メーカー | Festool(フェスツール) |
| 型番 | 200118 |
| 種別 | Systainer T-LOC SYS-COMBI 3(コンビ型) |
| 構造 | 上部ケース+前面引き出し一体型 |
| 特長 | スタッキング中でも前面引き出しにアクセス可 |
| 参考価格 | ¥15,000〜20,000円 |
200118はFestoolシステナーの「コンビ型」です。上部に通常のケース空間を持ちながら、前面に引き出し式のコンパートメントが一体となっています。スタッキング積み重ね状態のまま、引き出しにアクセスできるのが最大の特徴です。よく使う消耗品・ビット類を引き出しに、あまり触らないパーツ類を上部ケースに分けて管理できます。
木工作業中に頻繁に交換するサンドペーパーのグリットや、ルーターのベアリング・ガイドピン類を引き出しにストックしておくと、スタックを崩さずサッと取り出せます。システムを崩さずに素早くアクセスしたいモノと、作業後に片付けるモノを分けて管理する「デュアル収納」のコンセプトが職人の作業効率を上げます。
Festoolのルーター(OF1010/OF1400)やサンダー(ETS EC 150/RO 150)ユーザーが、工具付属のSYS 3 TLにコンビ3を組み合わせて2段システムを作るのが典型的な導入パターンです。「よく使うもの=引き出し」「たまに使うもの=上ケース」という収納の原則を物理的に実現できるモデルです。
5. Festool SYS-Port 1000 491922
| メーカー | Festool(フェスツール) |
| 型番 | 491922 |
| 種別 | SYS-Port 1000(ポータブルワークステーション) |
| 外寸 | W1000mm |
| 特長 | Systainerを上段に積んで移動式作業台として使用 |
| 参考価格 | ¥50,000〜60,000円 |
491922はFestool SYS-Port 1000、Systainerシステムの「移動式作業台」です。幅1000mmのフォールダウンワークトップを展開することで、Systainerを上段に載せたまま移動して現場に到着したらすぐ作業台として使えます。木工の精密作業が求められる現場でのセットアップ時間を大幅に短縮します。
SYS-Port 1000の底面にはキャスターが付いており、複数のSystemainers(システナー)を上段に積んだ状態で転がして現場に持ち込めます。展開したトップ面はルーターのガイドレールを乗せる作業面として使えます。Festool工具一式をモバイルアトリエとして運用したい木工職人・家具職人向けのプレミアム製品です。
価格帯は¥50,000〜60,000円(参考)と高価ですが、現場のセットアップ→片付けの工数が30分から5分に短縮できると評価している職人も多いです。Festool工具を3台以上日常的に現場に持ち込む木工職人なら、SYS-Portは投資対効果の高い選択です。
T-LOCかSYS3か——Festool Systainerの選び方ガイド



「T-LOCのSYS 3 TLを工具と一緒に持っているけど、SYS3 M 187を追加しようとしている」という相談が多いです。答えは「混在OKなのでSYS3を追加で買えばいい」です。互換性があるので組み合わせは自由です。
T-LOC(旧世代)を選ぶ場面
すでにFestool工具を持っていて、付属のT-LOCケースを活用したい場合は、追加ケースもT-LOC世代で揃えるとカラー統一できます。また、T-LOC世代のSYS 3 TLは中古品や取り扱い品が多く、SYS3より安価で入手できるケースもあります。
SYS3(現行世代)を選ぶ場面
新たに購入するなら現行SYS3一択です。軽量化・色による識別のしやすさ・新しいアクセサリー群への対応など、第3世代の改善は実用面で差があります。SYS3 M 137・M 187は日本国内で購入しやすく、off.co.jpなどの専門店で¥19,800〜¥21,200で入手できます。
コンビ型・SYS-Portは用途特化
SYS-COMBI 3は「よく使うもの=引き出し・たまに使うもの=上ケース」という整理に有効です。SYS-Port 1000は工具3台以上を日常的に現場に運ぶ木工職人・家具職人向けで、導入コストは高いですが現場セットアップ時間の短縮効果は大きいです。



Festool工具を本格的に使い始める職人が最初に気づくのは「収納を先に整えると現場が変わる」ということです。SYS3 M 187を1台から始めて、工具が増えるたびにシステムを拡張するのが最も失敗の少ない入り方です。
よくある質問(FAQ)
Q. マキタ マックパックやHiKOKIシステムケースとの互換性はあるか?
マキタ マックパック・HiKOKIシステムケースはSystainer互換規格に準拠しており、Festool SystainerとT-LOCラッチで積み重ねが可能です。ただしT-LOCラッチの向きや係合方向に注意が必要で、メーカー間混在でスタッキングする場合は実際に試して確認を推奨します。
Q. SYS3 M 237やSYS3 M 337は日本で買えるか?
国内のFestool専門店(off.co.jp等)ではSYS3 M 237(¥22,500目安)・SYS3 M 337(¥23,900目安)の取り扱いが確認できます。Amazon・楽天での流通は限定的で、専門店からの購入が現実的です。一方、SYS3 L(MIDI/大フットプリント)・SYS3 XXL(MAXIサイズ)は主にヨーロッパ向けで、日本国内流通は極めて限定的です。
Q. Systainerに鍵はかけられるか?
T-LOCラッチは単体ではキーロックに対応していません。Festoolがオプションで提供する「Sort-Sys(仕分けシステム)」や別売ロック機構と組み合わせる方法はありますが、車上荒らし対策などの強固なセキュリティが必要な場合は別途防犯ボックスとの組み合わせを検討してください。
Festool Systainer おすすめアクセサリー
以下のアクセサリーはFestool Systainerシリーズのために設計・発売された専用オプションだ。本体と組み合わせることでシステム収納の完成度が大幅に向上する。
Festool Sortainer SYS 4 200119





Festool Systainerシリーズのために設計・発売されたソルテナー(仕分けシステナー)だ。3段の大型引き出しと着脱式仕切りにより、ビット・刃物・小型消耗品を種別に整理できる。SYS3やT-LOCと完全互換でスタッキングできるので、Systainerシステムの管理を本格化するときに加えたい1台だ。
| メーカー | Festool(フェスツール) |
| 型番 | 200119 |
| 種別 | Sortainer SYS 4(3段引き出し式) |
| 引き出し段数 | 3段(各6.7L) |
| 特長 | 着脱式仕切り・T-LOC/SYS3互換スタッキング |
| 参考価格 | ¥30,000〜32,000円 |
Festool Sortainer SYS 4(200119)は、Festool Systainerシリーズのために設計・発売された3段引き出し式の仕分けシステナーです。各引き出し容量6.7リットルの大型ドロワー3段と着脱可能な仕切りにより、ルータービット・サンドペーパー・スクリュー類・小型治具をカテゴリ別に明確に整理できます。


SYS3 M 137やM 187と同じフットプリントのため、現行SystainerシステムとT-LOCラッチで積み重ね可能です。引き出しを閉じたままスタッキングできるので、複数のSystainerと組み合わせても見た目と機能の一体感が保たれます。Festool工具のアクセサリー管理を本格的に整理したいタイミングで追加する1台です。


Sortainerの引き出しには専用の仕切りスロットがあり、用途に合わせて仕切りの枚数と位置を自由にカスタマイズできます。「引き出し1段=用途1種類」で割り当てると、現場で必要なパーツを即座に見つけられる整理環境が完成します。


Festool SYS-1 Box 497694





Festool Systainerシリーズのために発売されたSYS1フットプリントの小物仕分けボックスだ。着脱式プラスチックコンテナが4サイズ付属しており、スクリュー・ナット・ドリルビット・小型金物を色分け整理できる。コンパクトなSystainer1サイズで持ち運びやすく、工具バッグへの収納とスタッキング両方に対応する。
| メーカー | Festool(フェスツール) |
| 型番 | 497694 |
| 種別 | SYS 1 Box(小物仕分けボックス) |
| 外寸 | W395×D295×H105mm |
| 付属 | 着脱式プラスチックコンテナ4サイズ |
| 参考価格 | ¥4,000〜6,000円 |
Festool SYS-1 Box(497694)は、Festool Systainerシリーズのために設計・発売された小物仕分け専用ボックスです。4サイズの着脱可能なプラスチックコンテナが付属しており、スクリュー・ダボ・ドリルビット・釘・ナット類を色分けして整理できます。コンテナは自由に配置替えでき、収納内容に合わせてレイアウトをカスタマイズできます。


SYS1フットプリント(W395×D295×H105mm)のコンパクトサイズで、Systainer3 M 137やT-LOC SYS 3 TLと完全スタッキング互換です。引き出し式のSortainerと組み合わせると、大型パーツはSortainer・小物はSYS-1 Boxという役割分担で体系的なアクセサリー管理ができます。























