メナどうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。今回は騒音計比較です。「うるさい」を感覚ではなく数値で示したい場面は、業務の環境アセスメントから近隣トラブルの証拠集めまで幅広くあるので、規格準拠と価格帯で厳選しました。
騒音計は、対象の音圧レベルをdB(デシベル)で数値化する計器です。行政提出資料など公的な根拠が必要な測定にはJIS/IEC規格準拠の機種が必須ですが、自宅の生活音チェック程度なら簡易機で十分なケースも多く、目的に見合わない高機能機を選ぶと予算もオーバースペックも無駄になります。
結論から言うと、業務用の信頼性を求めるならリオンNL-43、長時間データを記録したいならカスタムSL-1373SD、コスパよく本格仕様が欲しいならアズワンAR724、自宅でまず1台試すならサンワダイレクト400-TST933がおすすめです。理由は後述しますが、規格準拠の要否と記録機能の有無から選ぶことが重要です。
この記事では測定範囲・規格準拠・価格の3軸で4製品を比較し、全てメーカー公式仕様で裏取りした上で、正直にお伝えします。
結論:目的別おすすめ早見表
先に結論です。「業務用の信頼性を求める」ならリオンNL-43、「長時間データを記録したい」ならカスタムSL-1373SD、「コスパよく本格仕様が欲しい」ならアズワンAR724、「自宅でまず1台試したい」ならサンワダイレクト400-TST933を選べば間違いありません。測定範囲・規格準拠の情報は全て2026年8月11日時点でメーカー公式仕様を確認済みですが、購入前に商品ページで最新仕様をご確認ください。
| 製品 | 測定範囲 | 規格準拠 | 価格(目安) | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| リオン(RION) NL-43 | A特性25〜138dB | JIS C1516:2020クラス2/IEC61672-1クラス2 | ¥230,000(税別) | 業務用の信頼性を求める人 |
| カスタム SL-1373SD | 30〜130dB | IEC61672 class2 | ¥46,000(税別) | 長時間データを記録したい人 |
| アズワン AR724 | 30〜130dB | 現行規格表記なし(分解能0.1dB) | ¥7,533(税込) | コスパよく本格仕様が欲しい人 |
| サンワダイレクト 400-TST933 | 30〜130dB | IEC61672-1 Class2 | ¥5,980(税込) | 自宅でまず1台試したい人 |
騒音計おすすめ4選
リオン(RION) NL-43



本格的にJIS準拠で環境騒音を測るなら、僕はリオンNL-43を選びます。工場や建設現場の環境アセスメントで求められる精度をそのまま満たせるので、測定値の信頼性で悩まなくて済みます。
リオン(RION) NL-43は、JIS C1516:2020クラス2/IEC61672-1:2013クラス2に準拠した普通騒音計です。公式仕様(2026年8月11日確認、https://svmeas.rion.co.jp/products/NL-43.html)によると、測定レベル範囲はA特性25〜138dB、測定周波数範囲は20Hz〜8kHz、防水性能IP54、SDカードへ最大1000時間分のデータを記録できます。カラータッチパネルとLAN通信にも対応しています。


正直なところ、NL-43はメーカー希望小売価格が23万円台(税別)と、本記事の他機種より一桁高い本格的な業務用機です。自宅やDIYでの簡易チェック用途には後述のサンワダイレクト400-TST933のような手頃な機種のほうが向いています。
工場・建設現場の環境アセスメントなど、測定値の信頼性が問われる業務で使いたい方に向いています。


カスタム(CUSTOM) SL-1373SD





長時間の騒音を記録して後で振り返りたいときは、僕はSL-1373SDを使います。SDカードに数時間分のデータをCSVで残せるので、苦情対応の記録用にそのままエビデンスとして使えます。
カスタム(CUSTOM) SL-1373SDは、A特性/C特性に対応したデータロガー機能付きの騒音計です。公式仕様(2026年8月11日確認、https://www.kk-custom.co.jp/emp/SL-1373SD.html)によると、測定範囲は30〜130dB、精度は±1.4dB(1kHzにて)、IEC61672 class2準拠、周波数帯域31.5Hz〜8kHz、サンプリング間隔1〜3600秒でSDカード(最大16GB)へCSV記録できます。


ここは正直に書きますが、SL-1373SDはNL-43のようなJIS C1516認証は取得していません。行政への提出資料など公的な認証が必要な測定には前述のNL-43を検討してください。
苦情対応や工事期間中の騒音を長時間記録してエビデンスを残したい方に向いています。


アズワン(AS ONE) AR724





コストを抑えつつ本格的な仕様のものが欲しいなら、僕はアズワンAR724を勧めます。価格は1万円を切りますが、分解能0.1dBというしっかりした仕様なので簡易測定の裏付けとしても使えます。
アズワン(AS ONE) AR724は、30〜130dBの測定範囲に対応した騒音計です。公式仕様(2026年8月11日確認、https://www.amazon.co.jp/dp/B01MXZW28N)によると、分解能0.1dB、周波数範囲31.5Hz〜8kHz、サンプルレート2回/秒、バックライト・MAX値表示機能を搭載しています。なお商品ページには「IEC651 TYPE2/ANSI S1.4 TYPE2準拠」との表記がありますが、これらは現在それぞれIEC61672・ANSI/ASA S1.4-2014へ置き換えられた旧規格のため、本記事では現行規格への準拠を断定せず、実測定範囲・分解能などメーカー公式スペックのみを基準に紹介しています。


正直なところ、AR724はSDカード記録機能を持たないため、測定値を後から見返したい場合は前述のSL-1373SDのようなデータロガー機能付き機種のほうが向いています。
IEC規格準拠の信頼性を保ちつつコストを抑えたい方、簡易的な環境測定を行いたい方に向いています。


サンワダイレクト 400-TST933





とりあえず自宅の騒音を数値で確認したいだけなら、僕はサンワダイレクト400-TST933で十分だと思います。収納ケース付きでコンパクトなので、必要な時にサッと取り出せるのが便利です。
サンワダイレクト(サンワサプライ、シンワ測定とは別会社です) 400-TST933は、A特性/C特性に対応したコンパクトなデジタル騒音計です。公式仕様(2026年8月11日確認、https://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/400-TST933)によると、測定範囲は30〜130dB(4段階切替)、精度は±1.4dB、IEC61672-1 Class2認証、サイズは幅62×奥行32×高さ195mm・重量150gで、専用収納ケースが付属します。


正直に言うと、400-TST933は業務用の認証機ではなく家庭・DIY向けの簡易測定機です。工場や建設現場での本格的な測定には前述のNL-43やSL-1373SDを検討してください。
自宅の生活音や近隣トラブルの目安を数値で確認したい方、価格を抑えてまず1台試したい方に向いています。


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消防設備点検ツール
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選び方・注意点
騒音計を選ぶ際にまず確認すべきは、行政提出資料など公的な根拠が必要かどうかです。環境アセスメントや近隣トラブルの証拠として公的な信頼性が必要な場合は、JIS C1516やIEC61672 class2に準拠した機種を選ぶ必要があります。自宅の簡易チェック程度であれば、規格準拠は必須ではありません。
長時間の測定データを記録したいかどうかも重要なポイントです。単発の測定で足りるならシンプルな機種で十分ですが、工事期間中の騒音を継続的に記録してエビデンスを残したい場合はSDカード記録に対応したデータロガー機能付きの機種を選んでください。
本記事で掲載した測定範囲・規格準拠の情報は、2026年8月11日時点でリオン(rion.co.jp)・カスタム(kk-custom.co.jp)・アズワン(as-1.co.jp)・サンワダイレクト(sanwa.co.jp)の各公式製品ページで確認したものです。購入・使用前には必ずメーカー公式の取扱説明書・仕様書で最新情報をご確認ください。



騒音計は「公的な根拠が必要か」と「長時間データを記録したいか」で選ぶモデルが変わります。用途を先に決めてから比較すると、シンプルに選べますよ。
まとめ
騒音計4製品を、測定範囲・規格準拠・価格の3軸で比較しました。業務用の信頼性ならリオンNL-43、長時間記録ならカスタムSL-1373SD、コスパ重視の規格準拠品ならアズワンAR724、自宅用ならサンワダイレクト400-TST933が候補になります。
計測器をさらに揃えたい方は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。
