メナハイブリッドエンジニアのメナです。模型用エアブラシは本体だけ買っても吹けないので、一式の組み方をメーカー公式の記載で整理しました。
模型用エアブラシを始めようとすると、本体、コンプレッサー、ホース、塗装ブース、うすめ液と洗浄品と、必要なものが一度に出てきます。タミヤ74545のページにも「HGコンプレッサーレボII、コンパクトコンプレッサー、ベーシックコンプレッサーと接続して使います。」とあり、本体はコンプレッサーとつないで初めて使える道具です。
結論から言うと、模型用エアブラシの一式は、同じメーカーのもので組むのがおすすめです。迷ったら、まず同じメーカーの本体とコンプレッサーを選んでください。細吹きならタミヤ74545、標準的に使うならクレオスPS274かタミヤ74510、広い面ならクレオスPS272が本体の候補になります。
この記事は、プラモデルやフィギュアの塗装用に、エアブラシを一式まとめて揃える人に向けた入口の記事です。前半は、初めてでも一式を組める土台として、全体像・予算帯・本体7選・コンプレッサー・ホース・ブース・洗浄品を順に説明します。後半の「さらに踏み込む人へ」では、口径、カップの形、作動圧、コンプレッサーの上位機種、メーカー間の接続規格を、公式の記載にそって掘り下げます。
数値と引用は、各メーカーの公式ページと取扱説明書の記載です(2026年10月26日確認)。公式に記載が見つからなかった項目は「記載なし」と書き、「使えない」とは断定していません。価格は掲載価格をもとにした帯表記で、モールや時期で変わります。
プラモ塗装の入門〜こだわり層向け、一式は何から揃える?
一式は、大きく5つに分かれます。それぞれの役割と、この記事で取り上げる商品、価格帯の目安をまとめました。価格帯は2026年10月26日時点の掲載価格をもとにした目安です。
| 必要なもの | 役割 | 本記事の候補 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
| エアブラシ本体 | 塗料を霧にして吹き付ける | タミヤ2機種/クレオス3機種/アネスト岩田2機種(計7) | 約9,000円〜3万円弱 |
| コンプレッサー | エアブラシへ空気を送る | タミヤ レボII/クレオス L5/L5+レギュレーターのセット | 約2万円前後(レギュレーター付きセットは3万円台半ば) |
| ホース・ジョイント | 本体とコンプレッサーをつなぐ | クレオス PS241・PS247・PS388/タミヤ 74547 | 数百円〜3,000円台 |
| 塗装ブース | 塗料のミストを吸い込む | タミヤ 74534/クレオス FT03 | 約2万円前後(FT03の掲載価格を参考) |
| うすめ液・洗浄品 | 塗料の希釈と、使用後の洗浄 | クレオス T104・PS991/タミヤ 87089・74548 | 確認できた掲載価格では1,000円前後〜1,000円台 |
本体7機種は、タイトルの「本体7選」の数え方どおり、エアブラシ本体だけを数えています。コンプレッサー・ホース・ブース・洗浄品は、一式を組むための周辺品として別の節で紹介します。
結論:目的別の早見表
先に結論です。細い線や迷彩を吹きたいなら口径0.2mmのタミヤ74545、標準的な口径0.3mmで全体塗装まで1本でこなすならクレオスPS274かタミヤ74510、広い面積のサーフェイサーならクレオスPS272が候補です。一式は、同じメーカーのもので組むのが、公式の記載で裏が取れる安全な組み方です。
| やりたいこと | 候補 | 公式の記載の要点 |
|---|---|---|
| 1/72・1/48スケールの迷彩や細線 | タミヤ 74545 | ノズル口径0.2mm、幅0.5mm以下の細い線も吹ける |
| 指先で引くトリガー式で細吹き〜全体 | タミヤ 74510 | ノズル口径0.3mm、幅1mm以下の細吹き、ダブルアクション |
| 標準口径で全体塗装から迷彩まで | クレオス PS274 | 口径0.3mmのスタンダード、10ccカップ |
| 低い空気圧でも安定させたい | クレオス PS289 | 「エアアップ機構」で低圧でも安定した作業 |
| 広い面積のサーフェイサー | クレオス PS272 | シングルアクション、口径0.4、15ccカップ |
| 取扱説明書の数値で確認したい | アネスト岩田 HP-CN/HP-CP | HP-CNは導入者向け、HP-CPはハイパフォーマンスプラスのシリーズ |



本体の違いは、口径と操作方式でほぼ決まります。迷ったら、まず口径0.3mmのダブルアクションから見てください。
模型用エアブラシおすすめ7選
本体は、口径・操作方式・カップ容量の3点で性格が分かれます。前半では、各機種の用途と向く人を説明します。口径の違いは、後半の「さらに踏み込む人へ」で整理します。
タミヤ HGエアーブラシIII スーパーファイン 74545(口径0.2mm)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ノズル口径 | 0.2mm |
| 操作方式 | ダブルアクション(公式の説明に「ダブルアクションの定番モデル…の細吹き性能を重視した」) |
| 塗料カップ | 7cc(別売の塗料カップも装着可) |


タミヤ公式は、ノズル口径0.2mmのタイプで、幅0.5mm以下の細い線も吹け、1/72スケールの飛行機モデルや1/48の戦車モデルの迷彩など、繊細な塗装に最適としています。塗料カップは7ccで、別売の塗料カップも付けられます。付属品はエアーブラシ、塗料カップ(7cc)、キャップ、エアージョイント、板レンチです。
向くのは、1/72の飛行機や1/48の戦車で、迷彩の細い境界線を吹きたい人です。一方、口径が小さいぶん、広い面を塗る用途では大きな口径のほうが便利だとアネスト岩田は説明しています(後半で詳しく触れます)。広い面は別の1本に任せるか、用途を絞って割り切る選び方になります。
タミヤ HG トリガーエアーブラシ 74510(口径0.3mm)


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ノズル口径 | 0.3mm |
| 操作方式 | ダブルアクション |
| 塗料カップ | 公式記載なし |


ノズル口径0.3mmのダブルアクションで、タミヤ公式は幅1mm以下の細吹きがこなせ、吹きはじめの塗料の飛びがほとんどなく、繊細な吹き幅調整ができるとしています。接続は、HGコンプレッサーレボやHGコンプレッサーのほか「一般の模型用コンプレッサーにそのまま接続でき」、本体のエアーバルブを取り外せばベーシックコンプレッサーセットのコンプレッサーにも接続可能、と書かれています。



トリガー式は、クレオスも「指先への負担が軽い」と説明しています。ボタン操作より指で引く操作に寄せたい人は、まずこの方式を見てください。
向くのは、長時間吹くので指の負担を減らしたい人、1本で細吹きから全体塗装まで幅を持たせたい人です。注意点は、「一般の模型用コンプレッサー」と書かれているだけで、個別のメーカー名は挙がっていないことです。他社のコンプレッサーと組むときは、接続規格を先に確認してください。
GSIクレオス プロコンBOY WA ダブルアクション03 PS274(口径0.3mm)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ノズル口径 | 0.3mm |
| 操作方式 | ダブルアクション(商品名の表記) |
| 塗料カップ | 10cc |


クレオス公式は、口径0.3ミリのスタンダードなエアブラシで、全体塗装の太吹きから迷彩塗装まで扱える使いやすいモデルとしています。カップは10cc、ダブルアクションです。本体には「1/8(S)→PS(細)用変換ジョイント」と「エアーホース(PS細・1m)」が付属します。
向くのは、クレオスのコンプレッサー(L5など)で一式を組む人です。本体と一緒に変換ジョイントとホースが付くので、同じメーカーの周辺品とつなぐ入口が一式の中に入っています。上位のPS289とは同じ03サイズで、違いは手元の風量調整などの機構です。
GSIクレオス プロコンBOY WA プラチナ03 Ver.2 ダブルアクション PS289
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ノズル口径 | 03サイズ(商品名の表記) |
| 操作方式 | ダブルアクション(商品名の表記) |
| 塗料カップ | 10ml |


クレオス公式は、プロコンBOYシリーズの上位仕様型で、セミイージーソフトボタン、エアアジャストシステム、エアアップ機構を搭載し、カップ容量は10mlとしています。機構の説明は、エアアジャストシステムが手元で風量を0〜最大まで調節でき、エアアップ機構が低圧のエアーでも安定した作業ができるようにエアーを整える、セミイージーソフトボタンが吹き始めの塗料の噴き出しをスムーズに促す、というものです。
向くのは、手元で風量を調節しながら吹きたい人、低圧のコンプレッサーで安定させたい人です。価格は本記事の本体の中で上位の帯(掲載価格は1万円台)で、PS274と口径は同じ03サイズです。標準機で十分かは、塗りたい対象の大きさと吹き方で判断してください。
GSIクレオス プロコンBOY LSA シングルアクション04 PS272
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ノズル口径 | 04(仕様欄の表記) |
| 操作方式 | シングルアクション |
| 塗料カップ | 15cc |


クレオス公式は、サーフェイサーなどで広い面積を塗装するのに最適なシングルアクションタイプとしています。塗料の噴霧調整は本体のダイヤルで行い、仕様はノズル口径04、カップ容量15ccです。
向くのは、サーフェイサーや下地色を広く均一に吹きたい人で、本記事の本体では最も大きい口径で、カップ容量も最大級の15ccです。シングルアクションは、押しボタンを押すだけでエアーと塗料が同時に出る方式です。そのため、アネスト岩田の説明にある、吹きながら噴出量を変えるボカシやグラデーションには、ダブルアクションのほうが向くとされています。
アネスト岩田 ネオ HP-CN/ハイパフォーマンスプラス HP-CP


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ノズル口径 | 0.35mm |
| 操作方式 | ダブルアクション |
| 塗料カップ | 7.0/15.0mL(塗料容器2種が付属) |


アネスト岩田のHP-CNは、公式ページに「コストパフォーマンスを追求した導入者向け」と書かれたモデルです。仕様は、重力式、丸吹き、ノズル口径0.35mm、容器容量7.0/15.0mL、標準吹付圧力0.1〜0.29MPa、付属は塗料容器2種、ダブルアクションです。取扱説明書では推奨吹付圧力が0.06 – 0.14MPaと書かれていて、資料で数値が違う点は後半の作動圧の項で整理します。「耐溶剤性に優れたニードルパッキンを採用」とも書かれています。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ノズル口径 | 0.3mm |
| 操作方式 | ダブルアクション(備考欄の表記) |
| 塗料カップ | 7.0mL |


HP-CPはハイパフォーマンスプラスのシリーズで、販売ページの表記ではノズル口径0.3mmの重力式です。掲載価格は3万円弱で、本記事の本体では最も高い帯です。
向くのは、取扱説明書の数値で確認しながら道具を揃えたい人です。注意点は、接続規格です。アネスト岩田の空気取入口はG1/8で、タミヤ・クレオスの周辺品とは規格の書き方が違います。他社のコンプレッサーやホースと組めるかは、メーカーの記載が見つからず、「記載なし」です(後半の互換の項で整理します)。
一式に必要なアクセサリー:コンプレッサー・ホース・ブース・洗浄品
本体が決まったら、残りの周辺品を選びます。コンプレッサー、ホース・ジョイント、塗装ブース、うすめ液・洗浄品の順に、公式の記載がある商品だけを紹介します。
コンプレッサー:圧力と音と、レギュレーターの有無
コンプレッサーは、本体と同じメーカーで揃えるのが、公式の記載で接続を確認できる組み方です。ここでは、タミヤ1機種とクレオス2機種を、公式の数値で比べます。
| 機種 | 圧力 | 吐出空気量 | 作動音 | 吐出口・付属 |
|---|---|---|---|---|
| タミヤ レボII 74542 | 最大圧力約0.11MPa | 毎分20リットル | 56dB | 1.2mのエアーチューブと3種類のエアーブラシホルダーが付属 |
| クレオス L5 PS251 | 圧力の上限0.12MPa(定格0.1MPa) | 5.27リットル/min(0.05MPa) | 50dB(無負荷時) | 吐出口はPS(細)及び1/8(S)用ジョイント付 |
| クレオス L5+レギュレーターのセット PS313 | L5と圧力計付レギュレーターのセット | — | — | 直付けホルダー2個、Mr.ジョイント③(2個)付き |



レボIIは約0.11MPa、L5は上限0.12MPaと、メーカー表記の数値が近いです。本体の推奨圧と見比べるのは、後半の作動圧の項でやります。
出典:タミヤ 74542、クレオス PS251、クレオス PS313(いずれも2026年10月26日確認)。作動音はメーカー表記の数値で、測定条件は各社で異なる可能性があります。
接続規格:メーカーごとの公式表記
ホースとジョイントは、本体とコンプレッサーのねじ規格が合うかどうかで選びます。メーカーごとにねじの表記が違うので、先に公式の表記を並べます。
| メーカー | 対象 | 公式の規格表記 |
|---|---|---|
| タミヤ | ホース・ジョイント | 「ジョイントはPF1/8(S)仕様」(74547) |
| クレオス | L5の吐出口 | 「PS(細)及び1/8(S)用ジョイント付」 |
| クレオス | プロコンBOY本体の付属品 | 「1/8(S)→PS(細)用変換ジョイント」「エアーホース(PS細・1m)」 |
| アネスト岩田 | エアーブラシの空気取入口 | 「G1/8 オス」 |
出典:タミヤ 74547、クレオス PS251、クレオス PS289、アネスト岩田「エアーブラシの使い方」(2026年10月26日確認)。PF1/8(S)、1/8(S)、PS(細)、G1/8を互いに変換できるかを書いた公式記載は、確認できませんでした。
タミヤ HG コンプレッサー レボII 74542


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最大圧力 | 約0.11MPa |
| 吐出空気量 | 毎分20リットル |
| 作動音 | 56dB |
| 付属・吐出口 | 1.2mのエアーチューブと3種類のエアーブラシホルダーがセット |


タミヤ公式は、約0.11MPaの十分な圧力と、約20L/minの余裕のある風量を安定して供給する、としています。向くのは、タミヤのエアブラシと組む人です。レボIIとの接続が書かれているのは74545のページで、74510のページの記載はHGコンプレッサーレボ(無印)・HGコンプレッサー・一般の模型用コンプレッサーです。最大圧力が約0.11MPaなので、本体の推奨圧がこれより高い機種と組む場合は、後半の作動圧の項を先に読んでください。


GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L5 PS251


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最大圧力 | 0.12MPa(定格0.1MPa) |
| 吐出空気量 | 5.27リットル/min(0.05MPa) |
| 作動音 | 50dB(無負荷時) |
| 付属・吐出口 | PS(細)及び1/8(S)用ジョイント付 |


クレオスのL5は、圧力の上限が0.12MPa、作動音50dB(無負荷時)で、吐出口にPS(細)及び1/8(S)用のジョイントが付きます。クレオスのプロコンBOY系(PS274・PS289・PS272)は、本体に変換ジョイントとPS細ホースが付属するので、この組み合わせは付属品で接続面を揃えられます。
GSIクレオス Mr.リニアコンプレッサー L5/圧力計付レギュレーターセット PS313
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最大圧力 | セット内のL5(PS251)の記載(吐出空気量・作動音も同じ):0.12MPa(定格0.1MPa) |
| 吐出空気量 | 5.27リットル/min(0.05MPa) |
| 作動音 | 50dB(無負荷時) |
| 付属・吐出口 | L5、Mr.エアーレギュレーターMkⅣ(PS234)、直付けエアブラシホルダー2個、Mr.ジョイント③2個 |


クレオス公式は、圧力計でエアー圧を確認しながら作業でき、直付けホルダーでコンパクトにセッティングできるとしています。セット内容は、Mr.リニアコンプレッサーL5(PS251)、Mr.エアーレギュレーターMkIV(PS234)、直付けエアブラシホルダー(PS233)2個、Mr.ジョイント③2個です。向くのは、空気圧を数値で見ながら吹き方を詰めたい人で、PS251単体にレギュレーターを買い足すより、一式で揃うのが利点です。価格は3万円台半ばの帯になります。
ホース・ジョイント・ドレン:つなぎの部品
つなぎの部品は、上の接続規格の表を見ながら選びます。ここでは、公式に記載のある4点を紹介します。
ホース・ジョイント・ドレン:本体とコンプレッサーをつなぐ4点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 接続規格 | 1/8(S)と1/8(S)、PS(細)と1/8(S)をつなぐ組合せ |
| 使用上の注意 | 公式記載なし |


GSIクレオス Mr.ジョイント(3点セット) PS241
クレオス公式の説明は、コンプレッサー、エアーホース、エアブラシをつなぐジョイントの3点セットです。クレオス系の機器の間で接続面を変えたいときの買い足し用で、数百円の帯です。タミヤ・アネスト岩田の規格との変換については、公式の記載がありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類・素材 | 軟質ウレタン製のスパイラルエアーホース |
| 長さ | 縮長50cm・伸長100cm |
| 接続規格 | 口金1/8(S) |
| 使用上の注意 | 公式記載なし |


GSIクレオス Mr.エアーホース・1/8(S)スパイラル PS247
軟質ウレタン製のスパイラルエアーホースで、口金は1/8(S)、ホース径6.0mm、縮めたとき50cm、伸ばしたとき100cmです。クレオスのプロコンBOY系に付属するPS細ホースとは口金の規格が違うため、PS(細)口のエアブラシにつなぐ場合は、接続面の規格を確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類・素材 | 透明ホース(両端にジョイントキャップ) |
| 長さ | 1.5m |
| 接続規格 | PF1/8(S) |
| 使用上の注意 | 使用圧力は0.15MPa以下。エアー缶には使用できません |


タミヤ エアーブラシ用エアーホース 74547(1.5m)
タミヤ公式は、長さ1.5mの透明ホースの両端にジョイントキャップを備えたエアーブラシ用ホースとしています。使用圧力は0.15MPa以下、ジョイントはPF1/8(S)仕様で、「エアー缶には使用できません」と明記されています。レボIIに付属するチューブは1.2mなので、置き場所の都合でもう少し長く取りたい人向けの買い足し品です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エア量の調整 | <エア調整機能付>(手元のダイヤルでエアの量を調節) |
| 本体の素材 | 「本体にアルミを採用」 |
| 重さ | 30.0g |


GSIクレオス Mr.ドレン&ダストキャッチャーII ライト(エア調整機能付)PS388
クレオス公式は、湿度の高い時期はレギュレーターをつないでもエアホース内で水滴が発生することがあるとして、その水滴を除く用途の部品と説明しています。エア調整機能付きは、手元のダイヤルでエアの量を調節できます。湿度の高い時期に塗装する人は、買い足しの候補にしてください。
公式に使えないと書かれている組み合わせは、1つずつ確認しておきます。タミヤ74562のページには、エアーカンやベーシックコンプレッサーには使用できない旨があり、74519(シングルエアーブラシ)のページにも、74520ベーシックコンプレッサーセットと74501エアーブラシセットには使用できない旨があります。これらは本記事では紹介していません。
塗装ブース:缶スプレーも使うかで選び分ける
塗料のミストを室内に広げないための装置が塗装ブースです。ここは、缶スプレーも吹くかどうかで、勧める機種が分かれます。
塗装ブース:タミヤ 74534とクレオス FT03


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ファン | 音の静かなシロッコファン2基 |
| フィルター | フィルターを3回通過してから吸気口へ |
| 缶スプレー塗装 | 「缶スプレー塗装にも十分対応します」 |
| 電源 | 家庭用電源AC100V(50/60Hz)専用 |
| 消費電力 | 48W(24W×2台) |
| サイズ | 幅40cm×高さ30cm×奥行33cm(収納時) |


タミヤ スプレーワーク ペインティングブースII ツインファン 74534
タミヤ公式は、中心部の塗料ミストがフィルターを3回通ってから吸気口に吸い込まれる構造で、目詰まりによる急な吸引力低下を起こしにくいとしています。音の静かなシロッコファンを2基装備し、1/35のミリタリーモデルや1/24のカーモデルの缶スプレー塗装にも十分対応します。排気ホース(50cm、連結式)が4本付き、収納時のサイズは幅40cm×高さ30cm×奥行33cmです。消費電力は48W、家庭用電源AC100V専用です。
向くのは、エアブラシと缶スプレーの両方を使う人です。模型キット、塗料、エアーブラシなどの工具類はセットに含まれていません。



缶スプレーも吹くかどうかで、ブースの勧め先が変わります。FT03は缶スプレー非対応と公式に書かれています。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ファン | シロッコファンの吸気 |
| フィルター | 手前のハニカムフィルターと奥のペーパーフィルターの2段 |
| 缶スプレー塗装 | 「缶スプレーでの塗装には対応しておりません」 |
| 電源 | AC100V 50/60Hz |
| 消費電力 | 公式記載なし |
| サイズ | 公式記載なし |


GSIクレオス Mr.スーパーブースコンパクト FT03
クレオス公式は、シロッコファンの吸気で、手前のハニカムフィルターと奥のペーパーフィルターの2段構えでエアブラシ塗装の塗料粉をキャッチするとしています。フィルターやフードが汚れたときは簡単に交換できます。一方で「缶スプレーでの塗装には対応しておりません。」と明記されています。
向くのは、エアブラシだけで塗る人です。缶スプレーも使う可能性があるなら、74534のほうが公式の記載と合います。
うすめ液・洗浄品:吹く前と吹いたあとの準備
エアブラシは、塗料を薄めて吹き、使うたびに洗います。ここでは、公式の記載がある商品に絞って紹介します。
うすめ液・洗浄品:T104・87089・74548・PS991


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | うすめ液(標準) |
| 容量 | 公式記載なし |
| 使い方の目安 | エアブラシ塗装時のオススメ混合比率は塗料:うすめ液=1:2 |


GSIクレオス Mr.カラーうすめ液 特大 T104
クレオス公式の解説では、標準タイプのうすめ液について、エアブラシ塗装時のオススメ混合比率は「塗料:うすめ液=1:2」とされています。これはMr.カラー向けの値で、他社の塗料の希釈比には当てはまりません。他社の塗料は、その塗料の説明書を確認してください。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | 洗浄液 |
| 容量 | 250ml |
| 使い方の目安 | 公式記載なし |


タミヤ エアーブラシクリーナー 87089
タミヤ公式は、エアーブラシのメンテナンスなどに適した強力タイプの洗浄液で、複雑な構造を持つエアーブラシ内部に付着した塗料の汚れもきれいに洗い落とせるとしています。容量は250mlです。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 内容 | クリーニングブラシ極細・中、ノズルシール剤3g、高粘度グリス5g、ノズルレンチ |
| 使用上の注意 | スパーマックス エアーブラシには使用できません |


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 内容 | ノズル着脱機、洗浄用筆、掃除用クロス、メンテナンスグリス |
| 使用上の注意 | 公式記載なし |


タミヤ スプレーワーク エアーブラシ用クリーニングセット 74548/GSIクレオス Mr.エアブラシ メンテナンスセット PS991
タミヤ74548は、クリーニングブラシ(極細・中)、ノズルシール剤3g、高粘度グリス5g、ノズルレンチのセットです。注意書きに「スパーマックス エアーブラシには使用できません」とあります。クレオスPS991は、折れてエアブラシ本体に残ったノズルのネジ山を取り除くノズル着脱機、洗浄用の筆、掃除用のクロス、ボタンの戻りが悪くなったときの内部用のメンテナンスグリスのセットです。
向くのは、本体を長く使うつもりで、ノズル周りの手入れまで揃えたい人です。メーカーが交換や手入れの周期を数値で示しているかは、各本体の取扱説明書で確認してください。
一式の組み方:同じメーカーで組む2つの例
メーカー間の接続の記載が見つからないため、一式は同じメーカー内で組む例を2つ示します。接続の記載が確認できた範囲だけを入れ、記載がない組み合わせは表のとおり「記載なし」としています。
| タミヤで組む例 | クレオスで組む例 | |
|---|---|---|
| 本体 | 74545(細吹き)。74510はページの記載がレボ(無印)・HGコンプレッサー・一般の模型用で、レボIIとの接続は記載なし | PS274(標準)/PS289(上位)/PS272(広い面) |
| コンプレッサー | レボII 74542 | L5 PS251(またはレギュレーター付きセット PS313) |
| ホース・ジョイント | レボIIに付属の1.2mチューブ。長く取るなら74547 | 本体に付属のPS細ホースと変換ジョイント。追加はPS241・PS247 |
| ブース | 74534(缶スプレーも使うなら) | FT03(エアブラシ専用) |
| 洗浄・手入れ | 87089・74548 | T104・PS991 |
アネスト岩田の本体を使う場合は、コンプレッサーやホースをどのメーカーのものと組むか、先にメーカーの取扱説明書とお店で確認してください。ここまでで、模型用エアブラシを一式組む土台は揃います。
組み立て前のゲート処理や、塗装前の磨きなどの整形作業に、ミニルーターを使う人もいます。その場合は、ミニルーター5選の記事も参考にしてください。
さらに踏み込む人へ:口径・カップ・作動圧・互換の公式記載
ここからは、一式を揃えたあとに道具を詰めたい人向けの補足です。前半の選び方はそのままで、気になる人だけ読み進めてください。数値は、すべてメーカー公式の記載です。
口径と用途:0.2mmから0.5mmまで
アネスト岩田は、ノズル口径の大小で塗料の噴出量が変わり、空気使用量も変わると説明しています。そのうえで、極細線から多少広い面積の塗装までこなすには0.3mmを使うのが一般的、さらに大きい面積を吹くには0.4mm・0.5mm、細い作業をする場合には0.2mmを使うと便利としています。本記事の本体7機種を、この目安に並べました。
| 本体 | ノズル口径 | カップ容量 | 操作方式 |
|---|---|---|---|
| タミヤ 74545 | 0.2mm | 7cc | ダブルアクション |
| タミヤ 74510 | 0.3mm | 記載を確認できず | ダブルアクション(トリガー式) |
| クレオス PS274 | 0.3mm | 10cc | ダブルアクション |
| クレオス PS289 | 03サイズ(商品名の表記) | 10ml | ダブルアクション |
| クレオス PS272 | 04(仕様欄の表記) | 15cc | シングルアクション |
| アネスト岩田 HP-CN | 0.35mm | 7.0/15.0mL(2種付属) | ダブルアクション |
| アネスト岩田 HP-CP | 0.3mm(販売ページの表記) | 7.0mL | ダブルアクション |
出典:アネスト岩田、タミヤ 74545、タミヤ 74510、クレオス PS274、PS289、PS272、アネスト岩田 HP-CN(2026年10月26日確認)。
口径ごとの具体的な空気圧の推奨値は、公式の記載を確認できなかったため、この記事では書いていません。
7機種の外にも、口径違いの選択肢がメーカー公式に載っています。タミヤ74523は、公式ページの記載でノズル口径0.5mm、カーモデルのつやあり塗装や広い面積の塗装、メタリック塗料やサーフェイサーの吹きつけに最適とされ、容量15ccの大型塗料カップが付きます。クレオスPS267は、ノズル口径02サイズの超精密エアブラシで、インクスポット迷彩や細かいグラデーション塗装に威力を発揮し、小口径タイプ初の10ccカップ付きと書かれています。7機種で足りない口径をここで補う、という見方ができます(本記事ではカードを載せていません)。出典:タミヤ 74523、クレオス PS267(2026年10月26日確認)。
カップの形:一体型と別付けで洗いやすさが変わる
カップの形はメーカーごとに違います。タミヤ74540は、公式ページで口径0.3mm、容量7ccの塗料カップは洗いやすい一体型で、残りやすいメタリック塗料の粒子などもきれいに取り除けると説明しています。一方、74545は別売の塗料カップも装着でき、HP-CNは容量の違う塗料容器2種が付属します。出典:タミヤ 74540(2026年10月26日確認)。
作動圧:メーカーの記載が資料で食い違う
アネスト岩田の吹付圧力は、資料によって数値が違います。取扱説明書(ネオ、2025年2月版)では「推奨吹付圧力は、0.06 – 0.14MPaの範囲です。」、メーカーWebの「エアーブラシの使い方」では「吹付空気圧力は、0.10~0.29MPaにて使用します。」、HP-CNの製品ページの仕様は「標準吹付圧力 0.1~0.29 MPa」です。
| 資料 | 圧力の記載 |
|---|---|
| アネスト岩田 ネオ取扱説明書(2025年2月) | 推奨吹付圧力 0.06 – 0.14MPa(使用圧力の上限 0.68MPa) |
| アネスト岩田 メーカーWeb「エアーブラシの使い方」 | 吹付空気圧力 0.10~0.29MPa |
| アネスト岩田 HP-CN 製品ページ | 標準吹付圧力 0.1~0.29 MPa |
| タミヤ レボII 74542 | 最大圧力 約0.11MPa |
| クレオス L5 PS251 | 圧力の上限 0.12MPa(定格0.1MPa) |
この記事では、どちらかの数値に寄せず、資料名つきで両方を載せます。まず手持ちの機種の取扱説明書の値に従ってください。取扱説明書には、推奨吹付空気圧力は押しボタンを押して空気を流したときの吹付空気入口の圧力、と書かれています。また、アネスト岩田は、一定圧力の空気を取り出すには空気減圧弁、空気圧縮機から出る水・油・塵埃を除くにはエアーフィルタを使うよう案内しています。
コンプレッサー側の最大圧力は、レボIIが約0.11MPa、L5が0.12MPaです。この数値と本体の推奨圧が合うかは、メーカーが組み合わせとして明記していない限り、記載なしです。レギュレーター付きのセット(PS313)は、この確認を圧力計で行える形です。
コンプレッサーの上位:L7の公式記載
クレオスのL7 PS254は、公式ページで定格圧力0.1MPa、圧力の上限0.15MPa、吐出空気量7.0リットル/min(0.05MPa)、作動音55dB(無負荷時)、吐出口サイズ1/8(S)、連続運転(24時間)が可能と書かれています。L5より圧力と風量の数値が大きい機種です。同じページに「同種の他社市販塗料、他社市販エアーブラシ(ノズル径0.4mm以下)にも、ほとんど適応します。」とありますが、これは塗料の量についての記述で、接続ねじの互換を書いたものではありません。購入先の在庫を確認できていないため、本記事ではカードを載せていません。出典:クレオス PS254(2026年10月26日確認)。
メーカー間の互換:「記載なし」を「使えない」と読まない



「記載なし」は「使えない」ではありません。公式で確認できる組み合わせは同じメーカー内だけ、という意味で読んでください。
タミヤはPF1/8(S)、クレオスは1/8(S)とPS(細)、アネスト岩田はG1/8と、ねじの表記がメーカーごとに違い、これらが同一か変換できるかを書いた公式の記載は確認できませんでした。つまり、メーカーは相互の接続を記載していません。組み方の優先順位は、同じメーカー内で揃える、他社と混ぜるなら製品ページでねじ規格を見比べてメーカーに問い合わせる、公式に使えないと書かれた組み合わせを避ける、の3つです。
アネスト岩田のエアーホースは、取扱説明書で「エアーブラシ専用ホースを使用してください。(内径φ2×外径φ4mmチューブ等(例:HPA-SH32))」とされ、メーカーWebにも、エアーブラシ専用の細いホースを使うことを勧める記載があります。他社の太いホースを使う場合は、この点も合わせて確認してください。
希釈と洗浄の注意
クレオスの解説では、うすめ液には標準のほかに、溶解力が高く光沢が出やすいタイプや、乾燥を早めるタイプがあります。光沢が出やすいタイプは、入れ過ぎると非常に垂れやすいので注意が必要、乾燥を早めるタイプは添加量が少ないと表面がザラつきやすい、とされています。本記事では、標準タイプのT104に絞りました。ほかのタイプを使う場合は、メーカーの解説ページで混合比率を確認してください。
よくある質問
Q. 本体とコンプレッサーだけで、模型用エアブラシは始められますか?
本体とコンプレッサーに加え、両者をつなぐホースが必要です。クレオスのプロコンBOY系は本体にPS細ホース(1m)と変換ジョイントが付属し、タミヤのレボIIは1.2mのエアーチューブが付属します。それぞれ、同じメーカーの組み合わせでつながる付属品が入っています。
Q. タミヤの本体にクレオスのコンプレッサーを使えますか?
メーカー公式では、相互の接続について記載が見つかりませんでした。タミヤ74510のページに「一般の模型用コンプレッサーにそのまま接続でき」とありますが、個別のメーカー名は挙がっていません。ねじ規格の表記が違うため、確認なしに組み合わせる判断はおすすめしません。
Q. 塗装ブースは必要ですか?
塗料のミストを吸い込むための装置です。必須かどうかは、塗る場所と換気の状況で変わります。缶スプレーも吹くなら、タミヤ74534のように缶スプレー対応と書かれた機種を選んでください。クレオスFT03は、缶スプレーには対応していません。
まとめ
模型用エアブラシの一式は、本体・コンプレッサー・ホース・ブース・洗浄品の5つで考えます。迷ったら、同じメーカー内で組むのが、公式の記載で裏が取れる安全な方法です。本体は、細吹きならタミヤ74545、標準的に使うならクレオスPS274かタミヤ74510、広い面ならPS272、数値を確認しながら詰めたいならアネスト岩田が候補です。
作動圧の記載がメーカー内でも資料によって違うこと、メーカー間の接続は「記載なし」であることは、買う前に押さえておきたい点です。わからないときは、手持ちの機種の取扱説明書の値を優先してください。








































