【DIY・設備補修向け】金属補修パテおすすめ比較4選|削れる?ネジは切れる?硬化後の加工で選ぶ

ホルツ 補修用パテ 金属パテ ロイメタル 42g MH109
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配管の小さな穴、ナメたネジ穴、欠けた金属の角。接着剤では「貼る」ことはできても、失った形を埋め直すことはできません。そこで使うのが、粘土のようにこねて盛り、固まったら削れる金属補修パテです。

メナ

パテは「固まるまでの時間」より「固まったあとに何ができるか」で選ぶと外しません。

結論から言うと、迷ったら使う場面で選びます。固まったあとにドリルやタップまで使いたいならJ-B Weld SteelStik、油や水に触れるピンホール補修ならホルツ ロイメタル、10分硬化と表記された国内定番ならセメダイン HC-116、タンクや容器の応急補修まで考えるならデブコン NEWファススティックが候補です。

DIYでも設備の補修でも、この記事では、パテの比較で見落とされやすい「硬化後に削る・穴あけする・ネジを切れるか」「耐熱温度」「油・水・燃料に触れる場所で使えるか」を軸に4製品を並べました。メーカー公式ページに書かれている数値と、販売ページの表記は区別して載せています。公式に書かれていない項目は「公式記載なし」、販売ページにもない項目は「販売ページに記載なし」とし、書かれていないことを「使える」とは書きません。

目次

金属補修パテの選び方|接着剤との違いと4つの軸

接着剤は2つの部材を貼り合わせるための材料で、強度や硬化時間、素材の組み合わせで選びます。接着剤全体の選び方は接着剤の選び方・おすすめ総合ガイドにまとめています。同じエポキシでも、2液を混ぜて貼る接着剤の硬化時間の違いはエポキシ接着剤の硬化時間の記事で比べています。パテは欠け・穴・ネジ山のように「なくなった部分」を埋めて形を作り直す材料です。硬化後に削る、穴を開ける、塗装するといった加工を前提に選びます。

1つめの軸は硬化後に何ができるかです。削る・穴あけ・サンディング・塗装・タップ加工のうち、どれが公式や販売ページに書かれているかを見ます。2つめは耐熱温度。エンジン周りや排気に近い場所では、ここが足りないと補修部が先に傷みます。

3つめは油・水・燃料に触れるかです。油と水に強いと書かれた製品でも、燃料に浸る場所は別問題で、ホルツは公式ページで「燃料が浸る場所には使用出来きません」と明記しています。4つめは可使時間と硬化時間です。可使時間が短い製品は、混ぜてから盛り終えるまでの余裕が短くなります。なお、硬化時間は硬化開始・表面硬化・完全硬化などメーカーごとに定義が異なるため、数字を横に並べても速さの優劣は決められません。

ネジ山の補修でタップを立て直す場面では、タップの種類と下穴径の選び方も合わせて見ておくと、パテの硬化後の作業がつながります。

金属補修パテおすすめ4選

J-B Weld SteelStik 8267(スチールスティック)

項目内容
硬化時間5分で硬化が始まり、硬化完了は1時間(公式)
耐熱温度350°F(約177℃)まで(公式)
硬化後の加工60分後に穴あけ・タップ・機械加工・研削・やすり掛け・塗装が可能(公式)
油・水・燃料公式ページに記載なし。パッケージに燃料タンクの補修用途の表記あり(使用条件の記載は確認できず)
容量2オンス(販売ページ表記)
仕様の出典メーカー公式(英語ページ)
メナ

硬化後にドリルもタップも使いたい。加工の幅で選ぶなら本命です。

米国J-B Weldのスティック状のエポキシパテで、公式ページはsets in 5 minutes、硬化時間1 Hourと説明しています。硬化から60分たてば穴あけ、タップ立て、機械加工、研削、やすり掛け、塗装ができると公式に書かれており、4製品の中で「硬化後の加工」を最も具体的に示しているのがこの製品です。

J-B Weld SteelStik 8267 スチールスティック

ネジ山を埋め直してから新しくタップを立てたい場面に向いています。耐熱は公式で350°F(約177℃)までです。油・水・燃料に触れる場所での使用可否は、公式ページに記載がありません。パッケージには燃料タンクの補修用途の表記と、NSFの「Drinking Water Safe」の表記がありますが、使用条件や適用範囲は確認できていません。タンクの内側や燃料配管、飲料水に触れる場所の補修に使う前に、メーカーの安全データで使い方を確認してください。

J-B Weld SteelStik 8267 のパッケージ(別店舗の商品ページ画像)

注意点は、公式ページが英語表記で、仕様の確認に英語を読む必要があることです。購入前に楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonの在庫を見比べておくと安心です。

ホルツ ロイメタル MH109 42g

項目内容
硬化時間表面硬化5分・完全硬化24時間(20℃・厚さ1mm、公式楽天店表記)
耐熱温度130℃(公式)
硬化後の加工研磨で金属のような質感になる、ねじ穴埋めやタップの切り直しに使える(公式楽天店表記)
油・水・燃料油・水に強い。燃料が浸る場所には使用不可(公式)
容量42g(販売ページ表記)
仕様の出典メーカー公式サイト+公式楽天店
メナ

油と水に強いのは魅力。でも燃料が浸る場所は公式がNGです。

ホルツの金属用補修パテで、公式サイトは「油・水に対して強い金属用補修パテ」と説明しています。耐熱は130℃です。公式楽天店の仕様欄には、鉄・非鉄金属に適合し、用途としてラジエーターやインタークーラーのピンホール、鉄等のねじ穴埋めやタップの切り直しが挙げられています。

ホルツ ロイメタル MH109 42g

得意なのは、深さ1mm程度の小さな穴やひびです。公式のよくある質問にも「深さ1mm程度の穴であればロイメタルにて埋めることができます」とあります。大きな欠けを盛り上げる用途の製品ではありません。

ホルツ ロイメタル MH109 のパッケージ(別店舗の商品ページ画像)

いちばん注意したいのは燃料です。公式サイトに「燃料が浸る場所には使用出来きません」と書かれているため、ガソリンタンクや燃料ラインの補修には使えません。硬化時間は完全硬化まで24時間と長めなので、急ぎの補修には向きません。作業温度は10〜30℃と公式楽天店にあります。

セメダイン エポキシパテ 金属用 HC-116 60g

項目内容
硬化時間硬化10分・可使3〜4分(23℃、販売ページ表記)
耐熱温度販売ページ1件のみの記載のため比較に使わない
硬化後の加工釘打ち・穴あけ・サンディング・塗装が可能(販売ページ表記)
油・水・燃料パッケージに「水・熱に強い」の表記(数値・条件の記載なし)
容量60g(販売ページ表記)
仕様の出典販売ページ・パッケージ表記(メーカー公式ページは確認できず)
メナ

10分硬化と表記された国内定番。盛って、削って、塗装まで進めたい人向けです。

セメダインの定番の金属用エポキシパテで、主剤と硬化剤が一体になっており、必要な量だけ切って手で混ぜるだけで使えます。販売ページには「塗装、ヤスリ掛け、穴あけなど、仕上げや造形に必要な作業も楽にできます」と書かれています。

セメダイン エポキシパテ 金属用 HC-116 60g

販売ページには、23℃で硬化10分、混ぜてから使える時間(可使時間)は3〜4分と書かれています。可使時間が短いので、盛る作業は手早く済ませる必要があります。販売ページの用途には、釣り竿受け台座のネジの成形補修や、排気管ダクトなどの穴埋めが挙げられています。

セメダイン HC-116 のパッケージ(別店舗の商品ページ画像)

デメリットは、メーカー公式ページで仕様を確認できなかったことです。耐熱温度は販売ページ1件にしか記載がなく、確認がそろわないため比較に使っていません。パッケージには「水・熱に強い」と印字されていますが、数値や条件の記載はないため、高温になる場所や、油・燃料に触れる場所で使えるかは判断できません。そうした場所には、使用条件が公式に書かれた製品を選ぶのが無難です。

デブコン NEWファススティック 114g(DV16626)

項目内容
硬化時間販売ページにより30分〜1時間(25℃)と表記が分かれる・可使3〜5分
耐熱温度120℃(販売ページ表記)
硬化後の加工肉盛り・造形・機械加工が可能(販売ページ表記)
油・水・燃料販売ページに記載なし
容量114g(販売ページ表記)
仕様の出典販売ページ(メーカー公式ページは確認できず)
メナ

量が多くて切り取って使える。緊急補修の常備品向けです。

ITWのデブコンが出している、アルミ粉入りのスティック状補修パテです。販売ページには「必要なだけ切り取って、揉んで、貼り付けるだけで簡単に応急補修ができます」とあり、主な用途として、タンク・ドラム・鋳物・各種容器の穴埋めや応急補修が挙げられています。

デブコン NEWファススティック 114g

耐熱は複数の販売ページで120℃と表記されています。一方、硬化時間は1時間とするページと30分とするページに分かれており、この記事では確定値として扱いません。使う前にパッケージの表示を見てください。

デブコン NEWファススティック のスティック(別店舗の商品ページ画像)

4製品の中で内容量が最も多く、価格も高めです。1回の補修量が多い現場や、予備を工具箱に入れておく使い方に合います。販売ページにタンクの補修が用途として挙げられていても、燃料に使えるとは書かれていません。燃料や飲料水に触れる場所に使う場合は、必ずメーカーの資料で使用可否を確認してください。

硬化後の仕上げに使うアクセサリー

パテは固まってからが本番です。盛った部分を面一に削るには、研磨用品が要ります。ホルツ ロイメタルの公式楽天店の商品ページには、「あると便利な道具」としてサンディングブロック(MH937)と耐水サンドペーパーが挙げられています。MH937はAmazonで在庫を確認できなかったため、ここでは同じホルツの耐水サンドペーパーMH981とサンドブロックMH936を紹介します。

ホルツ 耐水サンドペーパー #320 中目 MH981

項目内容
番手#320(中目)
入数6枚入
用途粗削り後の仕上げ・水研ぎ用(パッケージ表記)
メナ

パテを盛った面の段差を落とす最初の一枚です。

パテの硬化後、盛り上がった部分を削って周囲となじませるときに使う耐水ペーパーです。#320の中目で、パッケージには粗削り後の仕上げ、スリキズの研磨、水研ぎ用と書かれています。

ホルツ 耐水サンドペーパー #320 MH981

塗装まで進める場合は、この番手で段差を落としてから、より細かい番手に進みます。サンドブロックに巻いて使うと、面が波打ちにくくなります。

ホルツ 耐水サンドペーパー MH981(別店舗の商品ページ画像)

ホルツ サンドブロック MH936

項目内容
面数4面(320・600・1200・3500、パッケージ表記)
用途塗装の下地作り(パッケージ表記)
メナ

盛った面を平らに削るなら、当て木があると仕上がりが変わります。

4つの面に異なる番手が付いたサンドブロックで、パッケージには塗装の下地作り用と書かれています。盛ったパテの面を平らに整えたいときに使います。

ホルツ サンドブロック MH936

指だけで削ると面が丸くなりやすいので、当て木を使うのが基本です。パテの硬化を待ってから使いましょう。

ホルツ サンドブロック MH936(別店舗の商品ページ画像)

4製品の比較表

数値の出典が公式か販売ページかを最後の列に入れています。硬化時間はメーカーごとに定義(硬化開始・表面硬化・完全硬化)が異なるため、横並びで速さの優劣は決められません。空欄になりやすい項目は、書かれていないことを示しています。

製品硬化時間耐熱温度硬化後の加工出典
J-B Weld SteelStik1時間(5分で硬化開始)約177℃穴あけ・タップ・研削・塗装公式(英語)
ホルツ ロイメタル表面5分・完全24時間130℃研磨・タップの切り直し公式+公式楽天店
セメダイン HC-11610分(定義は販売ページに記載なし)比較に使わない(1件のみ)穴あけ・サンディング・塗装販売ページ
デブコン ファススティック30分〜1時間(表記が分かれる)120℃肉盛り・造形・機械加工販売ページ

金属補修パテで失敗しやすい3つの点

1つめは、燃料や高温の場所に確認なしで使うことです。燃料が浸る場所はホルツが公式で使用不可と書いており、他の製品も燃料への使用可否は記載がありません。書かれていない場合は使えると考えず、メーカーの資料を確認しましょう。

2つめは、硬化時間の数字だけで選ぶことです。硬化時間は定義がメーカーごとに違い、可使時間が短い製品は盛り直しの余裕も短くなります。広い面を丁寧に成形したいなら、可使時間も見てください。

3つめは、大きな欠けを1回で盛ろうとすることです。ホルツのロイメタルは深さ1mm程度の穴が目安と公式に書かれているように、パテごとに得意な補修の大きさがあります。

こんな人はこれ|選び分け

硬化後にドリルやタップまで進めたい人は、公式に60分後の加工が書かれているJ-B Weld SteelStikです。油や水に触れるピンホールやひびを埋めたいなら、深さ1mm程度の穴を想定したホルツ ロイメタルを選びましょう。

10分硬化と表記された定番で塗装まで進めたい人はセメダイン HC-116、予備として工具箱に入れておく緊急補修用ならデブコン NEWファススティックが合います。

まとめ|硬化後の加工と使う場所で選ぶ

金属補修パテは、固まる早さよりも、固まったあとに削る・穴あけ・タップができるか、耐熱と油・水・燃料に触れる場所で使えるかで選ぶのが基本です。メーカー公式の記載を確認できたのはJ-B Weldとホルツの2製品で、セメダインとデブコンは販売ページの表記をもとにしています。

パテで形を作り直すのではなく、2つの部材を貼り合わせたい場合は、接着剤の選び方の記事が近道です。購入前には、各モールの商品ページで在庫と型番を確認してください。

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