メナどうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。今回は家庭用レーザー彫刻機の比較です。DIYやクラフト販売を始めたい人向けに、出力・加工面積・対応素材の違いを整理してみました。
レーザー彫刻機を選ぶとき「Wattの数字が大きいほど良いのか」「安い機種と高い機種で何が違うのか」が分からない方が多いと思います。結論は、出力(W)が上がるほど厚い素材や金属を切断・彫刻できる範囲が広がり、加工エリアが広いほど大判の作品を1回で仕上げられる、ということです。理由は後述します。
今回は5W級のエントリーモデルから33W(合成出力)のフラッグシップまで、xTool・ORTUR・SCULPFUN・ATOMSTACK・NEJE・Aufero・LaserPeckerの7ブランド11製品を比較しました。木材の名入れから金属の刻印、クラフト販売用の量産まで、目的に応じて選ぶべき機種は変わってきます。
なお、レーザー彫刻機は「準・規制対象」に近いジャンルの工具です。火災リスクや目への影響もあるため、選び方の章では安全対策(換気・保護メガネ・レーザークラス区分)についてもきちんと解説していきます。
結論:目的別おすすめ早見表
先に結論です。「とにかく安く始めたい」ならATOMSTACK A5 ProかNEJE MAX4 E80、「組み立てが不安」ならORTUR H10、「持ち歩いてクラフトマーケットで使いたい」ならxTool F1、「レーザー加工以外の技法もまとめて1台でやりたい」ならxTool M1 Ultra、「大判・量産を見据えたい」ならSCULPFUN S30 UltraかNEJE MAX4 A40640を選べば間違いありません。価格が変動しやすい製品は表内で「要確認」としているので、購入前に必ず商品ページで最新価格を確認してください。
| 製品 | 出力(W) | 加工面積 | 対応素材 | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| ORTUR Laser Master 3 | 10W | 400×400mm | 木・皮革・紙・アクリル | 実勢4万円台〜(要確認) |
| ORTUR H10 | 10W | 300×300mm | 木・金属(コーティング)・アクリル・革 | ¥58,899 |
| xTool F1 | 10W(455nm)+2W(1064nm) | 115×115mm(拡張時115×400mm) | 木・革・ガラス・金属・プラスチック | 要確認(上位クラス) |
| xTool M1 Ultra | 10W | 本体内蔵(密閉型) | 1000種類以上の素材 | ¥86,401 |
| SCULPFUN S9 | 5.5W | 410×420mm | 木・アクリル・一部金属彫刻 | ¥57,999 |
| SCULPFUN S30 Ultra | 33W(合成出力) | 600×600mm | 木・金属(表面)・アクリル | 要確認(フラッグシップ) |
| ATOMSTACK A5 Pro | 5W | 400×410mm | 木・革・アクリル | ¥49,800 |
| NEJE MAX4 E80 | 24W | 750×460mm(拡張時1030mm) | 木・金属・ステンレス・アクリル・石 | ¥46,999 |
| NEJE MAX4 A40640 | 12W+(二重スポット圧縮) | 750×460mm(拡張時1030mm) | 木・金属・ステンレス・石・アクリル | ¥159,999(フルセット) |
| Aufero LU2-10A | 11W | 390×390mm | 木・金属(表面)・大理石・アクリル | ¥59,999 |
| LaserPecker 4 | デュアル(青色+赤外線) | 160×300mm | 金属・木材・アクリル・革・ステンレス | ¥341,443 |
レーザー彫刻機の選び方・技術基礎知識
種類が多くて迷うと思いますが、実は見るべきポイントは「出力」「加工面積」「レーザー方式」「安全対策」の4つに絞られます。順番に見ていきます。
出力(W)と加工可能素材の関係
出力が5W前後のエントリー機は、木材・革・紙・アクリルの表面彫刻がメインです。10W級になると木材の薄板切断や、コーティングされた金属への彫刻まで範囲が広がります。20W以上になると木材の厚切りやステンレスへの直接彫刻、アクリルの厚切断まで対応するようになります。
「出力が高いほど無条件に良い」わけではなく、彫刻メインなら5〜10W級で十分なケースがほとんどです。ハッキリ言うと、切断をあまりしないのに33Wクラスを買うのは持て余す可能性が高いので、何を作りたいかを先に具体的に決めてから出力を選んだほうが失敗しません。
加工面積・拡張性
加工面積は、コースターやアクセサリーのような小物中心なら300〜400mm角でも十分です。一方でテーブル天板やウォールアートのような大判作品を作りたいなら、600mm角クラスか、拡張レールで1000mm超まで伸ばせる機種を選ぶ必要があります。あとから拡張キットで面積を広げられる機種もあるので、将来的な作品サイズの変化も見込んで選ぶと後悔しにくいです。
ダイオードレーザーとCO2レーザーの違い
本記事で紹介している家庭用モデルは、いずれも半導体を使った「ダイオードレーザー」方式です。本体がコンパクトで価格も抑えやすく、木材・革・アクリルなどの加工に向いています。これに対して業務用途で使われる「CO2レーザー」は、ガスを媒体にした大出力機で、より厚い素材の切断やガラス・布地への加工にも対応しますが、本体サイズと価格が家庭用の枠を大きく超えます。個人のDIY・クラフト販売用途であれば、まずはダイオードレーザーで十分というのが僕の実感です。
安全対策(換気・保護メガネ・レーザークラス区分)
レーザー彫刻機は「クラス1」「クラス2」といったレーザークラス区分が本体に記載されています。クラス1は正常運転中の被ばくレベルが低く設計された密閉型が多く、クラス2は目に直接光が入ると損傷のリスクがあるため、作業中は必ず付属の保護メガネを着用してください。ちらっと覗き込むだけでも網膜を傷める可能性があるので、これだけは省略しないでほしいポイントです。
加工中は木材や樹脂が焦げて煙とにおいが発生します。僕自身、最初にベランダではなく室内で無換気のまま彫刻を試して、部屋中に煙のにおいが染みついてしまった失敗があります。集塵ファンや排気ダクトの設置、最低でも窓を開けての換気は必須だと痛感しました。火災報知器が反応してしまうケースもあるので、設置場所は事前によく検討してください。



「彫刻機本体の値段」だけで予算を組むと、保護メガネや集塵・換気設備の追加費用で想定よりかかることが多いです。最初から周辺装備込みで予算を考えておくと安心ですよ。
家庭用レーザー彫刻機おすすめ11選
ORTUR Laser Master 3(10W)





エントリー機ながらレーザーポイントが0.05×0.1mmまで絞れるので、文字彫刻の輪郭がにじみにくいんですよ。最初の1台としてかなり素直な性能です。
ORTUR Laser Master 3は、10Wダイオードレーザーを積んだ400×400mm加工エリアのスタンダード機です。組み立ても難しくなく、初めてレーザー彫刻機を触る人が最初につまずきやすい「レーザーポイントの絞り込み」も比較的簡単な部類に入ります。


木材・皮革・紙・アクリルの彫刻は問題なくこなせますが、金属は表面コーティングされたもの限定です。無垢の金属に直接彫りたいと期待すると肩透かしになるので、対応素材は購入前に必ず確認してください。価格は正直このクラスの相場感からすると割高寄りに感じる時期もあり、セール時を狙うのが賢いと思います。
火炎警報・移動停止といった安全機構は一通り揃っていて、DIY用途で1台目に選ぶには過不足のない構成です。ものづくり系のクラフト販売を始めたい人が最初に検討する定番機、という位置づけで問題ないと思います。


ORTUR H10(10W)





組み立て不要でここまで静かに動くのは、正直ちょっと拍子抜けしました。「工作が苦手だから最初から完成品がいい」という人にはかなり刺さると思います。
ORTUR H10は、フラットX軸構造を採用した完成組み立て済みタイプのレーザー彫刻機です。他の多くの機種がフレームの組み立てから始まるのに対し、H10は箱を開けたらすぐに使い始められる点が最大の強みです。


300×300mmとエリアはやや控えめですが、340色以上のカラー金属彫刻に対応していて、6重の安全機構と超静音設計も備えています。反面、加工エリアの拡張性は他機種に劣るので、いずれ大きな作品を作りたいと考えている人には少し窮屈に感じるかもしれません。
Wi-Fi/APP/USB/TFカードでのオフライン加工にも対応していて、パソコンを都度つなぐ手間を省きたい人にも向いています。「組み立てが不安」という初心者ほど選ぶ価値がある1台だと思います。


xTool F1(デュアルレーザー 10W+2W)





10Wダイオードと2W赤外線レーザーを1台に詰め込んで、しかも片手で持てるサイズなのは素直にすごいです。出張先での実演販売とか、クラフトマーケットへの持ち込みにはこれ以上ない選択肢だと思います。
xTool F1は、10Wの455nmダイオードレーザーと2Wの1064nm赤外線レーザーを1台にまとめた携帯型モデルです。ダイオードレーザーが木材・革・アクリルなどを、赤外線レーザーが金属やプラスチックを担当する住み分けで、1台で幅広い素材に対応できます。


最大4000mm/sという高速性も強みですが、標準の加工エリアは115×115mmとかなり小さめです。スライド拡張アクセサリーで115×400mmまで広げられるものの、それでも大判の作品には向きません。クラフトマーケットで小物を量産したい、名入れサービスをその場でやりたい、という用途にフォーカスした機種です。
価格はこの記事の中でも上位クラスに入ります。携帯性とデュアルレーザーという特殊構成に対する対価と割り切れるかが購入判断の分かれ目になると思います。


xTool M1 Ultra(10W・4-in-1クラフトマシン)





レーザー彫刻・切断に加えてナイフカット・インクジェット印刷・筆描きまで1台でこなすのは、正直「なんでも屋さん」感がすごいです。工具を増やしたくない人にはうってつけですね。
xTool M1 Ultraは、レーザー彫刻・切断・ナイフカット・インクジェット印刷・筆描きを1台でこなす密閉型のクラフトマシンです。モジュール交換はわずか3秒で完了するので、作業内容を切り替えるたびに別の機械を出す手間がありません。


レーザークラス1の完全密閉構造で、蓋の開閉検知や傾き検知といった安全機能も充実しています。ただしその分、加工エリアは他の据え置き型より控えめで、大判のパネルを丸ごと彫刻するような用途には向きません。あくまで「小物クラフトを幅広い技法で作る」ためのマシンだと捉えるのが正解です。
ハンドメイド作品の多角化を狙っているクラフト販売者には、投資対効果が高い1台だと思います。一方で純粋にレーザー加工の出力・速度だけを求める人には、他機種のほうが分かりやすいかもしれません。


SCULPFUN S9(5.5W)





5.5W級とは思えないくらい15mm厚の木材をサクッと切断できて、最初に試したときはちょっと驚きました。コスパ重視で始めたい人にちょうどいいバランスだと思います。
SCULPFUN S9は、超微細ビーム整形技術を採用した5.5Wクラスのレーザー彫刻機です。全金属構造で組み立てもしやすく、15mm厚の木材や10mmアクリルの切断まで一通りこなせます。


ただしこのクラスの宿命として、金属への直接彫刻は表面加工限定になります。ステンレスやセラミックへの彫刻もできますが、深彫りや切断は別の機種に任せたほうが無難です。僕自身、焦点距離を合わせずに木材を彫って、想定より焦げ跡が濃く残ってしまった失敗があります。焦点合わせだけは面倒でも省略しないほうがいいです。
価格と加工能力のバランスが良く、初めての1台としても、2台目のサブ機としても選びやすいポジションです。


SCULPFUN S30 Ultra(33W)





600×600mmの加工エリアはこの記事で紹介する中でもトップクラスの広さです。テーブル天板やウォールアートみたいな大判作品を作りたいなら、正直これ一択だと思います。
SCULPFUN S30 Ultraは、6基のレーザーを束ねて33Wの出力を実現したフラッグシップモデルです。20mmアクリル・20mm木材の切断に対応し、オートエアアシストポンプが標準で付属しているので、切断面の焦げ・煙をその場で軽減できます。


緊急停止ボタンとチャイルドロックも搭載していて、大出力機だからこそ求められる安全対策は手厚いです。一方で本体サイズ・重量ともにかなり大きくなるので、設置スペースと換気環境は事前にしっかり確保しておく必要があります。ハッキリ言って、狭い賃貸の部屋にポンと置ける機種ではありません。
大出力・大面積を求める中〜上級者、あるいはクラフト販売で量産効率を上げたい人向けの1台です。最初の1台としてはオーバースペック気味なので、用途を明確にしてから検討することをおすすめします。


ATOMSTACK A5 Pro(5W)





圧縮光スポットのおかげで5Wでもラインがくっきり出るので、価格の割に仕上がりが良いのが好印象でした。
ATOMSTACK A5 Proは、圧縮光スポット技術を採用した5Wクラスのレーザー彫刻機です。400×410mmの加工エリアを確保しつつ、アイフォーカス保護機能でレーザー照射時の目の安全にも配慮しています。


固定焦点式でピント合わせの手間が少ないのは初心者にとって嬉しいポイントですが、逆に言うと焦点距離の微調整で仕上がりを追い込みたい上級者には物足りなさが残ります。木材・革・アクリルはきれいに彫刻できますが、金属への直接彫刻は基本的に想定されていません。
この価格帯でここまでの完成度なら、最初の1台としてかなり手堅い選択だと思います。予算を抑えつつレーザー彫刻を試してみたい人におすすめです。


NEJE MAX4 E80(24W)





24W出力なのにこの価格はちょっと反則級だと思います。電動Z軸まで付いて、フォーカス合わせがボタン一つで終わるのは地味に快適です。
NEJE MAX4 E80は、24W出力のレーザーモジュールと電動Z軸・4軸制御システムを搭載したモデルです。750×460mmという広い加工エリアを持ち、Y軸レールの延長で最大1030mmまで拡張できます。


ステンレスへのミラー彫刻や石材彫刻にも対応する出力を持っていますが、その分アクセサリー(ハニカムボード・エアアシストポンプなど)込みでの導入になりがちで、本体だけで完結しにくい面はあります。設置スペースも相応に必要なので、部屋の広さは事前に採寸しておくことをおすすめします。
出力・加工エリアともに中級者以上が満足できる水準で、価格とのバランスを考えると本記事の中でもコスパの良さが際立つ1台です。


NEJE MAX4 A40640(12W+・大判モデル)





二重スポット圧縮レーザーで精密さを取りつつ、750×460mmの広さも両立しているのはさすが上位モデルという印象です。
NEJE MAX4 A40640は、二重スポット圧縮レーザーによる高精度加工と、750×460mmの広い加工エリアを両立させた上位モデルです。ハニカムボード・ローラー・エアアシストポンプ・拡張ロードまで一式がセットになっており、届いてすぐ本格運用を始められる構成になっています。


そのぶん価格は本記事のなかでも最上位クラスです。個人の趣味用途にはやや過剰投資になりやすいので、クラフト販売で量産する、または金属・石材まで含めて幅広い素材を扱いたいという明確な目的がある人向けの選択肢だと考えたほうがいいと思います。
本体サイズも大きいため、設置場所と換気(集塵)環境を事前に整えてから導入することを強くおすすめします。


Aufero LU2-10A(11W)





固定焦点スポットが0.01×0.05mmまで絞れていて、細かい文字入れの精度がしっかり出るのは地味に嬉しいポイントです。
Aufero LU2-10A(ORTUR系列のサブブランド)は、11W出力・0.01×0.05mmの固定フォーカススポットを持つモデルです。30mmの黒アクリル切断、20mm板の切断、304ミラーステンレスや大理石への彫刻にも対応しています。


LightBurnとLaserGRBLの両方に対応しているので、他機種からの乗り換えでもソフト面の学習コストが少ないのは利点です。ただし固定焦点式のため、素材の厚みが変わるたびに焦点調整をやり直す手間があり、複数の厚みの素材を扱う人にはやや面倒に感じられるかもしれません。
価格・出力・対応素材のバランスが良く、木工クラフトから金属の名入れまで一通り試したい人に向いています。


LaserPecker 4(デュアルレーザー・金属直接彫刻対応)



青色レーザーと赤外線レーザーを切り替えられるので、木材を彫った直後にステンレスへ刻印、という使い分けが1台で完結するのは正直かなり便利です。
LaserPecker 4(LP4)は、青色ダイオードレーザーと赤外線レーザーを1台に搭載したデュアルレーザー機です。他の多くの機種が金属を「表面コーティング済みのもの限定」としている中、赤外線レーザーによりステンレス・チタンなど無垢の金属にも直接彫刻できるのが最大の特徴です。240,000mm/minの高速処理と8K解像度・0.01mm精度を両立し、LEDタッチスクリーンでPC・スマホなしでも単体運用できます。


正直なところ、価格は本記事の中でも最上位クラスで、金属彫刻を必要としない用途にはオーバースペックです。標準の加工エリアも160×300mmとNEJE MAX4シリーズほど広くはないため、大判作品がメインなら他機種を検討したほうがよいです。
無垢の金属への直接彫刻を求めるプロ・上級者、アクセサリーやジュエリーへの名入れサービスを本格的に手がけたい人には、他機種にない価値がある1台です。


専用アクセサリー(安全対策に必須)
レーザー彫刻機本体だけでなく、安全に使うために揃えておきたい周辺アイテムを2つ紹介します。どちらも「あると便利」ではなく「無いと危ない・部屋がにおう」レベルの必須アイテムです。
レーザー保護メガネ(レーザー安全ゴーグル)





これだけは工具本体よりケチらないでほしいアイテムです。作業中はちらっと覗き込むだけでも危ないので。
レーザー彫刻機を使うなら、本体とセットで必ず用意してほしいのが波長に対応した保護メガネです。ダイオードレーザーは可視光〜近赤外の波長を使うため、直視すると網膜を損傷するリスクがあります。


各社の付属ゴーグルでも最低限の保護はできますが、長時間作業する人や複数台を使い分ける人は、対応波長を確認した上で予備を1本持っておくと安心です。


xTool F1/M2/F2レーザー彫刻機専用 煙清浄機(3層フィルター)





換気だけでどうにかしようとすると部屋ににおいが染みつくので、専用の煙清浄機を1台挟むだけでかなり快適さが変わります。
3層フィルターで加工中の煙・においを吸引・除去する専用機です。窓を開けての換気だけではにおいが部屋に残ってしまうことが多く、集塵・脱臭設備は本体購入時にセットで検討しておくことをおすすめします。


対応機種はメーカー・型番によって異なるので、購入前に手持ちのレーザー彫刻機との互換性を必ず確認してください。汎用の集塵ダクトやファンで代用することも可能です。


よくある質問(FAQ)
Q. 賃貸マンションでも使えますか?
使用自体は可能ですが、煙・におい・木くずの飛散対策は必須です。集塵機や換気を徹底し、床や壁に焦げ跡が付かないよう耐熱シートなどを敷いて作業することをおすすめします。火災報知器の位置と煙の広がり方も事前に確認しておくと安心です。
Q. 金属は彫刻できますか?
出力とレーザー方式によります。10W前後のダイオードレーザーは、表面加工(酸化被膜やコーティング)された金属への彫刻が中心で、無垢の金属を深く彫ることは基本的にできません。ステンレスへのミラー彫刻や深い金属加工をしたい場合は、20W以上の高出力機か、専用のファイバーレーザー搭載モデルを検討してください。
Q. 集塵・換気は必須ですか?
必須と考えてください。木材やアクリルを加工すると煙と有害な可能性のあるガスが発生します。密閉型のxTool M1 Ultraのような機種でも、内部の煙を屋外に排出する仕組みは別途必要です。集塵ファン付きのエンクロージャーを併用するか、最低限窓を開けて換気しながら作業してください。
Q. 初心者はどのモデルから始めるべきですか?
木材・アクリル・革の彫刻がメインなら、ATOMSTACK A5 ProやSCULPFUN S9のような5〜5.5Wクラスで十分楽しめます。組み立てに自信がなければ完成品に近いORTUR H10も選択肢です。最初から高出力・大面積のフラッグシップ機を選ぶと、扱いきれずに持て余すケースが多いので、作りたいものを具体的にイメージしてから選ぶことをおすすめします。
Q. LightBurnなどの制御ソフトは別途購入が必要ですか?
多くのモデルはメーカー純正の無料ソフト(xToolならXCS、ORTUR/Auferoなどの多くはLaserGRBL)で基本的な彫刻・切断が可能です。より高度な編集をしたい場合は有料のLightBurnを追加するのが定番ですが、最初の1台では無料ソフトで十分試せます。
まとめ
家庭用レーザー彫刻機10製品を、出力・加工面積・対応素材・価格の4軸で比較しました。5W級のエントリー機でも木材・革・アクリルの彫刻は十分楽しめますし、20W超のモデルになると金属加工や厚板の切断までこなせる本格派になります。



出力が上がるほど「できること」は増えますが、その分、設置スペース・換気・予算も比例して大きくなっていく、というのが10製品を比較しての僕の率直な感想です。まずは作りたいものを具体的にイメージしてから、出力と加工エリアを選んでみてください。
とにかく安く試したい人はATOMSTACK A5 ProかNEJE MAX4 E80、組み立てが不安ならORTUR H10、持ち歩いて使いたいならxTool F1、大判・量産まで見据えるならSCULPFUN S30 UltraかNEJE MAX4 A40640を検討してみてください。安全対策(換気・保護メガネ)だけは、どのモデルを選んでも省略しないでくださいね。
