コンクリートを砕く力、どれが本物?電動ハツリ機・ブレーカー4選

マキタ(Makita) 電動ハンマ HM1213C(SDSマックスシャンク・AC100V)
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メナ

どうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。今回は電動ハツリ機・ブレーカーの比較です。コンクリートの斫り・破砕作業を本格的に行いたい方向けにまとめました。

まず大事な前提から。以前紹介したハンマードリル(穴あけ用の回転+打撃工具)とは違い、電動ハツリ機・ブレーカーは打撃のみで回転機構を持たない、コンクリート斫り・破砕専用の工具です。ハンマードリルは「穴を開ける」ための工具、ハツリ機・ブレーカーは「壊す・削り取る」ための工具と考えると分かりやすいです。用途も構造もまったく別カテゴリなので、混同しないよう注意してください。

結論は、厚みのあるコンクリートを本格的に解体したいならHiKOKI H65SB3、振動対策を重視するならマキタHM1213C、コードレスで現場を移動しながら使いたいならマキタHM001G、価格を抑えて導入したいならBosch GSH5が向いている、ということです。理由は後述します。

今回は打撃エネルギー・電源方式・価格の異なる4製品(マキタHM1213C・HiKOKI H65SB3・マキタHM001G・Bosch GSH5)を比較しました。作業規模と電源環境に合わせてどれが合うかが見えてきます。

目次

結論:目的別おすすめ早見表

先に結論です。「厚みのあるコンクリートを本格的に解体したい」ならHiKOKI H65SB3、「振動対策を重視したい」ならマキタHM1213Cを選べば間違いありません。コードレスで現場を移動したいならマキタHM001G、価格を抑えたいならBosch GSH5が候補です。

製品電源・規格特徴価格(税込目安)こんな人におすすめ
マキタ HM1213CAC100V(SDS-max)低振動機構(AVT)重視¥96,550振動対策を重視したい人
HiKOKI H65SB3AC100V(45.0J)六角軸30mm・大型解体向け¥133,362厚みのあるコンクリートを本格解体したい人
マキタ HM001G40Vmax充電式(SDS-max)コードレス¥43,138現場を移動しながら使いたい人
Bosch GSH5AC100V(12J)SDS-max・コスパ重視¥45,600価格を抑えて導入したい人

電動ハツリ機・ブレーカーおすすめ4選

マキタ(Makita) 電動ハンマ HM1213C(SDSマックスシャンク・AC100V)

メナ

AVT機構で振動がかなり抑えられているので、長時間の斫り作業でも手のしびれが正直だいぶマシになります。

マキタHM1213Cは、SDSマックスシャンクを採用した打撃専用の電動ハンマです。回転機構を持たず斫り・破砕に特化しているため、ハンマードリルのような穴あけ用途とは明確に異なります。AVT(アクティブ動吸振器)と防振ハンドルの2段構えで低振動を実現しており、長時間の斫り作業でも手への負担を抑えられます。

マキタ(Makita) 電動ハンマ HM1213C(SDSマックスシャンク・AC100V)

ハッキリ言うとAC電源コード式のため、電源が確保できない現場では使えません。また回転機構がない分、穴あけ作業には使えないので、穿孔用途もこなしたい場合は別途ハンマードリルを用意する必要があります。

マキタ(Makita) 電動ハンマ HM1213C(SDSマックスシャンク・AC100V)

それでも斫り・破砕専用機としての振動対策と信頼性は、コンクリート解体を本格的に行う現場にとって心強い武器になります。据え置き前提で電源が確保できる現場での斫り作業をメインに考えている人におすすめです。

マキタ(Makita) 電動ハンマ HM1213C(SDSマックスシャンク・AC100V)

HiKOKI(ハイコーキ) ハンマ H65SB3(六角軸30mm・AC100V)

メナ

打撃エネルギー45.0Jは4製品中もっともパワフルで、厚みのあるコンクリート基礎でも一気に砕いていける手応えがあります。

HiKOKI H65SB3は、打撃エネルギー45.0Jという4製品中もっとも強力な破壊力を持つ電動ハンマです。全負荷打撃数1,400min-1で厚みのあるコンクリート構造物の解体作業にも対応できます。六角軸30mmシャンクで、対応するブルポイント・アスファルトカッター等のアタッチメントも選択肢が豊富です。

HiKOKI(ハイコーキ) ハンマ H65SB3(六角軸30mm・AC100V)

ただし質量18.0kgとかなりの重量級で、長時間持ち上げての作業には相応の体力が必要です。また消費電力1,240Wと大きいため、一般家庭のコンセント環境では他の電動工具との同時使用に注意が必要です。

HiKOKI(ハイコーキ) ハンマ H65SB3(六角軸30mm・AC100V)

それでもこの打撃力は、大型の解体・斫り工事を本格的に行う現場にとって作業スピードを大きく左右します。パワー重視で厚みのあるコンクリートを扱う人におすすめの1台です。

HiKOKI(ハイコーキ) ハンマ H65SB3(六角軸30mm・AC100V)

マキタ(Makita) 充電式ハンマ HM001G HM001GRMX(40Vmax・SDSマックス)

メナ

コードがないので現場を移動しながら斫り作業ができるのが、コンセント確保が面倒な現場ではかなりありがたいです。

マキタHM001Gは、40Vmaxバッテリーで駆動する充電式の電動ハンマです。SDSマックスシャンクを採用し、コードレスながら本格的な斫り作業に対応します。実用充電31分・フル充電45分と充電時間も短めで、現場を移動しながらの作業に向いています。

マキタ(Makita) 充電式ハンマ HM001G HM001GRMX(40Vmax・SDSマックス)

ハッキリ言うと、AC電源式のHM1213C・H65SB3と比べると打撃力自体は控えめです。厚みのあるコンクリート基礎のような大規模な解体作業にはAC電源式の方が向いており、HM001Gは中小規模の斫り・解体作業向けと割り切って考えたほうが安心です。

マキタ(Makita) 充電式ハンマ HM001G HM001GRMX(40Vmax・SDSマックス)

それでも電源を確保しにくい現場でコードレスに斫り作業ができる自由度は大きな武器です。マキタ40Vmaxバッテリーを他工具と共用している人や、現場を頻繁に移動する人におすすめの1台です。

マキタ(Makita) 充電式ハンマ HM001G HM001GRMX(40Vmax・SDSマックス)

Bosch(ボッシュ) Professional SDS-max破つりハンマー GSH5

メナ

打撃数2,850回/分と回転が速いので、コツコツ砕いていくタイプの軽快な斫り感覚が意外と扱いやすいです。

Bosch GSH5は、打撃力12J・打撃数2,850回/分のドイツ製SDS-max破つりハンマーです。国内2社(マキタ・HiKOKI)と比べて打撃力自体はやや控えめですが、打撃数が多い分、コツコツと連続的に砕いていく作業がしやすい特性があります。ケース・サイドハンドル・ブルポイントが標準付属し、購入後すぐに使い始められます。

Bosch(ボッシュ) Professional SDS-max破つりハンマー GSH5

ただし国内メーカーと比べると、海外ブランドゆえにアフターサポート窓口や部品供給の勝手が異なる場合があります。長期的な保守・部品交換のしやすさを重視する場合は、事前に販売店のサポート体制を確認しておくと安心です。

それでも価格を抑えつつSDS-max規格の破つりハンマーを導入できるのは魅力的です。中小規模の斫り作業をコストを抑えて始めたい人におすすめの1台です。

Bosch(ボッシュ) Professional SDS-max破つりハンマー GSH5

電動ハツリ機・ブレーカーの基礎知識・選び方

電動ハツリ機(ブレーカー)は、先端のビット(ブルポイント・ハツリノミ等)を打撃だけで動かし、コンクリートやアスファルトを斫り・破砕する専用工具です。ハンマードリルのような回転機構を持たないため、穴あけには使えませんが、その分、打撃力を斫り・破砕に集中投入できます。

打撃エネルギー(J)で選ぶ

打撃エネルギーが大きいほど、厚みのあるコンクリートを短時間で砕けます。薄い壁や小規模な解体なら10〜15Jクラスでも十分ですが、基礎コンクリートのような厚みのある構造物には30J以上のクラスが向いています。

シャンク形状(SDS-max/六角軸)で選ぶ

SDS-maxはワンタッチでビット交換ができる規格で、国内メーカーの多くが採用しています。六角軸はより大型・重量級の機種で使われることが多く、対応するビット・アタッチメントの入手性もメーカーによって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

使い方のコツ

ビットは常に材料に対して垂直に当てるのがコツです。斜めに力を加えるとビットが跳ねて危険なだけでなく、コンクリートも効率よく砕けません。僕自身、最初の頃は力任せに押し付けてしまい、ビットの跳ね返りでヒヤリとした経験があるので、垂直を意識した押し当てを徹底してください。

長時間の連続使用は本体の過熱やビットの摩耗を早めます。数十分おきに休止を挟み、ビットの状態も定期的に確認しながら作業することをおすすめします。

選び方・注意点

本体重量は10kg台後半〜20kg近くまでモデルによって差があります。長時間持ち上げての作業になるため、体力面での負担も比較材料に入れておくと後悔しにくいです。防振ハンドルや低振動機構の有無も作業者の負担を大きく左右します。

粉じんが大量に発生する作業のため、防じんマスク・保護メガネ等の安全装備は必ず着用してください。集塵機能付きのアタッチメントが用意されているモデルもあるので、屋内作業が多い場合は集塵対応も確認しておくと安心です。

電動ハツリ機専用アクセサリー|あると便利な周辺用品

本体だけでなく、作業内容に合わせたビット・アタッチメントを揃えることで斫り作業の幅が広がります。

ブルポイント・ハツリノミ(替刃)

先端のビットが摩耗すると打撃力が材料にうまく伝わらなくなります。斫り用のブルポイント、平面をならすハツリノミなど、作業内容に応じたビットを予備で用意しておくと現場での作業が滞りません。


防振グローブ・防じんマスク

長時間の斫り作業は手への振動負担と粉じんの吸引リスクが伴います。防振グローブで手への負担を軽減し、防じんマスクで粉じんの吸引を防ぐことで、安全に作業を続けられます。

よくある質問

Q. ハンマードリルとハツリ機・ブレーカーはどう違いますか?

A. ハンマードリルは回転+打撃で「穴を開ける」ための工具です。ハツリ機・ブレーカーは打撃のみで回転機構を持たず、「壊す・削り取る」ための工具です。用途も構造もまったく別カテゴリなので、穴あけが目的ならハンマードリル、斫り・解体が目的ならハツリ機・ブレーカーを選んでください。

Q. AC電源式と充電式、どちらを選ぶべきですか?

A. 電源を確保できる現場で大規模な解体を行うならAC電源式の方がパワーで優位です。電源確保が難しい現場や、頻繁に場所を移動しながら作業するなら、コードレスで取り回しの良い充電式が向いています。

Q. 初心者が最初に買うならどれがいいですか?

A. 価格を抑えて導入したいなら、Bosch GSH5が入りやすいです。大規模な解体作業を本格的に行う予定があると分かっているなら、最初からHiKOKI H65SB3のような高出力モデルを選んだ方が結果的に買い替えの手間が省けます。

メナ

電動ハツリ機・ブレーカーがあると、手作業では時間のかかる斫り・解体作業が一気に効率化されます。ご自身の作業規模に合わせて選んでみてください。

まとめ

電動ハツリ機・ブレーカー4製品を、打撃エネルギー・電源方式・価格の3軸で比較しました。厚みのあるコンクリートを本格解体したいならHiKOKI H65SB3、振動対策重視ならマキタHM1213C、コードレスならマキタHM001G、コスパ重視ならBosch GSH5が候補です。

穴あけ用のハンマードリルとは用途がまったく異なる工具なので、ご自身の作業内容(穴あけか、斫り・解体か)に合わせて選んでみてください。

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