メナどうも、機械と電気の両方をこなすハイブリッドエンジニア、メナ(@menachite)です。今回は充電式刈払機(草刈機)の比較です。以前紹介した造園・外構工具10選の記事では剪定鋏・ブロワー・ヘッジトリマーなど造園工具全般を横断的に扱いましたが、今回は刈払機だけに絞ってより深く比較しました。
刈払機は電圧クラス・刈刃径によって向く作業がかなり変わります。結論としては、広い敷地の本格的な草刈りなら36Vクラスの京セラ、手頃な価格で庭木のキワ刈り中心ならマキタかHiKOKIの18Vクラス、まず気軽に試したいなら軽量な高儀EARTH MANが向いている、ということです。理由は後述します。
今回は電圧クラス・刈刃径・価格帯の異なる4製品(HiKOKI CG18DA(L)(JC)・マキタMUR189DZ・京セラDK3600L2・高儀EARTH MAN SL-GGT160-AS)を比較しました。無負荷回転数・連続作業時間・本体質量の3軸で見ていくと、ご自身の作業内容にどれが合うかが見えてきます。
充電式刈払機は1台あるとエンジン式のような始動の手間や排気ガスの臭いがなく、庭の手入れから本格的な草刈りまで幅広くこなせる便利な工具です。ただし電圧クラスと刈刃径を間違えると「パワー不足で刈り進められない」「重くて長時間作業がつらい」といったミスマッチが起きるので、用途に合った1台を選ぶことが大切です。
結論:目的別おすすめ早見表
先に結論です。「広い敷地の本格的な草刈りをしたい」なら京セラDK3600L2、「バランス重視でセット品を選びたい」ならHiKOKI CG18DA(L)(JC)を選べば間違いありません。庭木のキワ刈り中心でマキタ資産がある人はMUR189DZ、まず気軽に軽量な1台を試したいなら高儀EARTH MAN SL-GGT160-ASが候補になります。
| 製品 | 電圧 | 刈刃 | 価格(税込目安) | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| HiKOKI CG18DA(L)(JC) | 18V | チップソー230mm | ¥28,764 | バランス重視でセット品を選びたい人 |
| マキタ MUR189DZ | 18V | 樹脂刃230mm | ¥24,802 | 庭木のキワ刈り中心・マキタ資産がある人 |
| 京セラ DK3600L2 | 36V | チップソー255mm | ¥48,590 | 広い敷地の本格的な草刈りをしたい人 |
| 高儀 EARTH MAN SL-GGT160-AS | 18V | チップソー/樹脂刃160mm | ¥13,664 | まず気軽に軽量な1台を試したい人 |
充電式刈払機おすすめ4選
HiKOKI(ハイコーキ) 18V コードレス刈払機 CG18DA(L)(JC) ループハンドル 蓄電池・充電器・チップソー付



3段階の回転数モードで庭木のキワ刈りから広めの草地までモード切替1つで対応できるので、作業の幅を持たせたい人には使い勝手がいいです。
HiKOKI CG18DA(L)(JC)は、18Vの蓄電池・急速充電器・チップソーがすべて付属したセット品の充電式刈払機です。エコ・標準・パワーの3段階に回転数を切り替えられ、作業内容に応じて連続作業時間とパワーのバランスを調整できます。


刈刃径はチップソー230mmで、庭木の際刈りから雑草の刈り込みまで幅広くこなせます。ループハンドルタイプのため取り回しがしやすく、肩掛けバンドも標準付属するため長時間の作業でも疲れにくい構成です。
価格は本体・バッテリー・充電器込みで3万円弱と、後述の京セラ製よりは手頃です。HiKOKIの18Vバッテリーシステムを既に持っている人であれば本体だけの追加購入でさらに導入コストを抑えられます。


マキタ(Makita) 18V充電式草刈機 MUR189DZ 刈込幅230mm樹脂刃3枚式 ループハンドル(本体のみ)



硬いものに当たった時にスイングバックで反発を抑えてくれる設計なので、庭石やブロックの際を刈る時の安心感が違います。
マキタMUR189DZは、樹脂刃を採用した18V充電式草刈機です。バッテリーと充電器は別売りのため、既にマキタの18Vバッテリーシステム(インパクトドライバー等)を持っている人が本体だけ追加導入するのに向いています。


「楽らくモード」により草の密度を自動検知して回転数を調整し、省エネと低騒音を両立します。硬いものに当たっても反発の少ないスイングバックタイプの樹脂刃を採用しており、庭木や塀際の作業でも安心して使えます。
チップソー(金属刃)ではなく樹脂刃仕様のため、太い雑草や本格的な下草刈りにはHiKOKIや京セラのようなチップソー仕様の方が向きます。庭のキワ刈りや軽い草刈りが中心の家庭用途に適したモデルです。


京セラ(Kyocera) 36V 充電式刈払機 DK3600L2(661500A) 両手ハンドル ダブルカットチップソー標準付属



エンジン式25.4mlクラス並みのパワーがあるので、密集した草や太めの雑草でも回転数を落とさず刈り進められるのは本格的に使う人ほど実感しやすいはずです。
京セラDK3600L2は、36V(18V×2本のデュアルパワー方式)を採用した高出力モデルです。エンジン式25.4mlクラス並みのパワーを謳っており、4製品中もっとも刈刃径が大きい255mmのダブルカットチップソーが標準付属します。


無負荷回転数は高速6,500min-1と4製品中最速で、密集した雑草地でも回転数を落とさず刈り進められます。両手ハンドル仕様で本格的な草刈り作業に対応する設計です。
価格は4製品中もっとも高額な部類ですが、本体・36Vバッテリー・充電器がセットになっており、広い敷地の本格的な草刈りを頻繁に行う人にとっては投資に見合うパワーと作業効率が得られます。


高儀(Takagi) EARTH MAN SHARE LINK 18V充電式2WAYグラストリマー SL-GGT160-AS(バッテリー・充電器付)



4製品中もっとも軽い約1.7kgなので、庭の手入れをちょっとだけしたい時に気軽に持ち出せるのはやっぱり楽です。
高儀EARTH MAN SL-GGT160-ASは、バッテリー・充電器が標準セットになった18V充電式グラストリマーです。刈り幅は約160mmと4製品中もっとも狭いですが、その分本体質量は約1.7kgと軽量で、取り回しやすさを重視した設計です。


チップソー(茂った草・太径雑草向け)と樹脂ブレード(柔らかい草・庭木や塀際のキワ刈り向け)の2WAY仕様で、用途に応じて刃を使い分けられます。HiKOKI・マキタ・京セラと比べると本格的な刈払機というよりは家庭用のグラストリマーに近い位置づけです。
価格は4製品中もっとも手頃で、バッテリー・充電器込みで1万円台前半から導入できます。庭のちょっとした手入れ用に、まず1台試してみたい人に向いています。


充電式刈払機の基礎知識・選び方
充電式刈払機は、バッテリーの電圧クラスによって出力とパワーが大きく変わります。一般的な18Vクラスは庭木のキワ刈りや軽い草刈りに向き、36Vクラス(または18V×2のデュアルパワー方式)はエンジン式に匹敵するパワーで密集した雑草地にも対応できます。
刈刃の種類(チップソー/樹脂刃)で選ぶ
チップソー(金属刃)は太い雑草や密集した草地に強く、樹脂刃は軽量で庭木や塀際のキワ刈りに向いています。高儀EARTH MAN SL-GGT160-ASのように両方を使い分けられる2WAY仕様の製品もあり、用途を絞りきれない場合はこうした製品も選択肢になります。
バッテリー付属の有無で選ぶ
マキタMUR189DZのように本体のみでバッテリー・充電器が別売りの製品は、既に同メーカーのバッテリーシステムを持っている人にとって導入コストを抑えられます。初めて充電式工具を導入する場合は、HiKOKIや京セラ・高儀のようにバッテリー・充電器がセットになった製品の方が総額を把握しやすいです。
使い方のコツ
刈払機を使う時は、刈刃が石や金属など硬いものに当たらないよう地面の状態を事前に確認しておくことが大切です。特にチップソーは硬いものに当たると刃こぼれしやすく、回転中に跳ね返ると危険です。
僕自身、最初の頃は草の生え際ギリギリを狙いすぎて石に刃を当ててしまった経験があるので、慣れないうちは地面から少し余裕を持たせて刈り進めることをおすすめします。保護メガネや長靴など、飛散物から身を守る装備も忘れずに着用してください。
選び方・注意点
電圧クラスのカタログスペックだけで選ぶと失敗しやすいので注意してください。同じ「充電式」でも、実際の連続作業時間や刈込幅は製品によって差があります。広い敷地を本格的に刈りたい予定があるなら、価格が上でも京セラのような高出力モデルを選んだ方が結果的に満足度は高くなります。
安価なモデル(高儀EARTH MAN等)は刈込幅や連続作業時間に制約がある場合が多いです。庭のちょっとした手入れ用として割り切るか、本格的に使うなら上位モデルを検討するか、事前に用途を整理しておくと後悔しにくいです。
造園工具全般(チェーンソー・剪定鋏・ブロワー・ヘッジトリマー等)との組み合わせを検討している場合は、以前まとめた造園・外構職人おすすめ工具10選の記事もあわせてご覧ください。
刈払機専用アクセサリー|あると便利な追加パーツ
刈払機本体だけでなく、用途に合わせた刈刃・保護具を追加すると作業の幅と安全性がぐっと広がります。ここでは特に汎用性の高い2種類を紹介します。
交換用チップソー・樹脂刃
刈刃は消耗品のため、切れ味が落ちたと感じたら早めに交換用の刃を用意しておくと安心です。密集した草地用のチップソーと、キワ刈り用の樹脂刃を使い分けられるようにしておくと、作業内容に応じて最適な刃を選べます。
肩掛けハーネス・保護メガネ
長時間の作業では、本体質量を分散させる肩掛けハーネスがあると疲労を大きく軽減できます。飛散物から目を守る保護メガネも、刈払機作業では必須の安全装備として用意しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q. 刈払機と草刈機は同じものですか?
A. 呼び方の違いで、指しているものはほぼ同じです。行政・業界的には「刈払機」という呼称が正式ですが、一般には「草刈機」「グラストリマー」といった呼び方も広く使われています。
Q. 充電式とエンジン式、どちらを選ぶべきですか?
A. 今回比較した4製品はすべて充電式です。エンジン式と比べて始動が簡単で排気ガスの臭いがなく、住宅街での使用に向いています。広大な敷地を長時間連続で刈る場合はエンジン式の方がバッテリー切れの心配がなく有利な場合もあります。
Q. 初心者が最初に買うならどれがいいですか?
A. まず試してみたいだけなら、価格が手頃で軽量な高儀EARTH MAN SL-GGT160-ASが入りやすいです。庭の手入れを本格的に続けたいと分かっているなら、最初からHiKOKIか京セラを選んだ方が結果的に買い替えの手間が省けます。



1台あるとエンジン式のような始動の手間なく、庭の手入れから本格的な草刈りまで幅広く使えるのが充電式刈払機の魅力です。ご自身の敷地の広さや作業頻度に合わせて選んでみてください。
まとめ
充電式刈払機4製品を、電圧クラス・刈刃径・価格帯の3軸で比較しました。広い敷地の本格的な草刈りまで見据えるなら京セラDK3600L2、バランス重視でセット品を選びたいならHiKOKI CG18DA(L)(JC)、庭木のキワ刈り中心でマキタ資産があるならMUR189DZ、まず気軽に試したいなら高儀EARTH MAN SL-GGT160-ASが候補です。
いずれも敷地の広さと草の密集度を整理してから選べば失敗しにくい工具です。ご自身の作業内容(本格的な草刈りか、庭木のキワ刈り中心か、まず試したいだけか)に合わせて選んでみてください。
