こんにちは、メナです。
電気工事士として現場に出るようになって、つくづく思うことがあります。「工具は出し惜しみしちゃいけない」ということ。
安物の工具で無理して作業すると、手が疲れる・ミスが増える・最悪の場合は感電リスクまで出てくる。逆に、ちゃんとした工具を揃えれば、作業がサクサク進んで疲れも半分以下になる。
この記事では、電気工事士が現場で実際に使っている工具を、カテゴリ別に厳選して紹介します。試験対策から実務まで使える定番品を中心に、私が実際に触って「これは良い」と思ったものだけ並べています。
電気工事士の工具選び|安全と効率が判断基準の全て
【絶縁工具はケチってはいけない】電気工事の現場では、通電状態(活線)での作業が発生することがあります。絶縁工具はJIS規格で1000V交流まで対応するものを選ぶのが基本。感電事故は一度経験したら取り返しがつきません。工具代をケチる場所は絶縁工具ではありません。
【効率工具が1日の作業量を変える】VVFストリッパーや圧着工具の精度で、試験でも実務でも作業スピードが3〜5倍変わります。特にストリッパーは「手動で剥く時代」を早く終わらせるべき工具です。1日100本以上の電線を扱う現場では、道具の精度が体力の温存に直結します。
電気工事士の現場工具11選|試験から実務まで使える厳選アイテム
①VESSEL 電ドラボールプラス 220USB-P1
メナこれ使い始めてから手首の疲れが全然違う。USB充電できるのが地味に助かる。現場でモバイルバッテリーから充電できるのは本当に便利でした。


| 種類 | 充電式電動ドライバー |
| 充電方式 | USB-C |
| 最大トルク | 約0.5N・m |
| 回転数 | 220rpm |
| 重量 | 約155g |






VESSELの電ドラボールプラスは、手回しドライバーに電動機能を追加したユニークな設計。完全に電動で締めるのではなく、最後の増し締めは手の感覚でできるので、トルクのかけすぎによるネジ山崩れが起きにくいのが特徴です。
USB-C充電対応で、モバイルバッテリーから充電できるのも現場向き。コードレスで小型なので、狭い空間での作業にもストレスがありません。プラスビット付属なのでそのまま使える点も◎。
注意点としては、高トルクが必要な作業(厚板へのビス止め等)には向かない。あくまで「ビス締め補助ツール」として割り切って使うのが正解です。
②VESSEL ボールグリップ絶縁ドライバー No.200 +2×100



VESSELの絶縁ドライバー、グリップの感触が本当に良いんですよね。長時間作業しても手が痛くならない。これがあると活線作業の恐怖感が少し薄れます。


| 種類 | 絶縁ドライバー |
| 規格 | JIS 1000V対応 |
| サイズ | +2×100mm |
| グリップ | ボールグリップ |






VESSELのボールグリップシリーズは、電気工事士の間で長年定番として愛されてきた製品。絶縁バージョンのNo.200は、そのグリップ感そのままに1000V絶縁性能を追加しています。
ボールグリップの丸みが掌にフィットし、狭いボックス内での作業でも「回し切れない」ストレスが少ない。ビスを舐めにくい高精度のプラスビット先端と組み合わせると、コンセントのネジ締めが気持ちいいくらいスムーズです。
デメリットは本体が若干重い点。一日中使い続けると手が疲れる場面もあります。その場合は電ドラボールと組み合わせるのがおすすめ。
③ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー P-958



P-958は電気工事士試験受験者の間でほぼ定番。「これがないと試験落ちる」という声を何度も聞きました。実務でも現役バリバリで使えます。


| 種類 | VVFストリッパー |
| 対応電線 | VVF 1.6mm・2.0mm |
| 機能 | シース+絶縁被覆 一括剥き |
| 剥き長さ固定 | あり |
| 適合 | 電気工事士試験対応 |






HOZANのP-958は、電気工事士試験対応として設計されたVVFストリッパーの代名詞的存在。2.0mm・1.6mmのVVF単線に対応し、シース(外皮)と絶縁被覆を一気に剥くことができます。
特に優れているのが「深さ固定機能」。剥く長さを固定できるので、試験で要求される寸法通りに何本でも安定して剥ける。慣れてくれば1本あたり3〜4秒で剥けるようになります。
現場では「もう少し力がいる」と感じる場面もありますが、慣れれば問題なし。試験から実務まで長く使える1本です。
④ホーザン(HOZAN) ワイヤーストリッパー P-960



ミリサイズ線に対応しているのが現場では重要。インチサイズしか対応しない製品だと困る場面があります。P-960はその点で安心。


| 種類 | ワイヤーストリッパー |
| 対応サイズ | 0.5〜3.3mm² |
| 対応規格 | ミリサイズ対応 |
| 機能 | 被覆剥き・長さストッパー付き |






HOZANのP-960は、0.5〜3.3mm²まで対応するワイヤーストリッパーです。ミリサイズの電線に対応しており、日本の電気工事現場で使う電線のほとんどをカバーします。
刃の精度が高く、心線(導体)を傷つけずにきれいに被覆だけ剥けるのが職人として気持ちいい。剥く長さの目安となるストッパーも付いていて、均一な作業がしやすいです。
細線に特化するならENGINEERのPA-14系も選択肢。ただし汎用性ではP-960が上手です。
⑤ホーザン(HOZAN) 電工ナイフ Z-683



電気工事士試験対応モデル。刃がしっかりしていて、VVF電線の被覆を引き剥がすときの感触がいいです。折りたたみ式で携帯しやすいのもポイント。


| 種類 | 電工ナイフ |
| 刃長 | 62mm |
| 形式 | 折りたたみ式 |
| ロック機構 | あり |
| 適合 | 電気工事士試験対応 |






HOZANのZ-683は、電気工事士技能試験でも使用可能な電工ナイフ。折りたたみ式の刃で携帯性が高く、腰袋のポケットに入れておいても邪魔になりません。
刃の材質は十分な切れ味があり、VVFケーブルのシースを剥くときも力を入れすぎずに作業できます。刃のロック機構もあり、不意に刃が出るリスクが低い設計です。
デメリットは研ぎが必要な点。切れ味が落ちたら砥石で研ぐ必要がありますが、逆に言えば長く使い続けられる道具でもあります。
⑥フジ矢 万能電工ペンチ FA106



フジ矢の電工ペンチ、握りやすくて疲れにくい。ケーブルの輪作りが一発できれいに仕上がる。現場では「早くてきれい」が正義なので、このペンチは重宝してます。


| 種類 | 万能電工ペンチ |
| 全長 | 195mm |
| 機能 | 輪作り・切断・被覆剥き・グリップ加工 |
| 適合 | 電気工事士試験対応 |






フジ矢のFA106は、輪作り・ワイヤー切断・被覆剥き・グリップ加工まで対応できる万能電工ペンチ。電気工事士試験の技能試験でも使用可能な設計です。
特に評価が高いのが輪作り機能。VVF単線の心線を規定の輪径できれいに曲げられるので、ねじ端子への接続が美しく仕上がります。「輪がきれいかどうか」は採点でも見られるポイントなので、この精度は大事。
ただし「すべての機能が中途半端」という意見もあります。ニッパーとしての切れ味は専用ニッパーには劣るので、本格的な配線加工には別途ニッパーも揃えることをおすすめします。
⑦Knipex 強力型ニッパー 160mm (7002160)



Knipexのニッパーは「切れ味が落ちない」のが本当に助かる。安いニッパーは半年で切れ味が死ぬけど、Knipexは何年経っても変わらない。結果的にコスパが良い工具です。


| 種類 | ニッパー |
| 全長 | 160mm |
| 素材 | 特殊鋼(クロモリ) |
| 切断能力 | VVF 2.0mm対応 |
| ブランド | KNIPEX(ドイツ製) |






ドイツKNIPEX(クニペックス)の強力型ニッパーは、電工向けとして高い人気を誇る定番品。特殊鋼の刃と精密な噛み合わせにより、切れ味と耐久性が国産廉価品とは段違いです。
160mmという長さは、配電盤内の作業や束になった電線のカットにちょうど良いサイズ感。切断能力も高く、VVF2.0mm程度なら楽に切れます。
価格は国産ニッパーより高めです。ただし「10年以上同じ刃を使い続けている」という職人もいるほど耐久性が高い。長期的なコスパで考えれば十分納得できる選択です。
⑧ホーザン(HOZAN) 圧着工具 P-738 リングスリーブ用 JIS適合



P-738はJIS規格適合の本格派。ラチェット機構付きで、必ず完全に圧着できる安心設計。中途半端な圧着が物理的にできないのがプロ向けという感じ。


| 種類 | 圧着工具(リングスリーブ用) |
| 規格 | JIS C 9711適合 |
| 機能 | ラチェット機構付き |
| 対応サイズ | 小・中・大スリーブ |






HOZANのP-738は、JIS C 9711適合の圧着工具。ラチェット機構内蔵で、規定の力で最後まで握りきらないとダイスが開かない設計になっています。「圧着が甘い」という事故を防ぐための安全設計です。
小・中・大の3種類のダイスに対応しており、一般的な電気工事で使うリングスリーブのほぼすべてをカバーします。グリップも太すぎず握りやすく、一日中使っても疲れにくいバランスの良さがあります。
試験専用でもう少し軽量なものが欲しい場合はP-77(次項)を。実務でも使い続けるならP-738の方が長持ちします。
⑨ホーザン(HOZAN) 圧着工具 P-77 電気工事士試験対応



P-77は試験対策で選ぶ人が多い。P-738より軽くてコンパクト。試験の2時間、同じ作業を繰り返すときの疲労感が全然違います。


| 種類 | 圧着工具(リングスリーブ用) |
| 特徴 | 軽量コンパクト設計 |
| 機能 | ラチェット機構付き |
| 適合 | 電気工事士試験対応 |




P-77はP-738よりコンパクト・軽量な設計で、電気工事士技能試験での使用に特化したモデル。試験会場での2時間作業では、工具の重さが集中力に影響します。P-77の軽さは地味に効いてくる。
「試験だけ使って終わり」ではなく、実務でも普通に使えます。ただし長期使用での耐久性はP-738に劣る印象なので、本格的な現場仕事ではP-738を選ぶのが無難です。
⑩HIOKI 3481 検電器 LEDライト付



HIOKIの検電器は信頼性が高くて安心。LEDライト付きなのでブレーカー周りの暗い場所でも使いやすい。この1本で検電もライトも済むのが地味に便利。


| 種類 | 非接触型検電器 |
| 型番 | 3481 |
| 測定電圧 | AC 90〜600V |
| 機能 | LEDライト付き |
| ブランド | HIOKI(日置電機) |






HIOKIの3481は、AC90〜600Vに対応する非接触型検電器。ケーブルや端子に近づけるだけで通電を検知でき、LEDランプと音で知らせてくれます。接触不要なので、絶縁被覆の上からでも使えます。
LEDライト機能付きで、暗いボックス内や天井裏での作業でも活躍。「検電しながら照らせる」のは現場で思った以上に便利です。
注意点として、蛍光灯や高周波機器の近くでは誤検知する場合があります。疑わしい場合はテスターで改めて確認する二段階確認を習慣にするとよいです。
⑪HIOKI 3288-20 クランプオンAC/DCハイテスタ



HIOKIのクランプメーター、日本製で精度が高い。AC/DCの両方に対応しているのが現場では便利。太陽光絡みの仕事も増えてきたのでDC電流が測れるのは助かります。


| 種類 | クランプメーター |
| 型番 | 3288-20 |
| 測定対象 | AC/DC電流・電圧・抵抗 |
| 機能 | 導通チェック付き |
| ブランド | HIOKI(日置電機) |
HIOKIの3288-20は、AC/DC両対応のクランプメーター。交流電流だけでなく直流電流も測定できるため、太陽光発電システムや蓄電池関連の工事にも対応できます。
電圧・抵抗・導通チェックにも対応しているため、クランプメーター1台でかなりの測定ニーズをカバーできます。日本製ブランドHIOKIの品質で、測定精度が安定しているのも信頼できる点。
デメリットとしては価格が高め。入門向けにはアナログテスターから始めるのも選択肢です(2000円台で買えて精度も十分)。測定作業が多い実務向けにはこちらが活躍します。
電気工事士の工具選び方|失敗しないための4つのポイント
【1. 安全性最優先 — 絶縁工具はJIS規格品を選ぶ】絶縁ドライバーや絶縁ペンチは必ずJIS規格(1000V対応)のものを選ぶこと。ノーブランドの低価格品は絶縁性能が保証されておらず、活線作業では生命に関わるリスクがあります。
【2. 試験と実務を分けて考える】電気工事士技能試験は「試験に特化した工具」の方が有利な場合があります(特に圧着工具・VVFストリッパー)。ただし試験専用品は実務での耐久性が劣ることもあるため、長く使う工具はプロ向けを選ぶのが基本です。
【3. ブランドの信頼性を重視する】VESSEL・HOZAN・フジ矢・HIOKI・KNIPEXは現場での実績が豊富なブランドです。特に検電器・テスター類は測定精度が命なので、実績のあるブランドから選ぶことを強く推奨します。
【4. 最低限の揃え方】電気工事士として現場に出るなら「絶縁ドライバー・VVFストリッパー・電工ペンチ・圧着工具・検電器」の5点が最低限です。充電式電動ドライバーとクランプメーターは作業量が増えてから追加するのが賢い順番です。
電気工事士の工具についてよくある質問(FAQ)
Q. 第二種電気工事士の試験に揃えるべき工具は?
技能試験で必要な最低限の工具は「VVFストリッパー(P-958)・電工ペンチ(FA106)・圧着工具(P-77またはP-738)・電工ナイフ(Z-683)・ドライバー(プラス・マイナス)」です。特にVVFストリッパーと圧着工具は精度が採点に直結するので、ケチらずに定番品を選んでください。
Q. 絶縁工具は普通の工具と見た目で区別できる?
はい。絶縁工具はグリップが黄・赤・オレンジ等の目立つ色で塗装され、「1000V」の表記と稲妻マーク(VDE認証など)が印字されています。購入時にこの表示があるものを必ず選んでください。安価な製品はこの表示がない場合があります。
Q. クランプメーターとテスターの違いは?
テスター(マルチメーター)は電線に直接プローブを当てて測定しますが、クランプメーターは電線を挟むだけで非接触で電流測定できます。クランプメーターは通電中の電線の電流を回路を切断せずに測れる点が最大の利点で、現場での負荷電流確認や漏電チェックに向いています。
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