どうも、大工・内装・電気工事の現場を渡り歩いてきたハイブリッドエンジニア、メナです。
マキタの丸ノコを初めて手にしたのは、フローリング貼りのアルバイトをしていた20代のころ。当時はコードのある丸ノコで、「延長コードをさばきながら走らせる」という作業が本当に面倒だった。充電式に切り替えた瞬間の感動は今でも覚えています。「コードがないだけでこんなに楽になるのか」って。
HSシリーズはマキタの充電式丸ノコの主力ライン。10.8Vの超小型モデルから40Vmaxの最上位機種まで電圧が幅広く、刃径も85mm・125mm・165mmと揃っています。種類が多すぎて「結局どれを選べばいいんだ」と感じている方も多いはず。この記事では全主要モデルを電圧別・刃径別に整理して、現場での使い勝手・強み・注意点まで実体験をまじえて書きました。
マキタ HSシリーズとは|電圧と刃径で選ぶ充電丸ノコの主力ライン
【40Vmaxと18Vの違い】HSシリーズは40Vmax・18V・10.8Vの3電圧展開です。40Vmaxは切り込みパワーが18Vより高く、厚板・梁など重負荷作業に強みがあります。18Vはバッテリーの汎用性が高く、他のマキタ18V工具とバッテリーを共有できるのが最大の利点です。10.8Vは軽量・小型でDIYや軽作業向けのサブ機としての位置づけです。
【刃径の選び方】165mmは木造建築・内装・木工の汎用サイズで、切り込み深さが深く使いやすい。125mmはコンパクトで扱いやすく、石膏ボード・合板・内装材の切断に向いています。85mmはDIY用途や下地材のカットに特化した超小型サイズです。プロの現場では165mmをメインに使い、内装仕上げに125mmをサブで持つパターンが多いです。
【無線連動(AWS)機能】マキタの無線連動(Automatic Wireless System)は、丸ノコのトリガーに連動して集じん機が自動起動・停止する機能です。「集じんしながら切る」現場では大幅に手間が省けます。無線連動モデルは型番末尾の数字が1つ大きいのが特徴(例:HS610D→HS611D)。
マキタ HSシリーズ 全モデル詳細解説|電圧・刃径別に徹底比較
①HS001GZ|40Vmax 165mm スタンダードモデル
メナHS001Gは40Vmaxの入門として良いポジションです。無線連動は不要だけどとにかく165mmで大きなパワーが欲しい、という方に素直に勧められます。切り込みの余裕感が18Vとは別格です。


| バッテリー電圧 | 40Vmax |
| 刃径 | 165mm |
| 切り込み深さ(90°) | 66mm |
| 切り込み深さ(45°) | 45mm |
| 無線連動(AWS) | なし |






HS001GZは40Vmaxバッテリーを使うHSシリーズの最上位電圧モデルの中でも基本形。無線連動(AWS)は搭載されていませんが、40Vmaxのモーターパワーは18Vとは次元が違います。合板・集成材・垂木を90°でカットするシーンで「切り残しが出ない」確信を持って作業できます。
切り込み深さ66mm(90°)は2×4材を余裕で一発切断できる数値。集じん機との連動が不要な方、または単独で使う場合はHS002GZより安価なHS001GZで十分です。本体のみ(Z付き)での購入で既存40Vmaxバッテリーを活用できます。
②HS002GZ|40Vmax 165mm 無線連動モデル



HS002GとHS001Gの違いは無線連動だけです。集じん機を連動させたい現場なら002G、必要ないなら001Gで十分。価格差があるので用途に合わせて選んでください。


| バッテリー電圧 | 40Vmax |
| 刃径 | 165mm |
| 切り込み深さ(90°) | 66mm |
| 切り込み深さ(45°) | 45mm |
| 無線連動(AWS) | あり |






HS002GZはHS001GZに無線連動(AWS)を追加した40Vmax 165mmの上位モデルです。集じん機との自動連動で、スイッチを入れると集じん機も即起動・停止します。粉じんの多いMDF・合板切断が多い現場で衛生面の管理がしやすくなります。
無線連動の有無だけの違いなので、集じん機連動を使わない方はHS001GZで事足ります。逆に、集じん機を常時併用する内装現場では002Gの方が確実に作業効率が上がります。
③HS005GZ|40Vmax 125mm 際切りベース別体式



HS005Gは「際切り」という特殊用途に特化したモデルです。壁際まで板を切れる、という機能は一度使うと「これがないと困る」という場面があります。内装大工なら一台持っておく価値があります。


| バッテリー電圧 | 40Vmax |
| 刃径 | 125mm |
| 際切り | あり(ベース別体式) |
| 無線連動(AWS) | なし |
| 用途 | 壁際・際切り切断 |






HS005GZはベース(底板)が本体から別体式になっており、壁際ギリギリまで刃を寄せて切断できる「際切りモデル」です。通常の丸ノコではモーターハウジングが邪魔して壁際30〜40mm程度は切れませんが、005Gは0mmまで近づけられます。
フローリング張り・幅木処理・壁際の際切り作業で本領を発揮します。125mmという刃径は厚板には不向きですが、内装材・フローリング・石膏ボード専用と割り切れば頼もしい相棒になります。
④HS006GZ|40Vmax 125mm 無線連動+際切りベース別体式



HS006Gは005Gに無線連動をプラスした最上位版です。予算があって集じん機も連動させたい方は006G一択ですね。際切りと集じん連動の両方を使う現場に向いています。


| バッテリー電圧 | 40Vmax |
| 刃径 | 125mm |
| 際切り | あり(ベース別体式) |
| 無線連動(AWS) | あり |
| 用途 | 際切り+集じん連動 |






HS006GZはHS005GZの全機能(際切りベース別体式)に加えて無線連動(AWS)を搭載した、40Vmax 125mmの最上位モデルです。際切り機能と集じん機連動の両方が必要な内装現場向けに最適化されています。
予算があればHS005GZよりHS006GZを選んでおくと、後から「集じん連動も欲しかった」という後悔が防げます。内装仕上げのプロで集じん機を常用している方には006G一択です。
⑤HS631DZS|18V 165mm 厚切りモデル



HS631Dは18Vで切り込み深さ66mmを実現した厚切りモデルです。同じ18V・165mmのHS611D・HS610D(切り込み57mm)より9mm深く切れます。梁・厚板を使う木造現場なら631Dの出番が多いですね。


| バッテリー電圧 | 18V |
| 刃径 | 165mm |
| 切り込み深さ(90°) | 66mm(厚切り) |
| 切り込み深さ(45°) | 45mm |
| 無線連動(AWS) | なし |






HS631DZSは18Vながら切り込み深さ66mm(90°)を実現した厚切り特化モデルです。同じ18V・165mmのHS610D/HS611D(切り込み57mm)より9mm深く切れます。この差は45mm角材(合板45mm厚)を一発で切れるか否かの分岐点で、木造建築では意味のある差です。
「18Vを使い続けたいけど厚板も切りたい」という大工・木工職人向けのモデル。40Vmaxへの移行コストをかけずに厚切り能力を得たい場合に有効な選択肢です。
⑥HS611DZ|18V 165mm 無線連動モデル



HS611Dは18V 165mmで集じん機と無線連動できるモデルです。同じ165mmのHS610Dに無線連動を追加したバージョン。集じん機連動が必要かどうかで610Dと611Dを選べばよいです。


| バッテリー電圧 | 18V |
| 刃径 | 165mm |
| 切り込み深さ(90°) | 57mm |
| 切り込み深さ(45°) | 40mm |
| 無線連動(AWS) | あり |




HS611DZはHS610DZに無線連動(AWS)を追加した18V 165mmモデルです。集じん機と連動させると、スイッチ1つで丸ノコと集じん機が同時に動きます。木くず・粉じん管理を求められる現場や、健康管理を意識する職人に向いています。
切り込み深さは57mm(90°)とHS631DZS(66mm)より浅め。厚板カットが多い場合はHS631DZSを検討してください。内装仕上げ中心なら611Dで十分です。
⑦HS610DZ|18V 165mm コンパクトモデル



HS610Dはコンパクト設計が一番の魅力です。全長267mmというのは同クラスの丸ノコの中でかなり短い。狭い現場や一人でバランス取りながらカットするときに「小さくて軽い」は正義ですよ。


| バッテリー電圧 | 18V |
| 刃径 | 165mm |
| 切り込み深さ(90°) | 57mm |
| 全長 | 267mm(コンパクト) |
| 無線連動(AWS) | なし |






HS610DZは全長267mmという18V 165mmクラスで群を抜くコンパクト設計が最大の特徴です。モーターとギアの配置を最適化し、同電圧・同刃径の従来モデルより大幅に小型化しています。
天井近くの狭い作業、梯子上での切断、狭い足場でのカットなど「取り回し重視」の場面で真価を発揮します。集じん機連動が不要で、とにかくコンパクトな165mmが欲しい方にはHS610DZがベストチョイスです。
⑧HS474DZ|18V 125mm スタンダードモデル



HS474Dは18V 125mmの定番です。125mmは内装作業・石膏ボード・合板薄物に最適なサイズ。165mmより小型・軽量で、取り回しの良さが現場で評価されています。


| バッテリー電圧 | 18V |
| 刃径 | 125mm |
| 切り込み深さ(90°) | 45mm |
| 切り込み深さ(45°) | 28mm |
| 無線連動(AWS) | なし |






HS474DZは18V 125mmサイズの標準モデルです。切り込み深さ45mm(90°)は石膏ボード・薄合板・フローリング材のカットに過不足ないスペック。165mmより刃径が小さい分、本体が軽く扱いやすいのが現場で好まれる理由です。
内装仕上げをメインにする職人が、165mm丸ノコのサブ機として125mmを持つパターンが多いです。HS475DZとの違いは無線連動の有無のみ。集じん機連動が不要ならHS474DZで十分です。
⑨HS475DZ|18V 125mm 無線連動モデル



HS475DはHS474Dに無線連動を加えたバージョンです。集じん機連動を使うかどうかだけで474Dか475Dかを選べばよいですね。内装仕上げで集じん機と使うなら475Dが便利です。


| バッテリー電圧 | 18V |
| 刃径 | 125mm |
| 切り込み深さ(90°) | 45mm |
| 切り込み深さ(45°) | 28mm |
| 無線連動(AWS) | あり |






HS475DZはHS474DZに無線連動(AWS)を追加した18V 125mmモデルです。スペック・サイズはHS474DZと同一で、集じん機との自動連動機能の有無だけが異なります。
内装仕上げで粉じんの多い作業(石膏ボード・ケイカル板のカット等)を行う職人に向いています。集じん機を常備している現場ではHS475DZを選んでおくと後悔が少ないです。
⑩HS301DZ|10.8V 85mm スライドバッテリー



HS301Dはスライドバッテリー(CXT 10.8V)を使う現行モデルです。女性や子供でも扱えるサイズと重さで、DIYの初めての丸ノコとしてよく選ばれています。ただし85mmという刃径の制約は理解して選んでほしいですね。


| バッテリー電圧 | 10.8V CXT(スライド式) |
| 刃径 | 85mm |
| 切り込み深さ(90°) | 26mm |
| 切り込み深さ(45°) | 17mm |
| 無線連動(AWS) | なし |






HS301DZはマキタCXTシリーズ(10.8Vスライド式)のバッテリーを使う85mm丸ノコです。本体重量が軽く、女性や初めて丸ノコを使う方でも扱いやすいサイズです。DIY用途・薄物材料(12mm合板・フローリング薄物)のカットなら十分な性能があります。
ただし切り込み深さ26mm(90°)という制約は理解して購入してください。ツーバイ材や厚板は切れません。あくまで薄物・DIY・サブ機として位置づけるのが正解です。CXT 10.8Vバッテリーを他の工具と共有しているユーザーにも向いています。
⑪HS300DZ|10.8V 85mm 差込み式バッテリー(旧型)



HS300Dは旧型の差込み式バッテリーを使うモデルです。現在のメインはスライド式HS301Dです。HS300Dを今から新規で買うのはあまり勧めませんが、手持ちのバッテリーがある方には選択肢になります。


| バッテリー電圧 | 10.8V 差込み式(旧型) |
| 刃径 | 85mm |
| 切り込み深さ(90°) | 26mm |
| 現行モデル | HS301DZ(スライド式)推奨 |
| 購入推奨度 | 旧バッテリー所持者向け |






HS300DZは旧世代の10.8V差込み式バッテリーを使う85mmモデルです。現在のHSシリーズのメインラインはスライドバッテリー(CXT)のHS301DZに移行しており、HS300Dを今から新規購入するのは基本的に推奨しません。
ただし、すでに旧世代の10.8V差込み式バッテリーを複数持っているユーザーには、バッテリーを使い切る目的での選択肢として機能します。本体スペック・切断能力はHS301DZとほぼ同等です。
マキタ HSシリーズの選び方|職業・用途別おすすめフロー
【プロの大工・木造建築】40Vmax + 165mmがファーストチョイスです。切り込みパワーと切り込み深さ66mmで厚板・梁を一発処理できます。HS001GZ(集じん機連動不要)またはHS002GZ(集じん機連動あり)を選んでください。
【内装大工・フローリング・内装仕上げ】18V + 125mmの組み合わせが使い勝手良好です。HS474DZ(連動なし)またはHS475DZ(連動あり)をメインに、壁際作業があるならHS005GZ/HS006GZも追加検討を。集じん機と常時使う現場ではAWS対応モデルを選ぶと作業効率が上がります。
【DIYユーザー・初めての丸ノコ】18V + 125mmのHS474DZか、10.8V + 85mmのHS301DZから入るのが安全です。HS301DZは軽量で安全性が高く、薄物材料のカットなら必要十分な性能があります。将来的に他のマキタ18V工具も使う予定なら、バッテリーを共有できる18Vモデルがおすすめです。
【バッテリーの互換性に注意】40VmaxとCXT 10.8V・18Vはバッテリー非互換です。既存のマキタバッテリーがある場合は同電圧モデルを選ぶことでコストを抑えられます。「Zシリーズ」(本体のみ)を選べばバッテリーと充電器の重複購入を避けられます。
よくある質問(FAQ)|マキタ HSシリーズ
Q. HS001GZとHS002GZはどちらを買えばいい?
集じん機と連動させたいかどうかで決めてください。集じん機を使わない、または手動で操作できる方はHS001GZで十分です。集じん機と自動連動させたい方はHS002GZを選んでください。どちらも切断性能・バッテリー・本体サイズは同じです。
Q. 18V丸ノコと40Vmax丸ノコの実用上の差は大きい?
切り込み深さと負荷時のパワーに差があります。40Vmaxはモーター出力が高く、硬い木材・厚板での切断時に回転数の落ちが少ない。18Vはバッテリーの汎用性と軽量さが利点です。日常的に45mm以上の厚さをカットする作業があるなら40Vmaxの差を実感できます。
Q. 際切りモデル(HS005GZ/006GZ)は通常の切断にも使える?
はい、通常の直線切断にも使えます。ベース別体式の際切りモデルはベースを付け替えることで通常切断・際切り切断の両方に対応します。ただし本体構造が専用設計のため、際切り不要な方には通常モデルの方がシンプルです。
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