【刃物研ぎ工具】油砥石・水砥石4選|電動研削とどっちを使うべき?

油砥石・水砥石 刃物研ぎ工具比較
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刃物の切れ味が落ちてきたとき、「電動工具でガーッと削る」のと「砥石で手研ぎする」のとでは、実は用途がまったく違います。ディスクグラインダーの砥石は金属の研削・バリ取り向け、一方で包丁やノミ・カンナといった刃物の「刃付け」には、油や水を使う手研ぎ用の砥石が向いています。この記事では、現場や家庭で使える油砥石・水砥石を4種類、それぞれの違いと選び方も含めて紹介します。

メナ

結論から言うと、電動での研削・研磨をしたいならディスクグラインダー用の砥石、刃物の刃をきちんと研ぎたいなら本記事で紹介する油砥石・水砥石です。目的が違うので、両方を使い分けている職人さんも多いですよ。


目次

油砥石・水砥石とは?電動での研削との違い

油砥石は油を含ませて使う砥石で、水砥石よりも硬く減りにくいのが特徴です。金属加工や工業用途で定番になっており、大和製砥所の「チェリー」シリーズなどが代表的です。一方の水砥石は水に浸して使う砥石で、柔らかく研ぎ汁(研磨カスと水が混ざった液)が出やすいため、包丁やノミ・カンナなど刃物の刃付けに適しています。キングやシャプトンといったブランドの砥石はこちらのタイプです。

なお、ディスクグラインダーに装着する切断砥石・研削砥石(電動で高速回転させて削るタイプ)は今回の対象外です。そちらは 【レビュー】研削の暴れ馬!ディスクグラインダー本体&砥石10選を用途別に徹底解説。 で用途別に詳しく紹介しています。「電動で一気に削りたい」ならグラインダー用砥石、「刃物の刃を手で仕上げたい」なら本記事の油砥石・水砥石、という住み分けで選んでみてください。


刃物研ぎ工具 比較3選

大和製砥所(Yamato) チェリー 油砥石 Aコンビ V角 115X38X16 CFM5

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油砥石の定番といえばこのチェリーブランドです。僕も金属部品のバリ取りや刃物の下地研ぎで長年使っていますが、水砥石よりも減りが少なく、コスパの良さを実感しています。

荒目(#180相当)と細目(#320相当)の両面コンビタイプで、1本で下地研ぎから仕上げの手前まで対応できます。油を使うため研ぎ汁の飛び散りが少なく、作業台を汚しにくい点が良いところです。一方で水砥石に比べると目詰まりしたときの手入れがやや面倒で、専用の砥石油を使うと目詰まりを防ぎやすくなります。

大和製砥所 チェリー 油砥石 Aコンビ CFM5

コンビタイプは荒目面と細目面が両端で分かれているのが特徴です。

大和製砥所 チェリー 油砥石 コンビタイプ 荒目・細目

キング(King) 両面砥石 KDS #1000/#6000

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キングの両面砥石は「とりあえず1本」というときに一番選びやすい定番です。台座付きケースがそのまま使えるので、届いたその日から研ぎ始められますよ。

中砥(#1000)と仕上げ砥(#6000)が1本になった両面水砥石です。包丁やノミ・カンナなど、刃物全般の刃付けに使われる定番ブランドで、専用プラスチックケースが台座を兼ねているため、購入後すぐに研ぎ始められます。水に浸すだけで使えるため油砥石よりも扱いが簡単な反面、柔らかい分だけ減りが早く、定期的な面直し(砥石の表面を平らに整える作業)が必要です。

キング 両面砥石 KDS #1000/#6000

専用の透明プラケースがそのまま台座になり、収納時のホコリよけにもなります。

キング 両面砥石 KDS #1000/#6000 パッケージ

シャプトン(Shapton) 刃の黒幕 #1500 中砥 ブルー K0707

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シャプトンは水に浸す時間がほとんど要らないセラミック製の水砥石で、思い立ったらすぐ研げる手軽さが魅力です。

一般的な天然砥石や他の水砥石は使用前に数分〜数十分水に浸す必要がありますが、シャプトンの「刃の黒幕」は表面を軽く水で濡らすだけで研ぎ始められます。硬めのセラミック素材で減りにくく、目立ちの良さ(削れた砥粒が次々に出て研磨力を保つ性質)にも定評があります。#1500は中砥に分類され、日常の研ぎ直しに向いています。

シャプトン 刃の黒幕 #1500 中砥 ブルー

専用のプラスチックケースは研いでいる間の台としても使えます。

シャプトン 刃の黒幕 #1500 中砥 ブルー パッケージ

あると便利なアクセサリー

貝印(KAI) 面直し用砥石 093AP2475

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水砥石を使うなら、面直し用砥石は一緒に買っておくのをおすすめします。無いと砥石が凹んだまま使い続けることになり、刃がまっすぐ研げなくなりますよ。

砥石は使っているうちに表面が凹んでくるため、定期的に平らへ研ぎ直す「面直し」が必要です。この面直し用砥石は黒色炭化ケイ素(#220相当)製で、キングやシャプトンなど水砥石の面直しはもちろん、油砥石の角を落とす用途にも使えます。水砥石を長く使うなら1つ持っておくと安心な付属品です。

貝印 面直し用砥石 093AP2475

溝入りタイプなので、面直し中に出た研磨カスが溝に逃げてくれます。

貝印 面直し用砥石 093AP2475 使用イメージ

選び方まとめ:油砥石か水砥石か、番手をどう選ぶか

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僕がまず1本選ぶなら、扱いやすさ重視でキングの両面砥石(#1000/#6000)から始めます。中砥と仕上げ砥が1本にまとまっているので、追加購入せずに一通りの研ぎができますよ。

金属部品のバリ取りや工業用途が中心なら油砥石(大和製砥所チェリー)、包丁やノミ・カンナなど刃物の刃付けが中心なら水砥石(キング・シャプトン)が向いています。番手は#1000前後の中砥が1本あれば大半の研ぎ直しに対応でき、仕上げの切れ味にこだわるなら#3000〜#6000の仕上げ砥を追加するのがおすすめです。水砥石を選ぶ場合は面直し用砥石も一緒に用意しておくと、長く安定した切れ味を保てます。


使用時の注意点

油砥石は専用の砥石油(機械油や椿油など)を使うのが基本で、水を使うと目詰まりの原因になります。逆に水砥石をそのまま油で研ぐと油が染み込んで切れ味が落ちるため、油砥石と水砥石を混用しないよう注意してください。また刃物を研ぐ際は、指を滑らせて刃先に触れないよう、押さえる位置にも気を配りましょう。


まとめ

油砥石・水砥石は、ディスクグラインダーの電動研削とは目的が異なる「手研ぎ」のための道具です。工業用途なら大和製砥所の油砥石、刃物の刃付けならキングやシャプトンの水砥石、そして水砥石を使うなら面直し用砥石もあわせて揃えておくと安心です。用途に合わせて選び、電動での研削作業にはディスクグラインダー用の砥石を使い分けてみてください。


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